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あるムスリマの美しいお話【2】

2008年12月10日 | あるムスリマの美しいお話

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غلبته غصة ... وألقى نظرة أخيرة على الجسد المسجى ... فلم يتمالك نفسه أن قال بصوت يقطر ألما : لا اله الا الله ... لا اله الا لله ... انا لله وانا اليه راجعون ..

息子は息を詰まらせ・・・そして横たわった亡骸に最後の視線を向けた・・・ラーイラーハイッラッラー・・・ラーイラーハイッラッラー・・・インナーリッラーヒ ワインナーイライヒ ラージウーンという言葉を痛々しくやっと出したのだ・・・・

كان هذا آخر ما سمعته منه .. ثم دوى صوت حجر رخامي يسقط من أعلى ليسد الفتحة الوحيدة التي كانت مصدر الصوت والنور ....... والحياة ..

これが彼女が最後に耳した息子の言葉だった・・そして、音と光と・・・・・・・・・命の出所だったたった一つの穴を埋めるための大理石の音が高いところから落ちてきた

صوت الخطوات تبتعد ... الى أين أين تتركوني كيف تتخلوا عني في هذه الوحدة وهذه الظلمة

足音が遠ざかっていく・・・・どこへどこへ私を置いていくの、どうして、この真っ暗で孤独な私を見捨てていくの

نظرت حولها فاذا هي ترى ....... ترى

彼女は周りを見渡してみた・・・・すると

أي شيء تستطيع أن تراه في هذا السرداب الأسود

この暗い地下で彼女に見えるもの

ان ظلمته ليست كظلمة الليل الذي اعتادته ... فذاك يرافقه ضوء القمر .. وشعاع النجوم ..

その暗さといったら、見慣れた夜の暗闇ではなく・・・それは月の光と・・・・星の輝きを伴っているから・・・

فينعكس على الأشياء والأشخاص ..

それらはさまざまな物や人に反射する・・・

أما هنا فانها لا تكاد ترى يدها ... بل انها تشعر بأنها مغمضة العينين تماما ..

でも・・・ここでは彼女は自分の手さえ見えないのではないかというほど・・・・いや、彼女は目を閉じているとしか感じていない・・・・

تذكرت أحبتها وسمعت الخطوات قد ابتعدت تماما فسرت رعدة في أوصالها ونهضت تبغي اللحاق بهم ... كيف يتركونها وهم يعلمون أنها تهاب الظلام والوحدة

彼女は愛する人々を思い出したが、足音はすでに遠くに去って行ってしまった・・すると手足に震えが行き渡り、起き上がって彼らの後を追いたくなった・・・彼女が暗闇と孤独を恐れているというのに、どうやって彼らは彼女を置いて行けたのだろうか

لكن يدا ثقيلة أجلستها بعنف ..

しかし、二本の重い手が乱暴に彼女を座らせた・・・

حدقت فيما خلفها برعب هائل ... فرأت ما لم تره من قبل ... رأت الهول قد تجسد في صورة كائن ... لكن كيف تراه رغم الحلكة

彼女の後ろにある存在がひどく恐ろしい様子で見つめている・・・そのとき彼女は今までに見たことのないものを目にした・・・生き物の形に化けた恐怖を目にしたのだ・・・しかし真っ暗な中、それをどのように見たのだろうか

قالت بصوت مرتعش : من أنت

震える声で彼女は「あなたは誰?」と言った

فسمعت صوتا عن يمينها يدوي مجلجلا : جئنا نسألك ...

彼女の右の方から、響き声が聞こえた:「私たちはあなたに尋ねるためにやって来たのだ」と・・・

التفت .. فاذا بكائن آخر يماثل الأول ..

振り返ると・・・最初と同じような生き物が別にいる・・・

صمتت في عجز ... تمنت أن تبتلعها الأرض ولا ترى هؤلاء القوم ... لكنها تذكرت أن الأرض قد ابتلعتها فعلا ..

弱弱しく彼女は黙りこくった・・・彼女は大地が彼女を飲み込んで、彼らを見ることがなければいいのにと望んだ・・・しかし実際には大地がすでに彼女を飲み込んだことを思い出したのだった・・・

تمنت الموت لتهرب من هذا الواقع الذي لامفر منه ... فحارت لأمانيها التي لم تعد صالحة ... فهي ميتة أصلا ..

逃げ場のないこの現実から死んで逃げられたらと望んだ・・・そう、彼女はもう叶うことのない願望に逃げたのだが・・・・彼女はもう死んでいるのだ

- من ربك

あなたの主は誰だ?

- هاه ..

あぁ・・・

- من ربك

あなたの主は誰だ?

- ربي .. ما عبدت سوى الله طول حياتي ..

私の主・・・私は生きている間にアッラー以外を崇拝したことはありません

- ما دينك

あなたの宗教は何だ?

- ديني الاسلام ..

私の宗教はイスラームです・・・

- من نبيك

あなたの預言者は誰だ?

- نبيي .......

私の預言者・・・・・・・・

اعتصرت ذاكرتها ... ما بالها نسيت اسمه ألم تكن تردده على لسانها دائما ألم تكن تصلي عليه في التشهد خمس مرات يوميا

彼女は必死に思い出そうとした・・・どうしたことだろうか、彼女は彼の名を忘れてしまった・・・いつも舌でその名を繰り返していたではなかったのか?毎日、5回、タシャッフドのときに彼に祝福を送っていたのではなかったのか?

بصوت غاضب عاد الصوت يسأل :

怒りに満ちた声で繰り返し尋ねてくる

- من نبيك

あなたの預言者は誰だ?

- لحظة أرجوك ... لا أستطيع التذكر ..

お願いですから、少し待ってください・・・思い出せません・・

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2 コメント

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また来ました (IRAM)
2008-12-10 23:28:52
このところ、私が自分のブログで書いて思ったことを、訓戒的に伊曼さんが書かれているので、驚いています。

死の直前にカリマを思い起こせるかということを、つい最近考えました。

いつも口にしているはずのカリマ。いざ、死を目の前にしたときに、言えるかどうか。

>彼女は必死に思い出そうとした・・・どうしたことだろうか、彼女は彼の名を忘れてしまった・・・いつも舌でその名を繰り返していたではなかったのか?毎日、5回、タシャッフドのときに彼に祝福を送っていたのではなかったのか?

まさに、こういうことも自分に起こり得ることだと、また考えてしまいました・・・
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読んでくださってありがとう (伊曼)
2008-12-10 23:42:31
IRAMさん、コメントありがとうございます。

カリマ(アシュハドゥ・・・という言葉ですね)を思い出せるか・・・理想の死に方を挙げてみると、自分のそばでカリマを耳元で囁き、カリマを言えるように手伝ってくれる人に看取られることでしょうか。

いつも死を思い起こすことは、非常に重要なことだと思います。

亡くなるときは、真のムスリムとして、きちんとカリマが言える者でありますように。アーミーン。
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