捲土重来


 日本に帰ってきました。 (^_^)y

 写真添付したメールが送れないのでは面白くないし、やっぱり移動中はあんまりブログ書く時間がありませんでした。
 これからいろいろ思い出して書こうと思いますが、いまさら時系列に沿うのもなんなので、適当に書きます。それにさすがにえらく忙しいので、ゆっくり書きます・・・

 ということで、なぜか旅の一番最後にやったことから。

 普通フランスでのわたしの最後の仕事は、空港の書店で雑誌類を物色することです。自分の関心のあるジャンル、よく知っているジャンルばかりでなくざあっと眼を通してみます。

 見覚えのある顔が表紙になっている雑誌を見つけて買ってみました(L'Entreprise。↑ もちろんビジネスの雑誌ですね)。
 彼に関する記事は3分の1ページだったですが、でもまあ近況はわかりました。

 ジャン=マリ・メシエ。

 Vivendiグループ総帥として飛ぶ鳥を落とす勢いのころの彼は「J6M」と言ってましたね。
Jean-Marie Messier, Moi-Meme, Maitre du Monde(「ジャン=マリ・メシエ、俺だ、世界の主だ」ってことです。

 2002年のVictoires de la Musique賞の表彰式というおめでたい席でロック・グループ Noir DesirのBertrand Cantatが来賓として客席にいたメシエを名指しで批判、その利益至上主義を糾弾したものです(そのカンタもいまや牢獄の中ですね。人の運命はわからないです・・・)。

 失墜もずいぶんドラマチックで、世界トップからあっというまの業績低迷、解任までたしか1年半くらいの急激なものでした。

 いまはただの「J2M」ですが、仲介業のMessier Partners社を率いてFaubourg Saint-Honoreにオフィスを構え、近いうちにロンドンでも業務を開始するそうです。そこでSteve Jobs, Donald Trump, Chantal Thomassと肩をならべてRebondir(日本語なら「捲土重来」というところなんでしょうね)を試みる企業人、という形で紹介されているのです。

 わたしがなぜ彼に注目したかというと、フランス人のくせに(?)、見た感じも丸っこくていかにもフランス人という感じの人物のくせに(^_^;)、「文化的例外」を核とする国としてのフランスの方向性に真っ向から異議を唱えた人物だからです。
 だからこそフランス人たちの支持を一気に失って失脚してしまったのですが、彼もまたフランス人のある種の典型なのです。フランスというと文化人しか見ないのもやっぱり偏ったことなのだと思います。

 さて日本では麻生さんが首相になりましたか。小池さんは意外に不人気だったんですね(これを見て小泉さんも引退宣言ですか)。
 彼女はこの国のトップの座を再び争うことがあるでしょうか。
 そのためにはずいぶんスタンスを変えたり、いろいろしないといけないでしょうね。

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