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グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

いまさらながら熱海殺人事件

2016-01-31 16:10:51 | 鑑賞

つかこうへい作「熱海殺人事件」の地方公演、初演のキャスト(風間杜夫、平田満)とあっては観ておきたい…で行ってきました。

席は選べず、送られてきたチケットは前から4番目の端っこ、700席ある中では、顔の表情も観られるラッキーな席かなと。

長いセリフが勢い良く流れる。

その合いの手が時に大音量の音楽であったり、はたまた突然、ミュージカルが始まったり。

テンポの良さと変化は、場面転換無しで飽きさせることなく一気に終演へ。

これが40年前なら、相当センセーショナルだっただろう。

他の出演者は、相原実花、中尾明慶の2名のみ。

何よりも60代のエネルギーに拍手。

終始嫌味のない気持ちの良い笑いで、こちらもエネルギー充電出来たよう、心も足も軽くなり(笑

 

蛇足 その1

座った席の真上にある大きなスピーカーから時折出る大音量で肺が震えた。肺や心臓の病を持っていたらどうにかなりそうなくらいに。

 

蛇足 その2

印象に残ったもの。

風間のまぶた全体に塗っていた青いアイシャドウと、平田の突然の白ブリーフいっちょうの立ち姿と、中尾のカッコいいサングラスの下のどうしようもない顔、全部笑い転げた(座席中でね)。

本筋とは関係ないことが案外印象に残るもので。


PMF2015ガラ・コンサート

2015-08-03 23:39:03 | 鑑賞

今年音楽監督に就任したワレリー・ゲルギエフ、見たくて聴きたくて行ってきました。

13時からのフリーコンサートも聴きたくて、チケット手配してくれた友人とKitaraのレストラン(札幌パークホテル経営)で12時に待ち合わせ。

初入店、時間どきなのに空いていたものの、窓側と壁側は予約席で占められていた。

今月のスープカレーはシーフード、一日15食限定1350円

 

Kitaraらしいですね。 味はしょっぱ~い!

と、まもなく5,6人の青年たちとホイリゲに居るような赤ら顔の髪も乱れ疲れたオッサンが向こう隣りの予約席に着いた。リハの終わった人たちかな~。 

友人の肩越しに視界に入ってくる疲れきったオッサン…なんか似てる。。。

ゲ、ゲ、ゲ~ ルギエフ!!!

もう友人の話しはうわのそら、私はこの人に会いに来たんだもの。

オーダーはスープカレーと聞こえてきた…同じだわ(フフ)

幸せなランチタイム、後ろ髪を引かれながら、フリーコンサート会場へ。

 

PMFフリーコンサート 8月1日13:00~14:00小ホール(無料)

アンダーソン:2台のコントラバスのための7つの二重奏曲

モリターリ:ヴァイオリンとコントラバスのための協奏的二重奏曲

パーカッション・アンサンブル

ラヴェル(サフリ・デュオ編曲):「鏡」から道化師の朝の歌 /マリンバ2台

ジヴコヴィッチ:トリオ・パー・ウノ(打楽器三重奏曲)から第一楽章

ライヒ:マレット・カルテット /マリンバ2台、ヴィヴラフォーン2台

最後の曲のヴィヴラフォーン1名を除いて、全員アカデミー生

 

こんなに雄弁なコントラバスを聴いたことはなかった、ビシッと整いスカッと終わった打楽器三重奏、そして柔らかいマリンバとヴィヴラフォーンそして先生の曲線美!?

これだけでも大満足、でもメインは大ホールでのGALAコンサート 15:00~19:30

開演前のロビーコンサート、弦と木管の9重奏。

 

司会:天羽明恵

第一部

デュカス:「ラ・ペリ」のファンファーレ/PMFオーケストラ・ブラス、PMFアメリカ・ブラス

オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」からオランピアのアリア

 ソプラノ:天羽明恵

 指揮:ダニエル・マツカワ

 PMFオーケストラ・メンバー

プーランク:六重奏曲/PMFアメリカ ピアノ・南部麻里

ヴォーカル・アカデミーによるオペラアリア

 4名ソロ、ピアノ・岩渕慶子

モーツァルト:デイヴェルティメント第17番K.334からメヌエット・アダージョ・ロンド

 ヴァイオリン:ライナー・キュッフィル

 PMFアメリカオーケストラ・メンバー

ホルスト:PMF賛歌・ジュピター

 指揮:ワレリー・ゲルギエフ

 天羽明恵(ソプラノ)

