退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

独り者の家族サービス

2008-08-17 01:03:21 | Weblog
晴れ。少しだけ雨が降る。

買い物や喫茶店に付き合って一日が過ぎる。
本とDVDにほとんど接触しない珍しい日。

明日は子どもたちの花火に付き合って帰宅する予定。
隣家で不幸があったので延期になった。

たぶんこうした気楽な生活は「幸福」なのだろう。
しかし退屈極まりないのが如何ともしがたい。

ひとり暮らしが長いと
自分の好きなように動けないことが苦痛になる。

よくも悪くもそうなってしまったのだから
今さら仕方のないことなのだろう。

これでも自分では
付き合いのいい方だと思っているのだけれど。
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人生ゲームと「戦い」

2008-08-16 01:04:55 | Weblog
晴れ。37度を超えたらしい。

昼から実家に行く。
それ以降表に出てないので暑さに実感はないけれど。

久方ぶりにエアコンの効いた部屋でだらだらする。
たまのことなのでエアコンのありがたみがよくわかる。

妹の子どもたちと人生ゲームを二度する。
一度は昔のヴァージョンアップ版で、もう一度は宝探し版。

いずれも成績は振るわず。
「大勝」もしないが「大敗」もしない。

ゲームにまで地味な暮らしぶりが出るのはどういうわけか。
本物の方でも「五分五分」なら十分だとは思っているが。

末娘がこちらを見てやたらに怖がる。
低い笑い声がいけないらしい。

とりあえずヘンな顔をするとたまに笑う。
それでも近寄って来ないあたりは「敵もさるもの」。

しばし「戦い」は続く模様。
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暑く長い休日

2008-08-15 01:03:47 | Weblog
晴れ。暑さしのぎにドトールへ二度行く。

アラン・パーカー「ミシシッピー・バーニング」を再見。

北部からやってきたFBI捜査官は
南部で消えた3人の公民権運動家を探す。

あくまで正攻法で捜査しようとするウィレム・デフォーに対し
生まれた南部を抜け出したジーン・ハックマンが搦め手から迫る。

フランシス・マクドーマンドはKKK団員の保安官代理の妻で
身体を張って死体の在り処を教えることでようやく事件が解決する。

どうしようもない町に生まれ育った彼女の
夫が逮捕され家が住民に荒らされてもその町に居続けるたくましさを見るべし。

聖書で「人種差別」が教えられる恐ろしさも忘れずに。

チャールズ・ヴィダー「ギルダ」を観る。

南米に流れていかさまギャンブルで暮らす男は
カジノを経営する男に拾われて右腕になる。

ところが彼が連れて来た花嫁はかつての恋人ギルダ。
ふたりは惹かれ合いつつ憎しみ合うのだけれど、という話。

ギターで弾き語りをしたり黒手袋を脱いだりしながら
歌って踊るは、かのリタ・ヘイワース。

歌はどうやら吹き替えらしく
本職の踊りはステップを控えて女らしさを強調。

好きだと言えずに憎むしかないグレン・フォードは結婚した彼女を監視・監禁する。
つまらない意地を張る彼はいたずらに「物語」を長引かせるだけ。

カジノを隠れ蓑にタングステンの国際的独占を狙いつつ
ふたりの仲を怪しむ男にジョージ・マクレディ。

すべてを「予言」しながらふたりの行方を見守るピオ、スティーヴン・ギレイと
「恋にやさしい」刑事オブレゴンのジョゼフ・カレイアが脇を固めて。

曰く、男は手がかかる。
リタ・ヘイワースの魅力を楽しめばよしとしよう。
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うれしいと身体が動くということ

