退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「オヤジ臭をどう思うのかということ」について

2015-01-14 02:21:50 | Weblog
快晴。おだやか。

坪内祐三「昭和の子どもだ君たちも」を読む。

「社会主義思想あるいは共産党」が各世代に与えた影響を振り返る内容。
なるほどこうした形で「歴史」を振り返るのか。

著者の「人に対する興味」あるいは「興味の持ち方」はいささか煩い。
けれどもその「煩さ」が「読みごたえ」を生んでいる印象。

「文脈」というものが失われつつある現在
この種のことを「思い出して」ふむふむと思うこともいいかも。

ただ「固有名詞のオンパレード」についていけるだけの「膂力」がないと。
意外な「人脈」が案外「限られた空間」にあったことはわかる。

そこを「閉鎖的」と思えばめんどくささが増すものの
敢えて当てた「焦点」だと思えば何とかなるだろう。

知ってることを「ランダム」に吐き出した格好。
それにしても「タイトル」が象徴するような「決めつけ」はいかにも若者に嫌われそう。

「好きにやりたいんだからさあ、妙な因縁つけるのやめてくれる?」
そんな風に言われる感じ。

もっとも「歴史」を知らなすぎるのは困ったことでもあり
そうした若者たちがかつていたことは否定できず。

簡潔に言えば「教養とゴシップの連結」。
要はこれくらいのことは「知っておけ」という姿勢とでも言ったらいいのか。

そういうものとは関係なく
お互いが楽しく接触できれば幸い。

もちろん著者が「よかれ」と思ってしているのは重々承知の上。
わが国に「歴史を蓄積できない体質」があるのを思ってのことだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする