退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

強烈で危険な魅力

2007-11-03 00:34:27 | Weblog
くもり。寒くなる。

山根貞男「増村保造 意志としてのエロス」を読む。

増村保造作品は観ていないものが多く
「妻は告白する」「卍」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」くらい。

それでも著者の増村保造に対する分析は面白い。
「何があの若尾文子を動かしているのか」

その問いから始められる探索は
「盲人が象をなでる指のように」しなやかに進んでいく。

まだ最後まで読んでないのは
とりあえずの結末を知る気持ちよりワクワクして待つのが楽しいから。

増村作品に縁がなかった向きには
「妻は告白する」の若尾文子を勧めておきたい。
コメント
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