退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「流体力学入門と『自らの欲望に忠実な人』を見る楽しさあるいは残念な作品」について

2019-08-28 02:45:16 | Weblog
くもりのち雨。スコールも何度か。

山口浩樹「道具としての流体力学」を読む。

「流体」をどのように数式化しているのかに興味があったので。
ただしその詳細は理解しないまま。

それでも何となくイメージだけは掴めた感じでよかった。
観測による現実と擦り合わせるところも。

単純なモデルを使って徐々に複雑化していく趣き。
次から次へと「繰り込む」計算によって成立している模様。

数式と記号の意味に慣れないと「本当の理解」は難しそう。
やがてそこまでに至るのかどうかというと心許ない。

これまたもっとじっくり付き合う必要がありそう。
「老後の愉しみ」は増える一方。

帰宅していつものように遅い夕飯の後。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」で内科医・天野惠子の存在を垣間見る。

「慢性疲労症候群」という女性特有の病気に挑む姿にふむふむ。
「自分の欲望に忠実な人」は見ていて楽しい。

「百歳まで現役でいるつもり」だという言葉も頼もしい限り。
是非それを現実のものとして頂きたいもの。

マリナ・ドゥ・ヴァン「ダブルフェイス 秘めた女」(’09)を観る。

「ラ・ブーム」(’80)が懐かしいソフィー・マルソーは公開時43歳。
「ドラキュラ」(’92)のモニカ・ベルッチは45歳。

物語のテンポが遅すぎて作品としてはどうにも。
内容のせいか「女盛り」のはずのふたりの女優も今ひとつ。

何とも勿体ないと言うべきか。
それぞれの「魅力」をもっと味わいたかったもの。

「描写ばかりで面白くない」と言われるソフィー・マルソーの小説の出来が
そのまま本作に当てはまるのがむしろ「皮肉」。

「謎解き」の結末も微妙で。
脚本も書いている監督の演出ぶりには疑問が残るのみ。

せっかくの素材を活かしきれない憾みあり。
少なくとも作品の長さを90分前後と決めて「演出の経済」を考えてもらいたかった。
コメント
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