イスラーム勉強会ブログ

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日亜対訳注解聖クルアーンより

2009年01月19日 | 他の解説

日本ムスリム協会から「日亜対訳注解聖クルアーン」が出版されている。三田了一先生という方の生涯をかけた労作、と”改訂版によせて”に載っている。私も労作だと思う。この意訳クルアーンの日本語は分かりやすく、注解も素晴らしい。
てことで、70章を読み返していたときに目からうろこが出た三田先生の注解を抜き出しとこ。


☆70/17の「背を見せて、背き去った者を召還する」の注解

罪が4つの点から分析される。最初の2つは罪人の意思と心理から観察され、あとの2つは、現世の良い物の取得に対する現れ方である。
(イ)罪は正義を背にすることから始まる。まともに直面することを避け、臆病か無関心によって正義から逃げ出してしまう。
(ロ)しかし良心と正義の意識は、逃避を拒もうとし、またアッラーの御慈悲はあらゆる面でかれを改心させようとするが、罪の深い者はそれを強引に拒む。
(ハ)その結果、かれは富の蓄積のため一層貪欲になり、偽善や欺瞞が一層かれを罪に巻きこむ。
(ニ)物質的利益のために、他の人びとの利益を妨げることを顧みず、嫉妬や悪意のもとにそれをしまい込む。

☆70/27の「またかれらの主の懲罰を恐れる者」の注解

真にアッラーを畏れる者は、アッラーの意志、法則に反しないように用心する者で、自然かれはアッラーを愛し慕う。すなわち真の平安、大悟は、自分の意志とアッラーの意志とがつねに合致することにより得られる

明日も一日頑張りましょう。