退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「キャラクターの濃淡と憂さ晴らしあるいは不寛容」について

2016-10-04 03:55:12 | Weblog
雨のちくもり。昼のエアコンを除湿にする。

高平哲郎スラップスティック選集⑥上巻「ぼくのインタヴュー集 入門篇」を読む。

比較的短いものが多いような。
メンバーは以下の通り(カッコ内はインタヴューした年)。

渥美清(’70)、日野皓正(’71)、菅原文太、赤塚不二夫(以上’73)、
堺正彰、由利徹、松尾和子、香川登志緒、上条英男、古今亭志ん朝、荒木一郎、岡本喜八(以上’74)、

川谷拓三(’75)、渡哲也、加山雄三、原田芳雄、室田日出男、藤竜也、内田裕也、佐藤B作(以上’76)、
小松政夫、高倉健、野口貴史、前田武彦、田中邦衛、深作欣二、浅丘ルリ子(以上’77)、

成田三樹夫、萩原健一、植木等、松金よね子、宍戸錠、内藤陳、鶴田浩二、トニー谷、
松田優作、若山富三郎(以上’78)、勝新太郎(’79)。

個人的には室田日出男成田三樹夫が興味深い。
前者は「ロシア人ぶりとその鬱屈」後者は「内面への沈潜とその教養」。

それぞれに濃いこうしたキャラクターに馴染んでいると
一般人も含めて「ずいぶん小粒になったな」と思うのみ。

もっともそれには「理由」がある。

例えばいよいよ活動自粛やアルバム発売延期にまで追い込まれた川谷絵音。
「不倫」も「未成年の飲酒」も「一般人」は好きにやっているはずなのだが。

「芸能人」がそもそもある種の「アウトロー」であったことを思えば
この「時代の移り変わり」にはため息が出る。

どんな分野においても「才能の持ち主」は「過剰や欠落の持ち主」であることが多いとするなら
そこに「聖人君子」を持ち込んでいったい何がしたいのだろう。

その基本は他人をダシに憂さ晴らししているだけ。
あるいは自分がそうできない「嫉妬」だったり。

自分の「貧しさ」は自分で受け止めないと。
それゆえの「不寛容」はいたずらに人を萎縮させるだけ。

さて。

「悪場所」のない郊外で思いがけない凶悪犯罪が起きたりするのは
どこにも「逃げ場」がないからだということは知っておいた方がいい。

ちょいと「やらかした人々」のことは「あらら」ぐらいで済まさないと
とてもじゃないが「移民受け入れ」など不可能。

そんな窮屈な世界でどうやって笑って生きられるのだろう。
今どき「五人組」の監視体制なのか。
コメント
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