退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

ひかれ者の小唄のように

2009-05-24 01:36:58 | Weblog
晴れ。だったろう。

トミー・リー・ジョーンズ「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」を観る。

仲良くなった不法入国のメキシコ人の若者を射殺された年老いたカウボーイが
捕まえた犯人とともにその死体を彼の望み通りメキシコに還す、というお話。

地方警察と国境警備隊は過失致死を大げさにしたくなくて手を打ち
敢えて犯人の隊員を捕まえない。

ところがメキシコ人を息子のように思っていた主人公はそれが許せず
自ら彼を捕まえてメキシコへ連れて行く。

みんなに「クレイジー」だと言われながら
「自己流の裁き」を隊員に下す「一徹ぶり」がなかなか。

その旅の途中で酒に酔って
定期的に関係を持っている人妻に求婚したりもするのだけれど。

「教育」というものの「理不尽さ」を「事実」として
圧倒的なキャラクターによって納得させた、という解釈も出来る。

「死んだ者」を「生きている者」と同様に扱うという点を忘れずに。
「友情には国境も国籍も関係ない」というストレートな受け止めも勿論ある。

ただし登場する女性たちは
「男のひとりよがりなロマンチック」を軽々と捨ててたくましい。
コメント
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