最強の男 ナダルにくぎづけ！

とうとうナダルが優勝した。全米オープンの決勝は、誰もが期待していたフェデラーとの対戦ではなく、そのフェデラーを破ったジョコビッチ。確かにジョコビッチも１セットを取ることができた。しかし、ナダルはやはり強かった。

ナダルをひと言で表すならば、“最強の男”。対して、フェデラーは“完璧な男”。何が最強で何が完璧かって？それはですね、男子のテニス界はしばらくの間、フェデラーが絶対に崩れないテニスというのを展開していたんですね。もしかしてピンチかな～？という場面でも、いとも簡単にひょいっと勝ってしまう。

言ってみれば、フェデラーはいくつもの引き出しを持っていて、この引き出しがダメでもそっちがあるもんね～という憎らしいほどの鮮やかな勝ちっぷり。ちなみにこうした場合のフェデラーをウチでは「オレ様フェデラー様」と呼んでおります。しかし、いかにオレ様であっても、既に29歳。ゆっくりとした下降線をたどっていることは否めません。

しかも、私はフェデラーが好きじゃない（もしかして妬みか）。だって、つまらないんです。完璧すぎて。素晴らしい選手だし、本当に上手だし、美しいテニスをする。でもでもなんだか教科書みたいでね。

そんな教科書を打ち破るのは、やっぱり意外性しかないでしょう。あの体勢であそこからあんなショットが打てるのか？ナダルの腕には何かが宿っているに違いない！プレーを見る度に進化しているナダルは、もはや最強の男そのものだ。完璧はときに最強とはなり得ないのだと思います。

来月、この最強の男が楽天ジャパンオープンに初参戦する。
「ラファ！」という声援を早く彼に届けたい！