退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『思い通り』という麻薬あるいは未知の物語」について

2016-02-21 02:38:17 | Weblog
くもりときどき雨。一時的に激しく降る。

本切れで岡田尊司「あなたの中の異常心理」を古本屋で買って読む。

三島由紀夫、ガンジー、バタイユ、サド、ユング、ドストエフスキー、
夏目漱石、バートランド・ラッセル、バイロン、

ショーペンハウアー、ニーチェ、オスカー・ワイルド、ヘミングウェイ、
その他に岸田秀や東電OL、映画「ブラックスワン」の主人公など。

「子ども時代の愛情関係のかたち」がいかにその後も影響を与えるのかといった内容が主。
「支配することの快楽」や「虚言症」「拒食症」についても少々。

「誰にでもある異常心理」というのは「異常」というよりむしろ「通常」。
ここで「異常」だとされる基準が実は問題だったりすることを忘れずに。

「何事かの欠如」が生む「異様な執着あるいは妄想」だとすればわかりやすいか。
もっともそれが「魅力的なもの」を生み出すこともあり。

そもそも「完璧」を求める気持ちの裏に「欠如」があるのは確かだろう。
複雑なようでいて単純であったりもするわれわれの「同工異曲ぶり」よ。

もっともそれが「悲劇」になることもあるのでご用心。
どこかで「いいかげん」になれる力があれば幸いで。

「思い通りにするという快楽」が持つ力は相当に大きい模様。
ほどほどにしたいもののそれぞれの「歴史」もあって。

できればそれらがうまく「交わる」ことを祈るのみ。
「手近な快楽」は「麻薬」になることもある。

「正解」を求めずに生きるためには
あらゆる「リソース=資源」を分散させるのが重要かもしれず。

自分の「歴史」を振り返りつつ
「好ましい物語」を見出したいものではある。
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