「ベトナムへ」日記53 － 阮朝とカイディン帝廟

（マクラ）　阮朝第12代皇帝は、啓定帝（カイディン帝、vua Khải Ðịnh）です。阮朝は13代皇帝の保大帝（バオダイ帝、vua Bảo Ðại）で終焉を迎えますから、阮朝の末期の皇帝であったことになります。在位期間は、1916年から1925年までの9年間。この時期は、世界史から見ると第一世界大戦とその戦後処理の時代でした。ベトナム統治の実権はすでにフランスに奪われていた時代です。（マクラ終わり）



ここカイディン帝廟でも、象と馬と役人が出迎えてくれます。



皇帝の象徴の龍も迎えてくれます。ここカイディン帝廟は、トゥドゥック帝廟とはかなり違う趣を持っています。



ピンクのアオザイを着た女の子にも出迎えてもらいました。この女の子がいた部屋はモザイク画のきらびやかな部屋、「啓成殿」です。



末期の輝き、とでもいうべきなのでしょう。国家としては惨めな時代であったはずなのですが、皇帝としては華やかに生涯を終えたと言えるのでしょうか。