アンナバのハレド

(前のエントリーから続きます)

 わたしの愛するライの伝統あるフェスティバルが ―― ちょうど陸上のアッグーン選手みたいに ―― 政府によって恣意的な、不適切な扱いを受けたという印象がありまして、個人的には最近のアルジェリア音楽界の動向にはうんざりしているのですが、よく見れば悪いことばかりというわけでもないです。

 政府の意向通りシディ=ベラべスのフェスティバルに出演したハレドは、次いでアンナバでコンサートを開いたわけですが、実はアンナバでのハレドのコンサートは22年ぶりなんですね(前座にスタイフィのCheb Khalass、ラップのAzzouが出演してます)。
 ハレドはもっとオランに戻って今のライの現場の息吹きを吸い込んだ方がいいとわたしはいつも思ってます。
 とりあえずアルジェリアでの公演を頻繁に行えば、あまりに世界に目が行き過ぎて迷走気味の彼の活動も、少しは地に足のついたものになるんじゃないでしょうか。


 えーそれからついでにオリンピックの方ですが、アルジェリア期待のNewfel Ouatah選手がトルコのKikic Yakup選手に「予想外の」敗北を喫して、メダル獲得はなりませんでした。

 もっともウター選手は落胆しながらも「金メダルを狙っていたのは確かだけど、僕は21歳でまだ経験が足りなかったと思う。このオリンピック初体験で学んだことをこれからの試合に役立てたい」というようなことを言ったそうです。

 そうですよ、若いんだからもっともっとビッグな選手になってほしいものです。(^_^)y

 でもとにかくボクシングはアルジェリア期待の種目であり(あと勝ち残っているのはAbdelhafid Benchebala選手だけです)、監督のAbdelhadi Djellabは「ひとつもメダルが取れなかったら監督を辞任する」と宣言しています。

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