 PMFオーケストラ

 PMF祝祭合唱団

 北大混声合唱団

 北大合唱団

 

第二部 PMFオーケストラ、PMFアメリカ 指揮:ワレリー・ゲルギエフ

ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第二番ハ短調 Op.18

 ピアノ・ドミトリーマスレエフ

ショスタコーヴィチ:交響曲第十番ホ短調 Op.93

 

席は前から3番目、コンサートマスターのすぐ近く。

オケを聴くにはあまりにも前すぎで、木管パートは全く見えない…

席を選べなかったので仕方ないけれど、奏者の指や表情が手に取るように見え、音がダイレクトに、またソリストの緊張もよく伝わってきた。ちょっとテンポが遅れたパートを睨むゲルギエフの目までも見えて、別な楽しみ方が出来た。

オランピアの上下するインターバルの広さ、ピアノならともかく声で!

プーランクの独特な雰囲気とアンサンブルをいかにも楽しんでいるダニエル・マツカワ。

ソロヴォーカルアカデミー生の個性の豊かなこと。

ディヴェルティメントはお馴染みのメヌエット以外も聴けて良かった。実に軽やかで力みのない音、ヴィオラがちょっと遅くなった時、キュッフィルは体でテンポを引っ張っていた。

 

PMF賛歌ジュピターは毎年休憩時にエントランスホールで天羽明恵さんによる歌唱指導が行われる。

 それを肴にして、いえいえ遠目にして、我々はスパークリングワインをいただく(フフ)

 本番では目の前のゲルギエフを見ながら、張り切って歌いました。

 

ウィリアムテル序曲は誰もが知る「スイス軍の行進」の前が「夜明け」「嵐」「静寂」という、序曲だけで物語が出来てしまう作りになっていて、出だしのチェロソロの素晴らしかったこと(中国人のアカデミー生)

そして、いよいよPコン。

ソリストのドミトリー・マスレエフ(27歳)は7月1日のチャイコフスキー国際コンクールで優勝後、初めてのコンサート。曲目は彼に合わせて当初予定のベートーヴェン「皇帝」からラフマニノフへ変更。皇帝を楽しみにしていた人には悪いけれど、私はラフマニノフのほうが聴きたかったので嬉しくてたまらなかった。

ステージに登場したマスレエフは、お顔がちっちゃく体も華奢、一緒に現れたゲルギエフの半分の太さ、背広も余っている感じ。

が、始まるとすぐにこの子はピアノを弾くために生まれてきた人と思わせる何かが。。。

ピアノの細かな音が全部届いてくる、それに対して弦が軽く的確にアンサンブルしている。

終演が近づくに連れ秘めたるパワーを全開、まさに目にも止まらる早さで連打。

立ち上がると初めての笑み、こちらは言葉にならない感動、未だ断片が鳴り響く。

鳴り止まない拍手に応えるマスレエフをステージの隅で見つめるゲルギエフはドヤ顔だった(笑…彼は審査委員長)

アンコールはチャイコフスキー18の小品作品72から「踊りの情景(トレパークへの誘い)」

これからの成長を見る楽しみが増えた。

 

そして初めて聴いたショスタコ10番。

キーは自身の名前からとったD・Es・C・H、何度も繰り返されるこの音型は何を意味したのだろう。

スターリン死後まもなくの発表とあり、並々ならぬ思いがあったのは確か。

これを聴いて、11番以降がどう変化しているのか聴きたくなった。。。

終了は30分押しの20時、ヤバイ!

