ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

映画のリトマス試験紙

2010年03月30日 | 映画



今朝の最低気温はマイナス6.7度、たまりま
せん。

「tac cafe」の「勝手にしやがれ」のポス
ターに一体どれほどの人が気づくかという
問題は(別に問題という程のものではない
が)、徐々に答えが出つつある。原題しか
無いので、実際見た人でないと分からない
し、しかも見た人でも、フランス語をある
程度知らないと出演者も読めないから、こ
れでピンと来る人はかなり映画に通じてる、
と見ているのだ。要するに、リトマス試験
紙のようにこのポスターがなっているのだ。
で、その結果だが、今のところ一人いるら
しい。年の頃は60前後の男性が、これを見
て反応したということであった。想像する
に、青年時代名画座でゴダール三本立てを
見た口なのではないか、いずれにしろ田舎
では稀なケースである。黒澤三本立てを見
た人は多いだろうが、ゴダールは少ないと
思う。

もっと気付かれないと思うのが「たぶん悪
魔」のポスター。原題が「LE DIABLE PR
OBABLEMENT」とそのまんまだが、この映画
を見た人は「勝手にしやがれ」を見た人の
十分の一もいるかどうか(百分の一のレベ
ルかも)。と、如何にも昔から知っている
かのような言い方をしているワタクシも、
見たのはDVD発売された最近のこと。で、そ
のポスターには先の原題とサヴィニャック
(一般知名度はあまりないと思うが根強い
人気のあるフランスのイラストレーター)の
イラストが印刷されている。フランス語がで
きれば原題は理解されるが、如何せん映画の
知名度もないのでこれが映画のポスターで
あるかどうかが分かるかが問題。現にこれ
を見たT君は、イラストが気に入って良いで
すねと言っていたが、映画のポスターであ
ることはこちらが言うまで気付かなかった。
スノッブなM氏は、ブレッソンは分かったが
(このくらいは読める)、「たぶん悪魔」ま
では分からなかった。唯一分かったのはゲ
ロゲロ少年Yであった。別名映画少年Yを名乗っ
ているのは伊達ではなかったのだ(勝手にこ
ちらが命名したのだが)。
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