2008-08-14 01:29:24 | Weblog
晴れ。暑し。

エアコンなし生活ももう20年以上になるけれど
やはり今年が一番暑い気がする。

清水宏「風の中の子供」を観る。

貧しいながら楽しく暮らしていた一家の父が
私文書偽造の疑いで突然逮捕拘束される。

おとなしい兄善太といたずら小僧三平の兄弟は
離れ離れになって暮らすことになり寂しい。

伯父の家でわざといたずらをして
一度は家に帰されることになる三平。

しかし病院に住み込みで働くつもりの母は仕事を断られ
やむなく再び伯父の家に行く決心をした三平だったが。

いかに不幸かを描くことは簡単だけれど
いかに幸福かは描くのが難しいと思われる。

それでも本作で久方ぶりに帰ってきた父に
姿を隠しながら「お父さん、お父さん」と呼ぶ兄弟の姿はいかにも愛らしい。

父・河村黎吉、母・吉川満子。
善太・葉山正雄、三平・爆弾小僧。

うれしいから子供は走る。
それはやがてミュージカルを愛する気持ちにもなる。
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なぜかノブコフ

2008-08-13 00:45:38 | Weblog
晴れ。明日から盆休み。

NHKから民放までオリンピックばかり。
ビデオ屋へ行けということか。

以前深夜番組で漫才コンビのサンドイッチマンが
「ノブコフ207」と言ってすべっていたのを思い出して男子バレーを少々。

ミュンヘン並みに男子バレーが強ければ
当然「スター」になっていたはずのノブコフ。

何ともとぼけたその顔のように
「時代」から微妙にズレてしまうという見事さに感服。

大切にしたいキャラクターなので
心ある向きは是非確認していただきたい。

彼はたぶん「いいヤツ」だけれど
きっとハートが弱い。
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「格差」を商売にする前に

2008-08-12 00:41:43 | Weblog
晴れ。暑さにも慣れてきた。

本田透「なぜケータイ小説は売れるのか」を読む。

ケータイ小説の読者は主に地方都市の少女らしい。
内容の特徴は主に4つ。

1.文字数が少ない
2.語彙が簡単で少ない
3.急展開
4.実話テイスト

「急展開」の中で「ケータイ小説に描かれる七つの大罪」、
「売春・レイプ・妊娠・薬物・不治の病・自殺・真実の愛」が描かれる。

PCを持つよりモバイルPCとなりつつあるケータイを利用し
「情報格差」のある「都会のリアル」でない「リアルさ」を求めて。

何もない地方都市で金もかからず誰にでも出来るのは「恋愛」で
「七つの大罪」のうち前6つはそこそこ身近にある。

味気ない生活の中で彼女らは「真実の愛」による「救済」を求めていて
そこに至るために前6つの「不幸」が用意されるらしい。

読者である彼女たちの最大の関心事は「恋愛」であり
「あっさりした描写で」「軽く読める」ものが好まれるとのこと。

要は「地方都市の少女」という消費者が
「読み物」という分野であらためて「発見」されたということなのだろう。

ただし「地方都市」というものが相変わらず「貧しい」のは
「若者の生きる場所」としての「町作り」を延々と考えない「大人」のせいだ。

そこそこ楽しく遊べる場所と働ける場所さえあれば
若者たちはいたずらに「都会」にあこがれたりはしない。
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忙しい休日

2008-08-11 00:43:01 | Weblog
晴れ。歩くと暑い。

半藤一利「昭和史残日録 戦後篇」を読む。

昭和二十年から昭和五十年までの出来事とコメント集。
だいたい知っていることではあるけれど、まとめて見ると違う味わいがある。

戸井十月「植木等伝『わかっちゃいるけどやめられない!』」を読む。

「夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記」で父親を語った植木等が
亡くなる直前まで自分のことを語ったインタヴューをまとめたもの。

忙しすぎる最中仕事を辞めようかと相談していた話は初めて読んだ。
映画「会社物語」の時にもう身体が弱っていたのも同様。

「映画 『靖国』 上映中止をめぐる大議論」を読む。

「話せばわかる」というのは五・一五事件で殺された首相犬養毅の言葉。
「話せばわかるか」という本を出したのはかつての糸井重里と橋本治。

それでもひとつの材料を元に話すことは重要。
案外「同じ釜のメシを食う」ことに似ているから。

人はそれだけで、相手を「個人」として認めることが出来たりする。
「ヤツら」と思わないですむことが大切なのだ。
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昭和初期に子どもであるということ

