POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 コーヒー(coffee、caffè、カッフェ)は、コーヒーノキ(pianta del caffè)の種子(コーヒー豆)を焙煎し、挽いた粉末からカフェインなどを含む成分を抽出し、湯または水の中へ溶解させた飲料です。コーヒー豆の原産地は、アフリカの東北部、現在のエチオピアだといわれています。アラブ人が、アビシニア高原から持ち帰ったことから飲用習慣が世界中に広がることになります。

 まず、イスラム世界でよく知られる飲み物となります。アラブ人は数百年という長い時をかけて、コーヒーを豊かな芳香を持った飲み物に仕上げました。アラブ人のコーヒーの飲み方は、例えば、トルココーヒーはごく小さく挽いたコーヒー豆を水から煮立てて、砂糖を加えて上澄みを飲むようです。濾すという過程がないようです。味が濃くて雑味があり、風味に欠けると思うのですが、どうでしょう。

 イタリアでは、画家「カラヴァッジョ(Caravaggio、1571年~1610年)」の生きていた時代の1605年、ローマ教皇クレメンテ8世(Clemente Ⅷ、Clemens Ⅷ、クレメンス8世。フランスとスペインを和解させた。「ジョルダーノ・ブルーノ」の処刑を許した。「ベアトリーチェ・チェンチ」を処刑して市民の暴動を招いた)は、教皇として初めてコーヒーを飲み、キリスト教徒がコーヒーを飲むことを認めたといいます。宗教が民衆の口にするものまでに口を出した時代でした。

(参考) 「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」でカトリック教会の「異端審問」を見る

(参考) 「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」で「ベアトリーチェ・チェンチ」の悲劇を知る

 イタリアでは、「コーヒー(カフェ、カッフェ)」といえば、「エスプレッソ(espresso)」をさします。エスプレッソは、コーヒーの抽出方法で、イタリア語“espresso”は、「速い」という意味。深煎りしたコーヒー豆を微細に挽き、高気圧(9気圧)の下で約90℃のお湯を用いて、短時間(20秒~30秒)に抽出したものです。なぜ、加圧し90℃程度のお湯で抽出するかというと、この条件下で最適にコーヒーの成分を抽出でき、この条件を外れると雑味も出てしまうのだそうです。エスプレッソが豊かな芳香を持っているのは、芳香が含まれるコーヒー豆の脂質がこの条件下で十分に抽出できるからだといいます。

 日本では、「エスプレッソ」という抽出方法のコーヒーを飲もうとすると、そう指定しなければなりません。その方法では提供していない店もあります。日本では、アメリカと同様に、ドリップやサイフォンでコーヒーを淹れるのが一般的なのです。しかし、日本にもイタリアのようにエスプレッソで淹れるコーヒー店があります。「セガフレード・ザネッティ」もその一つです。

 イタリアには、コーヒーを焙煎する業者が700社以上あるといいます。その中で質のいいものを提供している大手の業者では、イリカフェ社(Illy Cafe、1933年にトリエステでフランチェスコ・イリー(Francesco Illy)が創業)、セガフレード社(Segafredo Zanetti、1973年にボローニャでマッシモ・ザネッティ(Massimo Zanetti)が創業)、ラヴァッツァ社(LAVAZZA、1895年にトリノでルイジ・ラヴァッツァ(Luigi Lavazza)が創業)が有名です。カフェ・ラバッツァは今は原宿店しかありませんが、以前大宮のルミネにもあって幾度か通いました。



 「セガフレード・ザネッティ」は、コーヒーの焙煎メーカーで、イタリアのボローニャに本部を持ち、「バール(bar、軽食喫茶店)」をチェーン展開していて、ヨーロッパに200以上の店舗を持ち、日本では20店舗あります。営業形態は、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店「スターバックス (Starbucks) 」に類似します。最近、スターバックスのコーヒーの味に満足を得られなくなった私は、このセガフレードやタリーズ(TULLY'S COFFEE)にコーヒーを飲みに行くことが多くなっています。



 セガフレード・ザネッティに10回通ったので、「クラブ・ミオ・バール(Club Mio Bar)」に入会できる資格ができました。Coffee Cardに10個のスタンプが押されたので、エントリーカードを受け取り、ネットで登録しました。埼玉県入間郡三芳町大字上富2204にある関越自動車道の三芳PA(上り線)内にある「Pasar三芳」の店を受け取り店舗にしたので、夫に連れて行ってもらい、「カード・ロッソ(Card Rosso)」を受け取りに行ってきました。「カード・ネロ(Card Nero)」に昇格するには、500回も通わなくてはなりません。さらに「カード・オロ(Card Oro)」になるには、1,000回です。毎日1回通っても、3年ほどかかります。そんなに通うかな?



 エスプレッソは、1杯280円で、1,000杯飲むと30万円ほどかかります。でも、金色のカード(カルテ・ドーロ、Carte d'oro)を持っているとステータスかな。10%の割引もあるしね。



 「Pasar三芳」にあるセガフレード・ザネッティは、フード・コートの中にある小さなストール(店)で、座席は共通です。バールの雰囲気を味わうことはできません。でも、ここの店員さんの淹れてくれたカプチーノは美味しかったな。店員さんの腕によって、味にばらつきが感じられます。上手な人にあたったんですね。
 


 埼玉県では、新座市東北2-39-10のドゥーセット弐番館1Fにある「志木店」、朝霞市西原1-2-2のリーヴ北朝霞ビル1Fにある「北朝霞店」があり、その他に東京都港区高輪3-26-27のルミネザキッチン品川1Fにある「品川店」、東京都新宿区歌舞伎町1-30-1の西武新宿ペペ1Fにある「西武新宿ぺぺ店」の4店舗に通い、スタンプを10個ゲットしました。バールの雰囲気を味わうことができます。バールといっても、スタバを経験していると大きく変わりませんけど、、、



 セガフレード・ザネッティがスターバックスと違うのは、フードメニューが充実していることです。まず、「パニーノ(panino、複数形がパニーニ(panini))」があります。「ハム・チーズ・ベーコン(Ham & Cheese & Bacon)」、「カプレーゼ(Caprese)」、「シュリンプ・ポテト(Shrimp & Potato)」、「カルボナーラ・きのこ(Carbonara & Mushroom)」といった種類があります。この他に、サンドイッチ、ホット・サンドイッチ、アンティパスト(前菜)、そして、ドルチェ(ケーキの類)があります。

 カプレーゼというのは、トマトとモッツァレラチーズのサラダをいいます。私はこれを注文しました。パン生地の間に挟まれています。“Caprese”とは、「カプリ島民の」という意味で、もともとはこのあたりの郷土料理であったようです。カプリ島 (Isola di Capri) は、ナポリの南約30kmにあります。今回のイタリア旅行は、北イタリアが中心で南イタリアには行きません。でも、いずれは行きたいですね。

もっと、日本に「セガ」(セガフレード・ザネッティ)が増えるといいですね。

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