ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

日本映画

2011年12月11日 | 映画

 

「まほろ駅前多田便利軒」という日本映画を観る。そこそこ話題になった映画だと思うが、監督は知らなかったが、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」という映画と同じ大森立嗣(麿赤児の息子ということは大森南明の兄ということか、この映画にも父子両方出ていたが、息子二人の名前の読み方が分からない)という人。道理で同じような雰囲気の主人公たちであった、と、後から知って思った。

映画は、孤独で、家庭にも恵まれず、人付き合いが苦手で、且つ普段はあまり感情を表さないが、表すときは直情的な感情表現(所謂キレルというやつ)という、何度も見たことのある社会の負け組みのやや累計的な人物が主人公で、今回の場合は小学校時代の同級生とひょんなことから便利屋(元々彼が一人でやっていた)を一緒にやり、他人と関わってるうちに彼の心は徐々に変化をしていくという、これまた何度も観たことがあるように感じる内容である。人物を正面から撮り、ある間を持って表現するところなど、どうしても「北野武」の影響を見てしまう。全体のトーンも近いように思う。最後まで観られたのでひどいことはなかったが、特別面白い(個性を感じるかと言う点で)というものでもなかった。でも、「天空の城ラピュタ」よりは良かったか。

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