文学概論終わりました!

このエントリーをご参照ください)

 今日の試験で、「文学概論」という、笑えるくらい壮大な科目名の授業が終わりました。ほっとしました。

 しかし意外(といっては失礼ですが)だったのは、文芸批評家なんか全然読んだことなかった子たちが案外面白がって(と思う)、つづけて、試験までそんなに脱落者もなく受講してくれたことです。

 若者って、捨てたものではないとつくづく思います(こんなこというのも本当は失礼ですね)。

 しかしわたしの方は、まだまだ仕事が山積で息つく暇もない一週間です。
 やれやれ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« ふう マトゥーブ・... »
 
コメント
 
 
 
文学・哲学のパワー (アキレス)
2009-02-05 19:19:47
先生、こんにちわ。当方は名古屋近郊在住ですが、北陸はさぞお寒いことでしょう。北国に旅行で行くのはいいですが、寒さにからっきし弱いわたしに住む勇気はありません。転勤を命じられたら、本気で転職を考えると思います。

こちらで佐藤優氏の話をしたことがあるかどうか覚えていませんが、彼をご存知でしょうか。鈴木宗男事件に連座して逮捕された元外務省情報分析官です。出所後、著作家・評論家として大活躍しています。

もともと神学専攻でロシアの日本大使館勤務が長かった彼は、獄中でも哲学書を大量に読みこなして読書ノートを作り、それを仕事に生かしている人です。ロシアのインテリの知の迫力に日本人外交官・商社マン・ジャーナリストがついて行けないこと等、文学・哲学のパワーを説き続けています。
 
 
 
文学・哲学のパワー (アキレス)
2009-02-05 19:31:34
佐藤氏の「自壊する帝国」を読んで深い感銘を受け、こういう人が外務省から放逐されたことを惜しむとともに、時代が必要としたから世に出た人だと強く感じました。外国語の威力についても有益な発言をしています。語学教育に関わる方々には、是非、ご一読をお薦めします。

最近、熱に浮かされたように読みふけったのが、佐藤氏の「交渉術」です。この1月末に出版されたばかりなのに、文春読者賞・新潮ドキュメント賞・大宅壮一賞・毎日出版文化賞を受賞していることが不思議で、ピンと来るものがありました。小説20冊分くらいの情報量があります。貴重な外交史の証言が詰まっていながら、最強の実用書にもなっていて感歎させられました。デール・カーネギー「人を動かす」のように、読んだ人とそうでない人に差がつく本ですね。古典的な名著になって読み継がれていくことでしょう。

佐藤氏は本来活字にしてはいけないことを実名をあげて書いているので、読者から熱狂的に歓迎されたのはよくわかるのですが、身の安全は大丈夫なのでしょうか。米原万理さん亡き後、ロシア事情を解説してくれる稀有の人ですから、どうか天命を全うしていただきたいと願わずにはいられません。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。