中島公園を急ぎ横切り、タクシーに乗りギリギリJRに間に合う。

家に帰り着いたのが22時過ぎ、夕食抜きのペコペコではさすが眠れまい。

カップ麺で満たすが、神経が興奮していて結局寝付けない一夜に。。。

 

オケの一番前に座っていた弦の子たちはランチの時見かけた青年たちで、ステージに登場したゲルギエフは、ひとっ風呂浴びて?映像で見かける人と同じに変身していた。

難関を突破して、全世界から集まってきた若者たち、今年はアジア系外国人が目立ったように思う。


夢見るフランス絵画展in北海道立近代美術館

2015-07-30 07:40:47 | 鑑賞

絵画展は殆ど一人で自分のペースで楽しむ…が今回は久しぶりに合う友人と一緒、果たして…

案の定、注意されるギリギリを守りながら(正確には一度注意されました、線よりはみ出て近づいたので)いちいち歯に衣着せぬ感想を言い合う我々でした(笑)

そんな楽しみ方もあります(華やかで美しい絵画が多かったせいかも)、詳細は書きません(笑)

アルフォンス・ミュシャ展と違い展示数は少なく71点、馴染みのある絵画が複数あり、許されるならもう一度見たいなと。(今度は一人で…笑)

会期8月23日まで。


朗読劇 わりなき恋

2015-07-27 19:57:40 | 鑑賞

7月22日15:00~札幌市民ホール

入場者数:目測で座席の8割、内9割以上が女性。

 

スイタハレタはもうどうでもいい、岸恵子にも何の興味もない。。。

人間、年をとるに従い中性っぽくなっていくのではと思っていた。

ところが某トーク番組で話している彼女は80歳を越えてもなお、やけに色っぽい。

「わりなき恋」という彼女が書いた小説を一人朗読劇にし、札幌で公演されるのを知り、あの輝きを直接確かめるべく、またその年令での一人舞台はどんなものかに興味をそそられ、観てきた。

朗読のイメージを盛り上げるものとしては、背景の画像とピアニストの演奏、時にはピアノ伴奏しながらハーモニカやピアニカを吹く。

ベンチや階段を利用した動きのある朗読(一人芝居)をしながら、時折ステージからはける。

と同時に再登場するまではテープで音声が流れ、その間ステージ上は画像と演奏でカバーし、本人が居ないことに違和感はない。

裏では衣装替えと小休憩が出来る仕組み、なるほど~。

エピローグに「マディソン郡の橋」を持ってくるのは反則じゃないかなぁ。

あの映画の切なさにはやられましたから。。。

ピンヒールで一度よろけたことも、滑舌の悪さも、1時間半のステージを華やかに持たせたエネルギーが吹き飛ばす。

人生7掛けというけれど、彼女の場合は6掛けがふさわしい。

 

大石静に言わせると「日本人は若さを尊びすぎる」

ヨーロッパでは40過ぎた女性が素敵だと、シワさえも素敵だと言われるらしい。

 

ならば私もこの日本で抵抗していくか(笑)


プラハ・フィルハーモニア管弦楽団コンサート

2015-02-04 21:35:21 | 鑑賞

2月3日(火)19:00 札幌コンサートホールKitara

指揮:ヤクブ・フルシャ

チェロ:ミッシャ・マイスキー

 

スメタナ:交響詩「モルダウ」~「わが祖国」から

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調op.104

ドヴォルザーク:交響曲9番ホ短調「新世界より」op.95

 

アンコール

ドヴォルザーク:スラブ舞曲第15番

ドヴォルザーク:森の静けさ(ソリスト)

 

チケット手配をしたのが12月だったものだから、選べるほどの席が残っていなくて、P席に近いステージ横の最上席に。

でも、オケを後ろ側から見るのも聴くのも日常茶飯事なので、違和感がなく、またよく見渡せて楽しめた。

 

チェコに親しみを感じている者としてはたまらないプログラム。

ましてや、そこで暮らしている人たちの演奏とあっては興味津々。

思ったよりゆったりとしたテンポで始まった「モルダウ」、民族の誇りを失わない熱い思いがミュシャの絵と重なり、次第に勢い付いていく様は、プラハでとうとうと流れる川と、その上流に囲まれたチェスキークルムロフを思い出させてくれた。

アルフォンス・ミュシャ展 カレル橋から チェスキークルムロフ チェスキークルムロフその2

 

