退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

信じるものに揺るぎはないとして

2009-04-16 01:19:42 | Weblog
快晴。風強し。

保阪正康・半藤一利「『昭和』を点検する」を読む。

「世界の大勢」「この際だから」「ウチはウチ」
「それはおまえの仕事だろう」「しかたがなかった」

以上5つのキーワードを元に昭和史をふりかえるという内容。

自分に都合よく「世界の大勢」と言い、希望的観測から「この際だから」とエスカレート、
陸軍のヒエラルキーを国家にも当てはめる「ウチはウチ」、

セクショナリズムと無責任による「それはおまえの仕事だろう」、
「既成事実」「現状追認」ゆえの「しかたがなかった」。

もちろんこれらを「現代」に当てはめてみても面白い。

ジュリアン・デュヴィヴィエ「白き処女地」(’34)を観る。

カナダのケベックに住むフランス系住民の中、
敢えて町でなく自然の厳しい森に暮らす一家の娘は猟師の若者との未来を夢見るのだが、というお話。

娘には他にタイプの違うふたりの若者が言い寄る。
母の死と娘の選択、牧師の「雄弁」がいかにもキリスト教っぽい。
コメント
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