「106歳を越えて、私がいま伝えたいこと」
地(しょうち)三郎:著
こう書房
100歳を越えるご長寿も珍しくなくなってきた昨今ですが、99歳から世界一周講演旅行を8回も行っているスーパーご長寿の著書。
「九九歳までは助走、100歳からが本番」
50代、60代になって「ああ、自分の人生も終盤にさしかかってきたな」と考えている人がいたら、それはとんでもない間違いです。
何もこれは元気のない50代、60代の人に向かって、慰めや励ましで言っているのではありません。私がいきてきたたしかな実感として、50代、60代などほんの助走に過ぎないのです。
「どんなときでも人生に楽しみを見つける」
人生は自分自身との戦いですが、それは「人生の苦しみと戦う」という意味にとどまらず、「その苦しみのなかからでも楽しみを見つける」という、もう一つ高いレベルの戦いをも含んでいるのです。
「自由とは独立するということ」
待っているのではなく、自分の力でなんとかしてみる。そのための一歩を自分から踏み出してみる。家族や組織、社会やコミュニティに頼るのではなく、まずは自分を頼る。
脳性小児麻痺を患った二人の子供と、後にパーキンソン病で不自由になった配偶者への介護が合わせて60年続いた著者の言葉には、40代の本田健が著した「50代にしておきたい17のこと」(だいわ文庫)とは、当たり前だけど視点も説得力もかなり違う。
また新しいことを始めたい虫がウズウズ