2008-08-09 00:36:28 | Weblog
晴れ。昼は暑かったものの夜になって風が涼しい。

北京ではオリンピックが始まったらしい。
図書館で本が8冊借りられたのは2008年8月8日だから。

とりあえず蓮實重彦「映画崩壊前夜」を読む。
「扇動者」としての著者のパワーはやや落ちた感じ。

というよりむしろ
こちらが著者の「扇動ぶり」に慣れたということなのだろう。

初めて著者の文章に接したのは大学時代で
雑誌「話の特集」の「シネマの扇動装置」だったと記憶している。

清水宏「みかへりの塔」を観る。

それぞれの事情で預けられた子どもたちのいる学院で
あれこれ騒動が起きつつも、やがて何人かは卒業していく話。

諄々と諭す先生・笠智衆と時には思わず平手打ちをしてしまう保母・三宅邦子。
妻を亡くした情けない父親・坂本武と血のつながらない子を愛する母・吉川満子。

両親のいない善雄、後添えの母になつかない信一、母がくれた髪を身に着ける正夫、
手の付けられない「お嬢さま」多美子、彼女の「素敵な靴」を盗む夏子らが登場。

子どもたちの「自然さ」は圧倒的で
「蜘蛛の子を散らす」ように駆けてくる彼らの姿や表情がいい感じ。

戦争が始まった年の1月に公開された作品なので
登場した子どもたちは現在80歳前後のはず。

卒業の時に「自己修養訓」なるものを和歌の形で詠んだ彼ら彼女らは
「少し曲がっているけれど根はいい子」として描かれている。

蚊帳で眠る子どもたちに団扇で風を送る笠智衆が
「この仕事は一生だけじゃない。二生も三生も続くんだ」とつぶやくシーンもあり。

現代の子どもたちに見せてみたい1941年(昭和16年)の作品。
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ダラダラ

2008-08-08 00:41:22 | Weblog
晴れ。ダラダラ過ごす。

Gyaoで映画を2本見る。
「新・座頭市物語」と「エクソシスト」。

前者は須賀不二男が市に兄を殺されたヤクザで
敵討ちではなくヤクザの意地のために市を狙う。

それでも坪内ミキ子とカタギになる約束をした市の姿を見て
最後のサイコロ勝負でわざと負ける男っぷりが気持ちいい。

それとは対照的に市の剣の師匠・河津清三郎は
結局自分のことしか考えていないエゴイストぶり。

後者は3度目くらいになるだろうか。

ジョン・カーペンターの「マウス・オブ・マッドネス」で引用されていた
四つんばいの妙な歩き方で階段を下りてくるシーンがないヴァージョン。

マックス・フォン・シドー(メリン神父)の雰囲気と
ジェイソン・ミラー(カラス神父)の苦悩の表情がいい感じ。

警部としてリー・J・コッブが出ていたのを忘れていた。
これが日本だと「狐憑き」とかになったりするのか。

渡辺千萬子「落花流水 谷崎潤一郎と祖父関雪の思い出」を読む。

フィクションが現実を縛るということがあるのかと感心。
人の一生は結局芝居なのかもしれない。

とにかく日々やってしまえばなんでもあり。
好きに生きるとはおそらくこういうことを言うのだろう。

事情が許せばしてみたい気もないではないけれど
おそらく最後はめんどくさくなる気がする。
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暑さで胡乱

2008-08-07 01:15:35 | Weblog
スコールのち晴れ。亜熱帯気分。

今日明日と久方ぶりの連休。
ようやくのんびり酒が飲める。

とはいえ明日は朝から歯医者。
前歯がグラグラしてるのを治す予定だけれどめんどくさい。

とりあえず束の間の休息をおとなしく。
なおかつおだやかに。

しかしその実態は
おそらく暑さから逃れることで終わるのだろう。

やがて何かが始まる前兆だと
そういう解釈をしておく。
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