退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「沈黙を強いられる現実がようやく浮かび上がりつつあることあるいは面白くない上に男に都合のいい内容の映画」について

2021-07-27 02:20:34 | Weblog
晴れ。暑いので最寄りの駅まで久方ぶりにバスに乗る。

レベッカ・ソルニット「わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い」を読む。

著者の語り口に魅せられる。
優雅でユーモアもあるその中にはおそらく怒りもあるはずなのに。

世の中のレイプ犯のほとんどは男でありDVに苦しむ女性が多いことを忘れずに。
まして警察に訴えてもまともに採り上げられない事実もあり。

「女性である」というだけでなぜシェルターに隠れる生活を強いられるのか。
「男に襲われる恐怖」の中で暮らさなければならないのか。

繰り返されるセクハラを笑ってやり過ごすしかないのか。
根拠のない「偏見」によって低い評価しか受けられないのか。

かろうじての朗報は男性の中にもこうした「悲惨」に抗議する存在が現れたこと。
それでも「当面の危機」が去ったわけではなく。

繰り返すがたいてい男子より女子の方が「優秀」。
むしろ男子には「使えないあるいは厄介な存在」が少なくないのだけれど。

「沈黙させられること」によって「歪んだ現実」よ。
この「どうしようもない文化」を「新たな『常識』」の下に再編成したいもの。

「特定の時期の特定の文化」を「無前提の常識」だとする愚にはもっと敏感に。
誰もが「安心して楽しく暮らせる環境」が必要なだけ。

アディル&ビラル「バッドボーイズ・フォー・ライフ」(’20)を観る。

ウィル・スミスはある時期以降に全く面白くなくなってしまった。
その「証拠」がここに。

「相棒」マーティン・ローレンスも同様に。
元恋人のアレタスからしたら主人公は「裏切り者」でしかなく。

「法律に従う」のではなく「一緒に逃げる道」を選ばなかったことを問う当然が。
なぜか「息子」のアルマンドは「父子=男同士の関係」に落ち着いたりする謎など。

おまけにもうひとり「元恋人」がいたりする「男にとって都合のよすぎる設定」。
物語の展開も描写も何だかという内容。

さらにはこの「緩さ」で124分という作品の長さも。
「観てはいけないリスト」がまたひとつ増えた次第。

ヴァネッサ・ハジェンズは本作では「パンク」な趣き。
リタのパオラ・ヌニェスの活躍を祈る。
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