ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

9月14日 レッスン13日目

2009-10-29 | イタリア滞在記
朝からmaritoを空港へ送った。もちろん、私の荷物(チーズと瓶詰めのペースト類)を持たせた。
※実はこの持たせた荷物が大変だったらしい。例によってシャルルドゴールでの荷物検査で。「お土産だ」と言っても信じてもらえず、ずっとアヤシイと思われたって!もう少しで中身を開けられるところだったみたい!!! 人相が悪いわけじゃないのに、なぜか空港では必ず止められるんだな~

その後、シャトルバスに乗るべくバス停へ行くと1台出たばかりで次は30分後だ。気温20℃の肌寒い中でバスを待つ。近くに座っていた3人の中高年グループ(でも顔はアジアに近い)?からcentroに行くバスかと聞かれる。頭を英語に切り替えてなんとか通じた。同じ人から切符はいくらかと聞かれて?5と答える。別の乗客グループが何事かを話している。すると、さっき私が会話をしたうちのひとりが、あろうことか、「このお嬢さんは英語がわかる」と言ってくれちゃった!あらためて英語がわかりますかと聞かれて、わかりませんとは言えないので、少しとか言っちゃう私も私だが、ま、そこは適当に交わした。びっくりさせるなよ~

しばらくすると、最初に言葉を交わしたおばちゃんから別のことを聞かれた。どうやら自分たちが泊まるホテルはどこか知りたいらしい。「Via~」って言うので、それは通りの名前のことだよと、持っていた地図を見せてあげた。バスに乗り込んでもついでに探して駅から近い場所だよと教えた。しかし、駅に着いたら降りないようだった。はて彼らは無事に目的地にたどり着いたのだろうか?そしてどこの国の人なんだろうか?どこから来たの?ぐらい聞いたらよかった?しかし、大の大人が3人もいて、誰も英語をわからない、イタ語もわからない、で来てしまうの?ネットで予約したみたいな出力紙を持ってたけど、それほど距離が遠くないからできちゃうのかな?

バスを降りてから近くの店でPaninoを買い(お店のおねーさんが明るくて感じがよかった)、フラットで食べた。この日記を書いていたら雨は降るし雷は鳴るでずいぶん天気が変わるもんだ。そうそう、今週はレッスンの時間が16時からっていうなんとも中途半端な時間に始まるので、つい引きこもってしまった。雨も降っているので早めに家を出る。バス停でエジプト人のおにーちゃんと喋った。でも「中国人?」てきかれた!違うしー。

通訳でイタリア人のきれいな学生さんが来ていた。きっと頭のいい子なんだろう。うまく訳せないときは自分に対して不満のような顔をしていた。1年留学したのは普通の語学学校で、それまでは独学だというから驚き。私のイタリア語は趣味ですか?ときかれて、趣味以外ムリって感じなんだけどね料理は好きじゃないから1カ月毎日は自分はもたないと言っていた。彼女は日本のことを好きなのか嫌いなのかどっちなんだろう?単に将来とか仕事の足しにってことなんだろうか?私の名前が珍しいといって興味を持っていたようだが…。私は彼女に興味がある。笑ったらもっともっときれいだろうに。バスの中でイタリア人と日本語で会話をするなんて、妙だ!

サーモンのクロスティーニは美味しかったけど、前菜にアーモンドって使うんだね。サーモンの量を多くしてアーモンドを少なくしてはどうかしら?

リゾットもとても変わってる。だって、梨が甘い!そしてチーズだからカロリーも高い。トスカーナの料理ですかとたずねたら、北の方の料理ということでした。米を使ってさらにチーズも使っているからだって。なんだか知らないが、今日の料理のいくつかは先生も初めて作るって、、、ま、いいですけどね。次のインヴォルティーニも北の料理ですかときいたら、こちらは知らないって言うし!かなりお腹にたまってアー苦しい。

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ある日の夕食

2009-10-27 | 日記・エッセイ・コラム
ある日というか今晩の食卓には、こんなものが並びました。

・とりもも肉のしょう油煮をきゅうりの上に乗せました。マヨネーズで飾り付け
・まぐろの生姜ソテー
・オイルサーディンのトマト煮をナス、ズッキーニに乗せました。ナスとズッキーニは油をひかずに焼いています

これらのほかにカプレーゼがありました。で、気がついたけど、なんだかどれも前菜っていうかおつまみ!どおりで体がいつまでも温まらないわけだ(ゴハンのおかずがないと思われるかもしれませんが、我が家は夜は基本的に炭水化物を食べないのでなおさら体が温まらない)!まあ、いつもこんな感じだけど!!!
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9月13日 シエナ

2009-10-27 | イタリア滞在記
シエナ行きのバスは9時10分発。少し早めに着いた発着場では待ち人が多く、バス内はあっという間に席が埋まった。それでもどんどん人が乗ってくるので車内は蒸し暑くなってきた。乗務員3人が外で何か喋っていると思ったら、どうやらもう1台バスを出すらしい。Sienaへ行く人が多いのは当たり前だし、日曜だから本数も少ない。当然と言えば当然だ。席指定じゃないのでチケットを持って席が空いていれば座れるというシステムはどうなのだろう?何枚チケットを売ったか把握していてそれに基づいてバスの台数を決めているのか?効率がいいのか悪いのか?

