今とは違う日

(前のエントリーに続きます)

 このCD冒頭のマハムード・ダルウィッシュの詩を、ちょっと訳してみますね(このエントリーは、あとでちょこちょこ修正するかもしれません)。


       今とは違う日が来るだろう

 今とは違う日が来るだろう
 女である日が。
 透明な、完成された、エナメル質の、婚礼のような、陽光に照らされ、流れるような、快い隠喩のもとに。
 誰も自殺したり移民したりする欲求を感じることなく
 すべては、過去の外で、自然で、真実であるだろう。
 生まれつきの性質そのままであるだろう。
 時は休暇で寝ている如くだろう・・・
 「お前の装いの美しい時をそのまま続けよ
 絹のようなお前の胸の星の光で、自らを照らせ
 よき知らせを待て。そののち
 われらは成長するだろう。その日からわれらは
 成長する時間を持つだろう」
 今とは違う日が来るだろう
 女である日が。
 歌うしるしのもとに、紺碧の挨拶と言葉とのもとに。
 時の外ではすべては女性だ。
 水は石の乳房から流れ出す。
 埃もなく、乾きもなく、喪失もない。
 鳩たちは、恋人たちの寝床に小さな巣を持てぬときは
 打ち捨てられた戦車の中で午睡をむさぼる

 
 「女である日」って、このエントリーに出てくる女性宇宙飛行士の日、かもしれません。アラブの、パレスチナの詩人にとって、女性の可能性の開花はパレスチナの全員の自由の開花と重なっているのでしょう。

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