同平面


 9月29日、Kocani Orkestarコチャニ・オーケスター + Queen Harish クイーン・ハリシュの踊り(於富山県南砺市福野・円形劇場ヘリオス)。

 マケドニアのジプシー・ブラスのバンドです。
 正直言って、わたしはこの種の音楽はあまり興味がないです。だからコンサート自体はあまり面白いとは思えなかったんですが・・・

 しかし、あっと驚いたのは有料のコンサートが終わったあと。

 かれらが会場のヘリオス・ホールの外にでばってきて演奏してくれたのです。ひと月まえスキヤキ・シンポジウムの会場、わたしがコーディネータとかいってつまんないことをぐだぐだ言って皆様を退屈させていたあのアートスペースのあたりで、マジの演奏をやりました。

 これは、素晴らしかった! 
 客席からステージを見上げて聞くのとは全然違う!
 この違いには、あっけにとられました。

 要するにこの音楽は大道芸――クイーン・ハリシュさんの踊りも入る――なのですよ。だからまさしく、聴衆と同平面になって初めて威力を発揮するんです。あの大型金管楽器群のぶかぶかいう音の振動が同平面で触覚的に感じられてこそ、この音楽は効果を発揮するんですね。

 こういうの、まさしく民衆の音楽ですよね。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (ウアムリア)
2012-10-01 12:19:53
ほんとそうなんですよね。かしこまって客席から聞くのに最も相応しくない音楽です。民衆の集まる場所に突如として現れ、予期させない展開を持たせるというのがこの種類の音楽の強みですからね。
 
 
 
まことに (raidaisuki)
2012-10-03 20:38:42
ウアムリアさま

 コメントどうもありがとうございます。
 金管楽器には特別に関心をお持ちと思いますので、いっそうあのバンドは面白く思われたかなと思います。
 
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