そしていよいよ、チェロコン。

我々のオケが演奏したのが2ヶ月少し前なので、ページをめくる箇所まで記憶に残っている、つまり極細部にわたって聴ける状態だったので、いつにない楽しめ方がありすぎて…

流石と思うところももちろん多々ありなんだけど、あれ~と思うところもあったりで(フフ)

長い間、k先生から「大きい音を出せることが偉いんじゃないんだ」とよく言われてpに細心の注意を払う習慣が付いている身としては、そこら辺が一番気になったかな。

2楽章の終盤、ソリストは管に向かって……振り向かなかった。。。

 

ミッシャ・マイスキーの同曲は二回目なのに、前回は西本智実だけが記憶に残ってしまって…

若い指揮者と若いオケ、エネルギッシュな演奏、そして67歳のソリストも負けず劣らずエネルギッシュ。。。

 

「新世界より」は、聴く立場でも演奏する立場でも、いつもいろいろな思いが交錯して、胸がいっぱいになる。

パンフレットを読むと、

指揮者フルシャ(チェコ生まれ34歳)に国際指揮者コンクール出場を薦めたのはラドミル・エリシュカ氏(チェコ生まれ)。

 

エリシュカさんは札響で棒を振り、ドヴォルザークのチェロコンがCDになっていて、その時のソリストが我々と共演してくださった石川祐支氏。

なんか、すごい繋がったようで嬉しかった。

 

アンコールのあと、オケ全員が立ち上って一斉にお辞儀!…新鮮!

 

帰り、雪道の中島公園を、最終JRに遅れないよう早足で横切る。

やっぱり、冬場のKitaraコンサートはしんどい。


藤城清治の世界展

2015-01-17 12:35:57 | 鑑賞

 今冬は雪が少なくて、いい塩梅、このまま春になってくれたらなぁと思っていたら…北国の冬は甘くない、ドカっときましたゼ。

 

さて、札幌芸術の森美術館にて光と影のファンタジー「藤城清治の世界展」観て来ました。

卒寿で現役バリバリ、大型画面で流れている創作活動の様子は、我々に希望を抱かせるし、歳だからと言うのは逃げだなと思わせる。

おりにつけテレビや雑誌で、無意識に目にしてきた影絵は、皮肉にも戦後の物のない時代に思いついた産物。

初期の作品には色がない分、想像力を駆り立てられる。

物語に触発された作品が多く、実際に童話の文章が、作品と共に展示され進んでいくので、ダブルで楽しめる。

だんだん影絵だということを忘れるほど、筆で描いたような繊細で緻密な作風。

そして、膨大な展示量。

また、揺れる水面を配した作品は池に写り込む楽しさ、

鏡を使った作品の前では、その中に溶け込んだ自分が異次元に引き込まれる。

さらに、床にも光を使った影絵があったりで、子供にも十分に楽しめる工夫がいっぱい。

 

ほんとうの雨がやんだら音の雨をふらそう

 

湿原のミズバショウとこびと

 

明日まで。


朗読会

2014-10-04 22:25:04 | 鑑賞

第9回 あなたの あなたによる あなたのための 朗読会

10月4日(土)13:00~

室蘭市港の文学館2Fプロビデンスホール

朗読者11名(一般公募中学生~70歳代)

来場者数 目測50。

 

第一部

 「自由作品朗読」 6名6作品

 休憩

第二部

 チェロコンサート R.シュトラウス/チェロソナタ1、2、3楽章

 チェロ:フリーデリケ・キーンレ ピアノ:山田陽子

 「長嶋有作品朗読」 5名5作品

 

もう9回目!

友人が出るので、足を運びました。

朗読会なんて(なんてなんて言っちゃ失礼ね)初めて、どんなだろ。

建物は、もともと地ビールをウリにしたレストランだったので美しい。

が、会場(ホール)は天井が低いせいか、演奏は響きすぎ。

でも、コンサートが入っているとは知らなかったので、得した気分。

でもでも、曲目が…

 

朗読会の方は、聞き手の心に入るか否かは読み手の力量次第だなと。

感情移入過多や、自身に酔っているのはご勘弁。(あら演奏もそうだわ)

その点友人は…ピカイチでした!

