から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール 【感想】

2018-03-31 07:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて。う~ん、イマイチ。
奥田民生を何よりも敬愛する男子が、仕事で知り合った女子に恋して狂わされるという話。もっと、変わった恋愛ドラマを予想していたが、中身は結構ノーマルだ。いつでもどこでもディープキスを交わす日本映画という点では珍しいかもしれない。惚れたもん勝ちな色恋において、浮気性な「狂わせるガール」よりも、「狂わされるボーイ」のほうに問題あり。下半身で物事を考える男子の単細胞ぶりがことさら強調され、共感も含め、見ていて恥ずかしくなる。「無視する女子」と「追いかける男子」という、ありがちな風景がよく描けているが、それ以上の伸びしろがないのが残念。奥田民生のスタイルに憧れているが、その生き様が主人公に全く活かされていない。映画というより原作時点の話かも。奥田民生だったらどうする?という切り口で主人公を描けてないのに、このタイトルはないだろう。奥田民生の存在が活かされているのは、劇中の音楽くらいだ。一連の事件の3年後、成長した風な主人公が出てくるが、女子との恋愛を経て何かを得たようにも見えないのでとても唐突。狂わせるガールを演じた水原希子は甘える姿よりも「不愉快です」とバッサリ切る姿のほうが魅力的。変わり者のコラムニストを演じた安藤サクラがとても楽しく、バイプレイヤーとしての力量も改めて感じた。
【60点】

バーフバリ 王の凱旋 【感想】

2018-03-31 07:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて。ネット上の絶賛の嵐に期待していたが、ノレたもん勝ちの映画だった。男子たるもの、愛と正義に生きるべし。
前作の「伝説の誕生」を失念し、パート2である本作を先に見てしまった。インドの神話を映画化しているようで、古代インドのマヒシュマティ王国で起きる王族内の骨肉の争い(?)を描く。世界観は「十戒」や「クレオパトラ」に近く壮大な宮殿セットが組まれており、アクションシーンは「300(スリーハンドレッド)」や「少林サッカー 」のように超人的かつ、ケレン味がたっぷりだ。主人公のバーフバリの顔面アップが映るたんびにイチイチ風があたって「イイ男」風を演出したり、キャラクターたちの心情を挿入歌がそのまんま代弁したり、スケールの大きい視覚効果も人工臭が強くチープな仕上がりだったりと、野暮ったいインド映画仕様についていけない場面も多々あったが、それらもひっくるめて本作の魅力と許容できれば大いに楽しめる。絢爛豪華な美術と衣装も見所だ。日本での公開時、インド映画では聞いたことのない「応援上映」があったのも頷ける。地位や名誉よりも、正義と愛に生き、国民からの絶大的な支持を得るバーフバリの姿はまさにカリスマだ。最高にカッコよいのだが、顔に風が当たってしまうとつい笑ってしまう。やっぱノーマルな映画として作られていたら、もっと熱中できたかもしれない。ラブロマンスもしっかり描かれ、男女が唇と唇を実際に重ねるキスシーンを見てインド映画も現代的になったなーと実感する。インドでいう男性の2枚目は日本人の価値観と少し異なるが、女性に関しては日本人が見てもみんな美しい。バーフバリの妻となるヒロインが強い女性として描かれているのも印象的だった。
【65点】