ピカビア通信

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五輪競技場 追記

2013年10月12日 | 芸術

 

日本の建築家が、東京五輪の競技場案に異を唱えた。主な趣旨は、大きすぎて、神宮の森の景観を損ねるというもののようだ。はっきりと、デザインが良くないとは言わないが、本心はそういうことだと勝手に想像している。コンペで勝ち抜いたので、採用されなかった建築家が言うと余計な詮索をされるからというのもあるだろうし、確か選考委員には安藤忠雄もいたはずだから、いろいろ支障はあるだろう。それにしても、安藤忠雄はあれが本当に未来的な良い建築だと思ってるのだろうか。そうだとしたら、センスを疑う。前にも書いたが、SF映画での既視感たっぷりの、類型的デザインとしか思えないのだが。ギーガーあたりがエイリアンの為にデザインしたものと言っても何ら違和感はない。が、協会の役員たちのセンスからしたら、物凄く斬新で未来的に映ってるのだろう。歴史的文脈を無視した建物というのは間違いないが、この手の建物は、センスのないドバイや中国でこそ似合う建物である。

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