残念なのは時間制限一人7分なので、それぞれ工夫しなければならず、なにか欲求不満がお互い残ったのでは。

内容をかいつまんで話すだけで終わった人が居た(朗読じゃないじゃん)

7分で、次々世界が変わる。

 

全体的には狭い会場でアットホームな雰囲気、休憩時間には同じフロアにある喫茶コーナーでお茶と手作りお菓子と果物が用意されていて、世話人が皆さんボランティア。

入場料は無料だけど、活動費にと募金箱が。

窓に囲まれた明るいホールで、なかなか面白い土曜の昼下がりでした。


PMF2014 ガラ・コンサート

2014-08-04 23:48:09 | 鑑賞

8月2日(土)15:00~

札幌コンサートホールキタラ

 

《第1部》

PMFブラス・アンサンブルによる開幕「ディロレンツォ・リトル・ロシアン・サーカス」

ラフマニノフ:ヴォカリーズ ソプラノ天羽明恵(司会も)PMF弦楽アンサンブル

リスト:愛の夢 ピアノ小山実稚恵

 

宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」から

 語り・名取裕子

 チェロ・セルゲイ・アントノフ

 ピアノ・小山実稚恵

 

東儀秀樹:地球よ優しくそこに浮かんでいてくれ

 篳篥、笙・東儀秀樹

 PMFオーケストラ

 指揮・ダニエル・マツカワ

 

アーバン:「ヴェニスの謝肉祭」の主題による変奏曲

ディニク:ホラ・スタッカート

 トランペット・セルゲイ・ナカリャコフ

 PMFオーケストラ

 指揮・ダニエル・マツカワ

 

ホルスト:PMF賛歌ジュピター  

 ソプラノ・天羽明恵

 指揮・佐渡裕

 PMFオーケストラ

 北海道大学混声合唱団

 客席全員参加

 

 

《第2部》

バーンスタイン:「キャンディード」序曲

チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲

ショスタコーヴィチ:交響曲5番

 PMFオーケストラ、PMFアメリカ

 チェロ・セルゲイ・アントノフ

 指揮・佐渡裕

 

チケットを手配してくれた友人と、珍しく二人連れでの鑑賞。

なんと、前から6番目中央付近!

オケを聴くには前過ぎだけど、内容が盛りだくさんなのでかなり楽しめる席ではあった。

 

生で初めて聴いた篳篥(ひちりき)に涙、素晴らしい音色。 

東儀さんのお話では、笙が天から降り注ぐ音で、篳篥は人間の声だそう。

ジュピターも篳篥で参加、客席を見ながら演奏されてる東儀さんと何度も目があった…気がした。。。

 

小山さんと天羽さんは人柄が偲ばれる演奏ですっかりファンに。

チェロのアントノフさんとトランペットのナカリャコフさんの神技的超絶技巧に溜息。

 

真剣な中にも、佐渡さんの指揮が嬉しくて堪らないといった表情の若者。

PMFアメリカが加わったショスタコ5番は音色にぐっと厚みが増す、さすが。

残念だったのはハープから引き継ぐフルートの音程がズレちゃって(嫌ですね~、重箱の角をつつくようで)

気になったのは佐渡さん、随分痩せられて、大丈夫かなぁ。

なのに、汗を吹き飛ばしながら全身を使ってのエネルギッシュな指揮。

終了は30分押し!の19時45分。

 

途中休憩を利用してロビーで行われた、ジュピターの天羽さんによる歌唱指導。

 

それを横目に、我々はスパークリングワインをイッパイ(ついに念願叶った…フフフ)

 

開演前のロビーコンサートが二つ。

 

ガラ・コンサートの前に小ホールで、アカデミー生のアンサンブルコンサートが一時間ほどあり、フレッシュな演奏を聴かせてくれました。 (無料)

 

25周年記念だからなのか趣向を凝らした盛りだくさんの内容で、6時間以上はあっという間。

今年は、JRがちゃんと動いていて、去年のような帰れない事態にはなりませんでした。

 

トップ画像は、みんなでジュピターを歌った直後に前方両サイド上部から吹き出してきた、紙吹雪ならぬテープ吹雪。


オペラ座の怪人

2014-07-27 08:17:18 | 鑑賞

バックステージツア付き「オペラ座の怪人」(S席)に行けなくなった知り合いの代わりに急きょ観てきました(ちなみに去年の美女と野獣も行けなくなった人の代わりに観てきたのですが)

