ピカビア通信

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自由を我らに

2024年07月29日 | 映画

 

テレビはどこもオリンピックだらけで見る気が起きないのでDVDでも見ようと自分のストックを漁る。このパタ-ンで何度も見たのがゴダールの「軽蔑」「ウイークエンド」。しかし今はちょっとゴダールの気分ではない。そこで目に止まったのが、以前ブレッソンの「ブローニュの森の貴婦人たち」が見たくて買った10枚組のフランス映画集。この中にはまだ見てないのが数枚ある。しかし今さら「禁じられた遊び」でもないしと他を見ると、ルネクレールの「自由を我らに」はまだ見てないことに気付いた。そこで早速見ることにした。

実はこの監督ルネクレールと「禁じられた遊び」のルネクレマン、今まではっきり区別がついていなかった。一般的には「太陽が一杯」も撮ってるルネクレマンの方が知名度はあるのだろう。一方のルネクレール。実は「眠るパリ」「幕間」のビデオを所有していてその表現スタイルに感心していたのにも拘らずこの名前をしっかり認識していなかったのだ。

で今回の「自由を我らに」。1931年の映画にも関わらず今にも通ずる洗練されたSF的な表現もあり、やはり独自の表現スタイルを持った監督だと再認識した。チャップリンの「モダンタイムス」に影響を与えたなどと言われるらしいが、むしろこの映画が「メトロポリス」の影響を受けた、という方が実際のところに近いのでは、と思った。

 

 

 

 

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