1時間とちょっとでSienaに到着。インフォメーションで地図をもらいたいが、iのマークがちっとも見当たらない。おかげで時間を無駄に過ごした気がする。カンポ広場はやっぱりすごかった。広くて大きくて感動しないはずはない。私たちが踏みしめているここは、我々の暮らしている東京から遠く離れた地球の裏側であることを実感せずにはいられないものだった。

Duomoへ行く。ファサードの豪華さに観光客はみなただただ見つめている。入口へ向かったところ、突如広場はcinque centoが何台も何台も連なっている。みな番号をつけているので何かのイベントなのだろうか?ほかの観光客も珍しさにシャッターを切っている。Duomoの中に入ると、これまた豪華すぎるほど。まずは床。大理石に絵が描かれていてそれぞれが完成されている。床も天井も柱もどれをとってもSienaの当時を繁栄の程度を裏付けるにふさわしい。

12時を回ったので、調べてきたOsteriaを探す。所在地は書いてきた。でも、手元に地図がない。なんだかいやな予感。また調べてきた店に入れないのか!時間だけが過ぎていき、私たちのお腹も悲鳴を上げ始めたので、どこか別の店を探すことにする。テラス席に地元民が集う店があった。値段も手ごろだ。入ってみると、店内は私たち以外に誰もいない。カメリエーレのおにーさんはにこりともしない。前菜にトリュフのクロスティーニ、プリモにmaritoがカルボナーラ、私はcinghialeのPiciを頼む。クロスティーニはパンの上のチーズがとろけて、その上にトリュフがスライス、そしてオリーブオイルがかかっている。なんていい香なんだ。しかもこのメニューたったの?6!うらやましすぎる。カルボナーラはベーコンの味がとてもジューシー。噛めば噛むほど脂がジュワジュワっと出てくる感じ。これをつまみでダラダラ飲むのもいいなあ。私が頼んだPiciは、さぬきうどんだった。軽く2玉分ある。昨日のPiciはうどんぽくなかったけど、今日のはまんま“うどん”!いのししのラグーはよく煮込んであってものすごく美味しい。けど、2玉は入らなかった。そして、ドルチェはmaritoがビスコッティとVIN SANTO、私はRicciarelli(昨日Gianniに教えてもらった!「Sienaでは絶対にRiciarelliを食べたほうがいいよ」って)。アーモンドが贅沢に使われていて美味しいお菓子だ。でもとーーーっても甘い。半分はナプキンに包んでお持ち帰りにした。

会計は?48.5。良心的だ。ワインもボトルで?9なんてなかなかない。調理をしているのはマンマで、笑わないカメリエーレは息子なのかな?

14:10初のSiena行きに乗って、爆睡しながらFirenzeに戻った。サンマルコ修道院美術館が19時まで開いているからと思っていたが…、まずは私のフラットで休憩。両替をしたりスーパーを覗いたりしてサンマルコに着いたのが17時。入口のドアが閉まっている。いやな予感…日曜は16:50までって書いてある。そういえばここの時間表示をカメラで撮ったはず!なんだか相性が悪いのかな?そんな気がしてきた。

まだ明るいのでほかにどこかに行こうかと言うと、maritoは「ミケランジェロ広場」と言う。ところが、バスの通り道からはちと遠い。かといって歩くには疲れている。ので、タクシーで向かった。運ちゃんはノリノリでラジオの曲に合わせてリズムをとっていた。サンマルコ広場から?12.5。何度来ても美しい眺めだ。ミケランジェロが砲台を据えたことなんて思いたくない。というか、ここへ来る観光客のどれほどがその事実を知っているだろうか?サン・ミニアート・アルモンテ教会までさらに登り、夕暮れのFirenzeの町をバックに写真を撮る。教会内部は既に暗くなりかけてはいたが、金のモザイクがまぶしかった。

下りは歩いて、Ponte vecchioを渡り、にぎやかな通りをゆっくりと移動した。さすがにお昼の満腹感も消えつつあったので「Perchè no?」でイチゴとレモンのgeratoを食べた。maritoの弾丸ツアーもあっという間だ。

フラットへ戻るとウルスラがひとりでキッチンにいた。彼氏は?と聞くと、どうやらまたけんかをした模様。とても怒っている。露店の仕事はきついしお金は少ないと言う。考えたらわかると思うけど来るまで気づかなかったのかなあ?英語交じりのスペイン語とイタ語での会話がなんとか成立している不思議な夜だ。