20年前のJRシアター時代に来た時には行けなかったので、気にはなっていたものの、市村正親じゃないしなぁと…行きそびれていたミュージカルです。

怪人ファントムの屈折した愛情に心揺らぐ歌姫クリスティーヌはついに言い放つ「醜いのはあなたの顔ではなく心よ」

ラストの切なさがずっと後を引く物語でした。

 

あっと思わせる色々な仕掛けが見所のひとつだったので、バックステージツアの企画は大正解。

音響、照明、舞台裏は3ヶ所で、それぞれ説明があり、更に出演者によるお話と質疑応答もあり、1グループ20人程度になって巡った。

意外だったのはスタッフに可愛い(これは余計か)女性が圧倒的に多かったこと。

力仕事も結構ある中、好きな仕事だから頑張れるのでしょう。

裏方が色々分かると、そんな視点でもう一度観たくなる…やるな、劇団四季。

公演は11月24日まで。

 

トップ画像は見学記念のノートとキーホルダー、使うかなぁ……


佐渡裕が語るPMF

2014-05-21 10:49:04 | 鑑賞

楽器店にてフルート・クリニックを受けたあと、地下歩行空間を通っていると、ちょっとした人だかり。

佐渡裕が語るPMF ~佐渡裕×玉木正之対談~

ですって。

ふ~ん。

係りの人が「演奏が最初にあるので、それだけでも聴いていってください」と私に言う。

人垣の隙間から、譜面台がいつくか見える。

「誰が演奏するの、まさか佐渡さんじゃないでしょ(佐渡さんならフルートだ、でも絶対違う)」

係りの人「金管の何人かで、3曲くらいします」

なんと大ざっぱ。

 

まぁ、ガヤガヤした中では、金管が相応しい。

急ぎの用事はないので、演奏だけ聴くことにして、ステージがなんとか見える所に立つ。

前の方には椅子席があって、勿論埋まっている。

と、近くで叫び声「誰かー!!」

人が倒れたのだ。

一時騒然、AEDという人も。

数分後、自力で立ち上がる、ただの貧血だったみたい。

人が集まる所では、開催者が色々な事態を想定しておかなければならない、大変だ。

200人くらい集まったかな。

 

そして、いよいよ開幕、演奏者入場。

あらら、先頭はウチのオケで一昨年トランペットコンチェルトをしたS氏、トロンボーンが前日の名曲コンサートのエキストラさん、今回の総練習ではソリストの代吹きがとても上手だった方。

金管5重奏で3曲、10分で終了。

折角だから、ナマ佐渡さんを見てから離れようと思い、ちょっとだけ留まることに。

先にスポーツ兼音楽ライターの玉木さん登場、そして佐渡さん、デカイ!

ご自身の指揮者コンクール出場や外国にいてイエスしか言えなかった辛い時代、バーンスタインとの出会い、一年目のPMFそして今後など脱線もしながらのトーク。

大型スクリーンには、バーンスタインがPMFを立ち上げたときの挨拶やそのオケを指導される様子が映し出された。言葉による表現もとても上手で、人の心を惹きつける方だったんだと思う。

一番印象に残る指揮はとの問いに、世界一流のオーケストラの名が出ると思いきや、青少年によるオーケストラだったそうで、PMF立ち上げに合点がいく。

一年目の本番は札幌市民会館で観客が6割だったそう、ピクニックコンサートも前の方だけ。近年の盛況ぶりからは程遠い。

オーディションの一次はテープ審査、世界中から送られてきた千人分!を聴いていると、国と男女が7割方当たるそうで、ヨーロッパはアンサンブル系、アメリカはソロ系が多く、中間がアジアただし某国は激しい(笑)

 

気がつけば2時間経過、予定外の楽しいひと時。 

バーンスタインは開催された年に亡くなられたけれど、意志は生きづつけ今年で25年目、正直よく続いたと思う。

さて、自分はこれからどう音楽と関わっていこうか…

 

結局この日は昼食抜きで4時間立ちっぱなし+歩きっぱなし…元気だな自分、反動が怖い。


楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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