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映画とサウナ。

第72回ゴールデン・グローブ賞が発表された件。

2015-01-14 00:58:59 | 日記
一昨日、第72回ゴールデン・グローブ賞が発表された。
で、昨日、AXNで授賞式を観た。結果と授賞式の様子についてまとめておく。★が受賞。

<ドラマ部門>
◆作品賞
 ★6才のボクが、大人になるまで。(リチャード・リンクレイター監督)
  フォックスキャッチャー(ベネット・ミラー監督)
  イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(モルテン・ティルドゥム監督)
  Selma(エヴァ・デュヴルネ監督)
  博士と彼女のセオリー(ジェームズ・マーシュ監督)

受賞部門の中で一番の華。「6才のボクが~」がやはり強かったという印象。まあ文句なしです。共演者たちが壇上に上がり、成長した「ボク」こと、エラー・コルトレーンに、「パパ」ことイーサン・ホークが長く抱擁するシーンを観て感涙してしまった。カッコいいぜ、イーサン・ホーク!!!

◆主演男優賞
 ★エディ・レッドメイン(博士と彼女のセオリー)
  スティーヴ・カレル(フォックスキャッチャー)
  ベネディクト・カンバーバッチ(イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)
  ジェイク・ギレンホール(Nightcrawler)
  デヴィッド・オイェロウォ(Selma)

ここも下馬評通りだが、若いエディ・レッドメインが受賞してなかなか痛快。先輩たちに気遣いながらも喜びを噛みしめるエディ・レッドメインが新鮮で良かった。早く彼の熱演(映画)が観たいわ。あと、彼の受賞で時折映るフェリシティ・ジョーンズが可愛い。

◆主演女優賞
 ★ジュリアン・ムーア(アリスのままで)
  ジェニファー・アニストン(Cake)
  フェリシティ・ジョーンズ(博士と彼女のセオリー)
  ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール)
  リース・ウィザースプーン(Wild)

年末になってロザムンド・パイクが一気に追い上げ てきたけど、本命は変わらなかったということかー。満を持してのジュリアン・ムーアの受賞だ。同じ候補になっていたリース・ウィザースプーンと何度も抱擁し、談笑するシーンが印象的だった。2人は仲良しだったのかー。
  
<コメディ/ミュージカル部門>
◆作品賞
 ★グランド・ブダペスト・ホテル(ウェス・アンダーソン監督)(驚!!!!)
  バードマン(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)
  イントゥ・ザ・ウッズ(ロブ・マーシャル監督)
  パレードへようこそ(マシュー・ウォーカス監督)
  St. Vincent(セオドア・メルフィ監督)

今年の受賞結果の中で、最大のサプライズ。これまでの前哨戦で「6才のボクが~」の対抗馬として強さを見せつけてきた「バードマン」が「グランド・ブダペスト・ホテル」に負けたー。イニャリトゥファンとしては面白くない結果だけど、これまで散々無視されてきたウェス・アンダーソンに「おめでとう」という気持ちもあり。。。うーむ。

◆主演男優賞
 ★マイケル・キートン(バードマン)
  レイフ・ファインズ(グランド・ブダペスト・ホテル)
  ビル・マーレイ(St. Vincent)
  ホアキン・フェニックス(Inherent Vice)
  クリストフ・ヴァルツ(ビッグ・アイズ)

ここも鉄板でマイケル・キートンが獲得。スピーチはイマイチだった。また、俳優仲間からあまり慕われてないのか、会場の反応もイマイチだった。そもそも、彼をキャスティングしたイニャリトゥの功績が大きいかと。

◆主演女優賞
 ★エイミー・アダムス(ビッグ・アイズ)
  エミリー・ブラント(イントゥ・ザ・ウッズ)
  ヘレン・ミレン(マダム・マロリーと魔法のスパイス)
  ジュリアン・ムーア(マップ・トゥ・ザ・スターズ)
  クヮヴェンジャネ・ウォレス(ANNIE アニー)

オスカー有力候補が「ドラマ部門」に集約されてしまったため余りモノ感が強く、消去法な感じが否めないが、エイミー・アダムス、おめでとう。

<共通部門>
◆監督賞
 ★リチャード・リンクレイター(6才のボクが、大人になるまで。) 
  ウェス・アンダーソン(グランド・ブダペスト・ホテル)
  エヴァ・デュヴルネ(Selma)
  デヴィッド・フィンチャー(ゴーン・ガール)
  アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(バードマン)

順当にリンクレイターが受賞。彼のこれまでの功績を考えたら、イニャリトゥはまだ早いのかな。

◆助演男優賞
 ★J・K・シモンズ(セッション)
  ロバート・デュヴァル(ジャッジ 裁かれる判事)
  イーサン・ホーク(6才のボクが、大人になるまで。)
  エドワード・ノートン(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
  マーク・ラファロ(フォックスキャッチャー)

エドワード・ノートンと前哨戦が拮抗していたけど、主演女優のジュリアン・ムーアと同様、J・K・シモンズがやっぱり強かった。スピーチもキレてたなー。祝、日本公開。

◆助演女優賞
 ★パトリシア・アークェット(6才のボクが、大人になるまで。)
  ジェシカ・チャステイン(A Most Violent Year)
  キーラ・ナイトレイ(イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密)
  エマ・ストーン(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))
  メリル・ストリープ(イントゥ・ザ・ウッズ)

パトリシア・アークェットの圧勝。お約束のメリル・ストリープも候補に挙がっていて、そのサービス精神で何度も会場を沸かす。

◆脚本賞
 ★バードマン
  6才のボクが、大人になるまで。
  ゴーン・ガール
  グランド・ブダペスト・ホテル
  イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

おお、ようやくイニャリトゥが一矢を報いる。だが、作品賞を「グランド・ブダペスト・ホテル」に獲られたのは痛いな・・・。アカデミー賞本戦でも苦戦しそうな予感。

映画部門をまとめると、ほぼほぼ予想通りの結果だった。同時通訳のせいもあって、あまり受賞者のコメントがよくわからなかった。
もう1つのTVドラマ部門は結構な波乱が起きた。嬉しいサプライズは、現在夢中になって観ている「ダウントンアビー」の「アンナ」こと、ジョアンヌ・フロガットが受賞したことだ。対象はまだ観ていないシーズン3なのだけど、現在NHKでやっているシーズン2で彼女の名演にウットリしたばかりだったので、めちゃくちゃ嬉しかったなー。あとは、「ゲーム・オブ・スローンズ 」「ハウス・オブ・カード」など、並いる候補を押しのけ、「THE AFFAIR」という不倫をテーマにした新作ドラマが作品賞を受賞した。また、ミニドラマ部門で絶賛されていた「TRUE DETECTIVE」が「FARGO/ファーゴ」に一蹴されてしまった。確実と思っていた主演男優賞もマシュー・マコノヒーではなく、「FARGO/ファーゴ」のビリー・ボブ・ソーントンが受賞。あんだけ凄い演技をしたのになー。現在録画中でまだ観ていない「FARGO/ファーゴ」を観るのが楽しみになってきた。