ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

ブックフェアにて

2013-07-07 | 本と雑誌
ブックフェアに行ってきました(^0^)
今年は開催期間も短くなり、“紙”本市場がこうして徐々に狭められていくのかと寂しい気がします。

お目当ては、洋書バーゲンのコーナー
なぜかフランス語、スペイン語が見当たらない。英語とドイツ語の本ばかりだ。これまた開催年によって違うのね。とはいえイタリア語はいつも、見つけたらラッキーというくらいの少なさ!需要がないのね(^^;

でもいいんです。需要がなければ私が買うまでよ(笑)

というわけで、今回見つけたのはこちら。
Img_1171
あ、これは英語の本だ


Img_1174
でも、コロンナータのラルドとか、


Img_1175
トリッパだとか、おっとヨダレが


トスカーナの美味しいものがたくさん載っている本です。レシピつきで!




それと、こちら
Img_1172

Img_1170
お魚図鑑じゃないよ


まずまずの収穫でした




読書の秋に「エクソシストとの対話」はいかがですか?

2012-09-08 | 本と雑誌
エクソシストとの対話」は、ノンフィクション作家の島村奈津さんの作品。島村さんといえばスローフード関連の著作が多くあり、私も愛読しているが、こちらはジャンルが全く異なる。

日本人にとって、キリスト教徒でもない限り教会はもちろん身近な存在ではないし、ましてや礼拝や数々の宗教的行事などというのは、すんなり溶け込めるものではない。けれど、それらはごく普通の市井の人々が足を運ぶ地域に根ざした存在であって、私たちが神社やお寺にお参りに行ったりするのと同じことと考えれば納得できる。

悪魔あるいは悪魔的なものがいるかもしれないし、見える人もいるだろう。あるいは、ふとした時に自分以外の何かに突き動かされた経験がある人もいるだろう。科学で解明できなくても、不思議なことはいくらでもある。

苦しんでいる人のために祈る人がいて、薬を与えるでもなくお金を払うでもなく、ただ祈ってくれる人がいて、それで苦しんでいる人が救われる。そんな人と人との結びつきが、システマチックな世の中なんていうものができるはるか昔から存在していた。


読書の秋にいかがですか?


寝苦しい夜のために、“守り人シリーズ”のすすめ

2011-06-29 | 本と雑誌
この夏は、いまだエアコンをつけずに過ごしている。扇風機もしかり。窓を開け放って寝る時も節電に励んでいる。とはいえ、先日退治した虫の生き残りが仕返しに来るのでは(網戸がきちんと閉まらなくて微妙な隙間アリ)と、寝る時に窓を開けるのはちょっと抵抗あるんだけど。。。←ていうか単なる小心者!

でもでも、昨年並みの暑さがこれからやって来たら、やっぱり眠れないこともあるかなと。そういう時に夢中になれる本をおすすめします。上橋菜穂子さんの“守り人シリーズ”を。児童文学というジャンルに分けられているが、大人向けファンタジーの間違いではないかと。それぞれのキャラクタがしっかり作られているので、どの登場人物を主人公にしても物語が展開していける、という魅力がある。

余談になるが、上橋さんのこれ以外の作品でも食事の場面がよく出てくる。それがなんとも言えない想像力をかき立てるところは、作品を彩る要素のひとつとなっている。そういえば、宮崎アニメにも食事の場面がイキイキと表されていて、どんな味がするのだろうと思わずにはいられない!

寝苦しいから本を読み出したのに、いつのまにかお腹が空いてくるかもしれないね


特命全権大使 米欧回覧実記

2011-06-09 | 本と雑誌
本の紹介はめったにしていませんが、ちょこちょこと読んでます。イタリア語で!ウソ!読もうと思って現地で買ったイタリア語版の春樹の本も、本棚に入ったきり(笑)

今回読んだのは、「特命全権大使 米欧回覧実記 普及版」タイトル長いです。1871(明治4)年に、岩倉具視を始め、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文ら「岩倉使節団」が米国、ヨーロッパを訪問した旅行記(全5巻)です。あの時代に50人ん以上の日本のエリートたちが1年9ヶ月をかけて体験した貴重な記録なんですが、物語ではないので、もちろん面白いものではない。各地で工場の視察をしたり、行く先々の国の産業についての考察があったりと、日本が近代化に向かっていく様子が見てとれる。

イタリアについてはどのように書かれているか、ということにとても興味があった。フィレンツェ、ローマ、ナポリ、ヴェネツィア、パドヴァあたりを1ヶ月くらいで回ったようだが、自然が豊かで美術館とそこに収められている美術品の素晴らしさをほめる一方で、人々は怠惰で街にはゴミが落ちている。交通は乱れていて、馬車を追いかけて花を押し売りする…って140年前も今も変わらないようです

ご興味のある方はのぞいてみてはいかがでしょうか。ちなみに、イタリアについて書かれているのは第4巻

イタリアから見れば、日本が変化しすぎなんだよね。


深夜特急

2010-01-28 | 本と雑誌
「深夜特急」が再放送されていて、ちょっと見てしまった。大沢たかおがずいぶん若いと思ったら、97年頃の放映でした。あれ、そんなに昔だっけ?

主人公がローマでパスポートを盗まれ、かなり興奮しているところを「落ち着いて。パスポートは何とかなるから」と見知らぬおばさんから声をかけられ、なにやら暗くてアヤシイ建物の中に連れて行かれる。そこにいる男性に、「蚤の市でパスポートをなくしたらしいのよ」とおばさんが告げると、男性は後ろの棚から10冊以上のパスポートの束をテーブルに広げる。その中の1冊が盗まれたパスポートなんだけど、当然のことながらお金を要求される。日本円で7万円以上。「この子お金がないから安くしてやってよ」とおばさん…。

はて、原作にこんなくだりがあったっけ?とWikiで確認したら、やはりありませんでした。でも~、原作が書かれた70年代前半だったらこんなアブナイことあったかもしれないな~とか、いやいや、今だって十分アブナイことがたくさんある国だからこれに近いこともあるのでは~???と思ったり。

しばらくぶりに「深夜特急」を読み返してみたくなった。ちょっと本棚を探してみよう。