ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

世界大会

2007年09月17日 | Weblog


現時点で、世界大会が三つも行われているんだ、と改
めて気付くと、どこまでスポーツ好きなのか人間は、
と呆れてしまうような現実があるのだが、同時に、娯
楽の最高峰としてのスポーツの実力も思い知らされる。
批判的な思いと関心と両方あるから、自分でも困った
ものであるのだが、ブログのネタとしては、やはり重
宝。
現実的には、ありがたい。

ということで、まずはWC女子サッカー。
「ドイツ戦」で決勝リーグに行けるかどうかなのだが、
かなり難しい。
次はWCラグビー。
結局オーストラリア戦は危惧したようなスコアーだっ
た。
どうやらオーストラリア戦は捨てゲームにして、次の
フィジー戦に賭けたようなのだが、そのフィジー戦も
非常に良い試合だったらしいが、惜しくも負け。
これは予想通りの、全敗の可能性が高い。
それにしても、日本では人気がないというか、気の毒
なほど注目されない。
野球なんかより、遥かに国際的なのに。
やはり、タレントを呼ばないと人気化しないか。
なんとも情けない日本のスポーツ事情だが、こういう
点は厳しく批判したほうが良いのでは、と思うが、結
局行き着くところは商品価値なので、人気があるなし
が一番重要となり、そのためにはタレント込みの人気
化が一番有効となるという事実の前に沈黙、ってとこ
ろなのだろう。

最後は世界柔道、ではなくJUDO。
それにしても勝てないのだが、今や柔道の主導権はヨー
ロッパが握っているという現実が、彼らよりのルール
改正に直結して、益々日本人が勝てなくなるという流
れを作っているようだ。
今の柔道は「ジャケットを着たレスリング」と表現さ
れているらしい。
力勝負になったら、日本人は不利だ。
グローバル化すると相対的に日本が沈下するというの
は、相撲と一緒。
それにしても、日本的な柔道、つまり「柔よく剛を制
す」「きれいに一本」を捨ててまで国際化する価値は
あるのかという根本的な疑問は消えない。
柔道とJUDOの違いは大きい。
もう充分国際化したのだから、日本は「柔道」の道を
歩むで良いんじゃないか。
オリンピックのメダルに汲々としない態度こそが、「道
的」と感じる。
美学を大切にするなら、そのくらいのすっきりした毅
然とした態度を示してほしい。
ここだけ見れば、「国連を脱退した松岡」待望論のよ
うになってしまうが、陶酔ではなく淡々、そうやって
ことを進めれば、柔道ナショナリズムなどという批判
も起きないだろう、かな?
しかし、日本人のメダルフェチ、特にオリンピック好
き振りはすごいから、絶対そうならないことは分かっ
ている。


コメント