

光海君を語るうえで、外せない実在の女官がいる。金介屎(キム・ゲシ)だ。前王・宣祖と光海君2人から愛された“不道徳な女”として、三大悪女に並ぶ悪女として後世に伝わっている。(参考:歴史ドラマを楽しむ-韓国三大悪女
では、「王の女」「王の顔」「華政」のドラマで光海君とキム・ゲシがどのように描かれているのか比べてみよう。
「王の女」★「王の女」★⇒【「王の女」2倍楽しむ】
光海君:チソン
王位への野心は薄く、知性的な気品と果敢な決断力の持ち主として民からの人望も厚い。自分が天下を取るという予言を受けて心を動かし始める。
キム・ゲシ(本作では、ケトン):パク・ソニョン
ケトンは幼い頃から宮女として宮廷生活を送り、光海を慕い、彼を王位につけるために暗躍する。
© SBS Productions Inc./2003年
「王の顔」★「王の顔」★⇒【各話あらすじ】
光海君:ソ・イングク
一度やると決めたことは思い切ってやる性格で、王室や両班といった身分制度を嫌っている。父王・宣祖の嫉妬から身を守るため聡明さを隠して生きている。
キム・ゲシ(本作では、カヒ):チュ・ユニ
光海君とは幼馴染で初恋相手。2頭の龍に仕える相を持ち、女として生きれば一族が滅ぶと予言されたせいで男の姿で生きなければならなくなる。光海君のために人生を捧げる聡明で芯の強い女性。
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光海君:チャ・スンウォン
父王である宣祖から疎まれながらも、世子に冊封され、第15代王として即位。ゲシらの画策で冷酷な道を歩みはじめる。火薬と武器の製造を進め、独立した国家を目指す軍師として強烈なオーラを放つ王として、ドラマ前半に登場。ヒロインは光海君の腹違いの妹、貞明公主(イ・ヨニ扮)。
キム・ゲシ:キム・ヨジン
ゲシは宣祖の寵愛を受けながらも、ある理由から光海君を命懸けで支える。(その理由はオリジナル版第4話で明らかになる)
©2015 MBC/2015年
以上の作品では、どれも暴君と伝わる光海君を政争の犠牲者で悲劇の名君として描かれている。他にも、「不滅の李舜臣(イ・スンシン)」「ホジュン 宮廷医官への道」「ホジュン~伝説の心医」などでも、特に世子時代のカリスマを印象的に描いている。
また、朝鮮初の女性の沙器匠を主人公(ムン・グニョン扮)にした「火の女神ジョンイ」ではイ・サンユンが光海君役を演じている。

