らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「チョウジソウ(丁字草)」の花

2010-05-13 | 
読者の皆さんは「チョウジソウ(丁字草)」の花をご覧になったことがありますか?
薄紫色の五裂した花弁がとても爽やかで美しい花です。
今日は、私の畑に植えてあるこの「チョウジソウ(丁字草)」をご紹介します。

「チョウジソウ(丁字草)」は、夾竹桃(きょうちくとう)科、チョウジソウ属に分類される多年性植物で、原産地は日本、朝鮮半島、中国といわれています。
日本では、北海道から九州までの川岸や原野のやや湿った草地に生えているそうです。
しかし、その個性的な美しさのため、無計画に採取されたり、育成地の開発や土木工事などによってその数を減らし、最近では野生の状態で見ることは少なくなったそうです。
2007年8月の環境省のレッドデーターブックでは、100年後の絶滅確立が97%と推計されており、準絶滅危惧種に指定されているようです。

・これが「チョウジソウ(丁字草)」の花です。


チョウジソウ(丁字草)は、草丈が40~80cmになり、葉の長さは6~10㎝、幅は1~2cmの細長い披針形で互生します。
花期は5月~6月で、茎頂に青紫色の小花を多数咲かせます。

・薄紫色が爽やかで美しい「チョウジソウ(丁字草)」の花です。


名前の由来は、花を横から見た形が漢字の「丁」の字に似ている事からといわれていますが、他にも、江戸時代にオランダから輸入していた香辛料になる蒲桃(フトモモ)科フトモモ属の乾燥チョウジ(丁子)を横から見た形が「丁」の字に似ている事からと言う説もあるようです。

なお、「チョウジ(丁子)」はインドネシアのモルッカ諸島が原産地の常緑高木樹で、古来より、蕾を乾燥したものが香辛料や生薬として用いられているようです。
沈丁花(ジンチョウゲ)の「丁」は、この「チョウジ(丁子)」の名前からとったそうです。

・真上から見た「チョウジソウ(丁字草)」の花です。


「チョウジソウ(丁字草)」は、清楚で美しい姿とは裏腹に、かなり強い毒性を持った有毒植物だそうです。
根から種子に至るまでほぼ全草に有毒成分が含まれており、特に、葉、茎、根に含まれるβヨヒンビンが代表的な毒成分だそうです。
しかし、安心してください。 触ったくらいでは特に危険はないそうです。
誤食すると瞳孔が開き、血圧の低下や麻痺などを起こすそうなので絶対に食べないようにしてください。

・横から見たときに「丁」の字に見えるでしょうか?





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