ナポリピザの生地を自分で作ってみようと思い立ち、専用のイタリア産の粉をネットで購入し、早速作ってみる。練った時点で粉の色は違うがその他では大きな違いは見えない。なるべく高温で焼いてみる。石釜だと500度などと言う話になるがそうはいかないので300度で三分弱。出来上がったピザは、ナポリとは程遠く、普通の日本の小麦粉で作る物と大差ないものだった。食べてみても感想は同じ。普通に美味いが、ナポリの風は一切感じなかった。
そこで、改めてナポリピザの生地の作り方を検証してみる。すると幾つかの問題点が明らかとなった。まず使う材料だ。発酵のための砂糖は一切使わない。そしてこれが大きく違うが、イーストの量である。一桁違っていたのだ。低温長時間発酵がナポリの基本のようで、こちらのやっていた方法は短時間簡単レシピだった。そしてコネ時間も大きく違っていた。同じく簡単レシピで数分しか捏ねてなかったが、ナポリの方は30分も捏ねるらしいのだ。これだけ違うと出来上がりは別物になるようだ。つまり、ナポリピザを作るためには、時間も労力も相当かけねばならないのだ。
ということで、次回挑戦する時は相当気合を入れなくてはならない。お手軽とは言えない食べ物だったのね。