退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

またある種の行き方

2008-08-19 01:36:47 | Weblog
晴れのちくもり。夜になって蒸し暑し。

田中小実昌「ぼくのシネマグラフィティ」再読。

海外でも都内でもふらりと出かけてバスに乗り
気分次第であれこれ映画を観る著者。

「人はついつい物語を語ってしまう」ということに敏感だったり
翻訳もあれこれしたせいか英語に敏感だったり。

毎晩どこかの飲み屋に出かけてハシゴしてはチンボツし
昼になると再び映画を観に出かける生活はうらやましい。

その一方で哲学科を出たこともあって
柄谷行人や西田幾多郎を読むのが好きだったりする。

「そういえばこういう生き方もあったか」

ある程度の年代の人なら
テレビや映画にちょいと顔出ししていたことも覚えているだろう。

不思議な雰囲気がお好みの向きには
著者の「ポロポロ」という作品をお勧めしておきたい。
コメント
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