連帯

 最澄と天台の国宝(於東京国立博物館、5月7日まで)。

 伝教大師最澄があの尼さんのような頭巾を被っている図像で示されることが多いのはなぜか不思議に思っていましたが、これはおそらく天台の祖師、天台大師智(ちぎ)のイコノグラフィーに合わせたんだと合点がいきました(というのはわたしが思っただけです。お間違えなきよう。違っていたらご指摘お願い致します)。
 
 一字一字を美しく飾った教典。法華経は思想であるとともに、多くの人にとって出来うる限りに美しい物を作るという物質的美の追求の媒体にもなったのですね。

 この展覧会の直前にも出品予定の文化財が一点盗難にあって、会場には写真だけが陳列してありました。無事に発見されることを祈りますが、この会場に集められたおびただしい仏像、仏画、お経、仏具の数々も何百年、何千年のスパンでみればいずれは全て滅んでいくのだと考えましょう。

 上の写真は国立博物館前、上野公園のホームレスの人たちに配る食べ物を運んできた車です。

 仏教の根本は「慈悲」なのだと思いますが、21世紀のわたしが恵まれない人々に感じるのはむしろ「連帯」の念と呼んだ方がいいと思います。本質的には同じことかもしれませんが。

06.0420. 一部字句訂正。「」の字をやっとみつけました。 (^_^)y
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