プリンターの純正インクカートリッジは恐ろしいほど高い。だから自然とお安い互換インクに手が伸びる。今使ってるプリンターは、7色。もし純正だけで揃えるとなると、インク代だけで7000円近くにもなってしまう。しかも減るのはこれまた恐ろしいほどに早い。ノズルのクーリーンなどをすると更に加速化する。だから、互換インクが六分の一七分の一くらいの値段で売っていれば、そちらに行くのはそれこそ世の必定というものである。私の買ったのはさらに安く、純正の十分の一程のお値段だった。
とここまではいいのだが、それらの安インクで果たしてちゃんと印刷されるのか、というのは気になるところである。そこで実際使ってみると、その不安は的中し、色の出具合が完全におかしくなってしまったのだった。純正と混ぜたのがよくなかったかと全て安インクにしてみてもやはり駄目だった。安物買いの銭失いの典型か、とがっかりした。が、私は諦めなかった。暫くして、一本だけ安インクにしてまたやってみた。すると今度は全く問題なく出来たのだった。次に違う色もなくなったので安インクに変えてみると、これも問題なかった。どうも、その時のプリンターの気分次第でよくなったりおかしくなったりするみたいなのだ。元々が中古を貰ったものなので、結構誤作動もある。しかし、ひとまず安インクが使えたので一安心であった。
いずれにしろ、インクを使わないのに越したことはないと思い、TAC通信3号の表紙も、全面印刷から大分少ないものに変更した。A3にこんな状態に印刷して、この後裏にも印刷するのである。