日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
ベッドルーム・ポップの定義ってなんですか?
このあいだ、4月8日日曜日に金沢21世紀美術館でやってたイベント。
PASCAL PINON / SYLVAIN CHAUVEAU JAPAN TOUR 2012 KANAZAWA とチラシには書いてありますが、他に日本のアーチストも、前座という感じじゃなくて出てましたんで、なんだか良く分かりません。
全体的になんだか良く分からないものでしたが、うん、面白かったです。お客さんはほとんど若い人ばっかりだったです。
最初に四本アニメ上映がありまして(キノ・イグル―ってところがやっているものです)。
音楽の方では、加藤りま、っていう人がまず面白かった。アコースティックギターの弾き語りで、自作の英語歌詞の歌を歌うんですが、コードは適当に並べただけのようなもので。意識的ににこりともせず、お客には曲の最後にぺこと一礼するだけ、ということですが、なんだか良く分からないですがわたしはこれはお客の共感を求めない姿勢そのものがある種のお客の共感をパラドクシカルに呼ぶのだと思います・・・
(こういうタイプの音楽に詳しくて、いや、そういうんじゃない、とお教えいただける方がおられましたら、ぜひご教示ください)
ASUNAって人のパーフォマンス。お客に飴をくれました(↑穴のあいた、丸いやつです)。
その次が外人組で、Charlotteなんとかさんとシルヴァン・ショーヴォ―さんのパーフォマンス。生ギターを横に置いて、それを中心にしていろんな音を出している途中で、非常になにげなく、シルヴァンさんの歌が始まります。後でシルヴァンさん(ベルギーで活躍してるけどフランス人だそうで)本人に確認したら、やっぱりこの肉声による歌の部分が、全体の中でいちばん重要な部分だ、と言ってくれました。わたしもそうだと思った。たぶんこれ、あらゆる媚とかコマーシャリズムを抜く意味があると思います。いい歌だった。
最後にPascal Pinonってフランス人みたいな名前のアイスランドのユニット。チラシには双子の姉妹の写真が載ってますが、実際に演奏したのは三人になってて、なんだか良く分からないということで。
他の人たちもみな同じでしたが、なんてことはない服を着て、なんてことはない曲をちゃちな機械とともに演奏するわけですが(こういうの、ローファイっていうんですかね)、こういうなんてこともないアイスランドのねえちゃんたちが日本公演ができてしまうというのがなんとも現代。曲作りや演奏テクニックの面から言えば、このレベルの人は世界に膨大な数いるでしょう。その中で彼女たちが一種「スター」的に海外公演ができてしまうのはなぜかというと・・・まあなんだか良く分からない、一種のはずみなんでしょう。そのストーリー性もまた彼女たちの魅力(?)の一部なんでしょう。
うん、全体的にみてこういうのいいと思いますよ。
でもパスカル・ピノンのチラシ↑に書いてあった「ベッドルーム・ポップの申し子」ってのは分かんないです。ベッドルーム・ポップって、こういうのがそうだと言われれば、まあ「これ」なんでしょう。でも定義ってないですかね? 年寄りはそのへんにこだわります。ネットを探しても定義がどこにも見当たらないのでなんだか良く分からないです(定義さえ良く分からないというところがまた「それっぽい」ことではあると思いますけど)・・・
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