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9月12日 オルチャ

2009-10-23 | イタリア滞在記
日本からネットで申し込んでおいたオルチャへのツアー。ネットの情報だけで信用できるのか少々不安もあったが、maritoの泊まっているホテルへ向かう。すでにガイドのTomokoさんとmaritoがホテルの前にいて私が先にFirenzeに来ていることなどを話していた。おかげですんなりとコミュニケーションがとれそうだ。

9時に出発し、運転をしてくれるのはだんなさんのGianni。よく喋っていた。もちろん手をハンドルから離して。最初は私がこちらに来ていることなどが話題の中心だったので、車の中はイタ語だらけ。maritoは何のことかわからない状態!時々、Fotoポイントがあるたびに車を停めてくれる。といってもどこもかしこも絶景だらけ!

11時すぎ、Pienzaに到着。車を降りたらきっとチーズの香がするという話だったが。本当だ。町は本当に小さくてみんな知り合いで悪いことなど起きなさそう。広場の前が教会で市庁舎もそこにある。教会では結婚式が行われているようで、大きなリボンをつけた車があり、着飾った人たちの姿も見られる。ツーリング(?)の自転車軍団(ほとんどおじさん)が休憩したり写真を撮ったりしている。観光客は多いがアジア人の姿はない。ちいさなポスターのようなものを見て、ここがチーズ投げをする町だということを思い出した。そういえば、NHK1200㌔縦断でも見たなあ。メインストリートの奥まったところで、ペコリーノを買う。お店のおばちゃん迫力あった。Gianniからこの子はイタ語がわかるからみたいなことを言われてしまう。私たちが買ったのは6~7ヵ月熟成したものだって。日本で買うとペコリーノは塩気が強いけれども試食したのはそんなことなかったよ。

Gianniから今日はイタ語を話せてうれしいときく。なんでも、お客さんを車に乗せるとなかなか会話がつながらないらしい。確かにそうでしょう。単語が少しわかっても会話を楽しむところまではいかないはず。私もがんばって話したよ。自分から話題も振った方がいいと思って自転車のことなんかもしてみたり。Gianniと違ってウチのだんなさんは無口なもので!

12時をまわったぐらいで昼食をとるためにモンティキエッロへ向かう。レストランのテラス席を予約したけれど、目の前が工事中で申し訳ないと言われたが、全然問題なかった。むしろ前菜が運ばれたら、私たちの席にだけ蜂が3匹も飛んできてそっちの方が困った。前菜は、生ハムやサラミの盛り合わせ、レバーとカルチョーフィのクロスティーニ、メロンだった。クロスティーニは美味しいし、コペルトのパンもガーリックトーストを割ったもの、胚芽入り、そして普通のトスカーナパンの3種類。Piciはトマトソースとだちょうラグーの2種類。トマトソースは酸味が強くピリッとしてなんて美味しいんだ。ラグーもPiciによくからんでいる。続いて、ラビオリは中がほうれん草とチーズでトリュフがスライスしてある。なんともいえないいい香が辺りに漂う。ドルチェはビスコッティとVin santo。maritoがこれにはまった!酒の方にはまったのね。すぐ目の前がオルチャの大地で、余計な雑音が一切しない。本当にぜいたくな時間だ。

ワインで有名なモンタルチーノへやって来た。ブルネロ・ディ・モンタルチーノを1本ぐらい買ってもいいと思ったが、時間がなくなってしまった。城壁にまず登り(わかりにくいが店があって、そこから登れる。1人?4はいい商売だ!)、上から写真を撮るにはいいポイント。ちょうど少し雨が降って、虹が出た!イタ人の男性が離れた位置にいた彼女に向って、「虹が出てるよ」と叫んでいた。町歩きを始めると、雨が強くなってきたので教会のあたりで雨宿りをした。建物に邪魔されず半円の虹を見たのはいつ以来だろう!


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9月11日 ウフィッツィ再訪

2009-10-22 | イタリア滞在記
maritoと待ち合わせをしていたサンマルコ広場まで、バスに乗って行った。歩いてもたいした距離ではないが、バスチケットを持っていたし、おそらく1日中歩くだろうから、要するに楽をしたかった。maritoは珍しく昨日はよく眠れたんだって。めちゃめちゃ疲れていたらしい。しかし、残念なことに私が選んだホテルは部屋は狭いし朝食はパンとコーヒーだけ。そしてTVは壊れて部屋には冷蔵庫もないって!外した!!!(*^_^*)

さて、今日はとにかく一日私がガイドをしながらチェントロを歩いたよ。まずはウフィッツィの予約時間まで余裕があったので、オルトラノまで写真を撮りながらぐるっと回って来た。短い滞在でFirenzeを十分に見ることができないmaritoは写真を撮るのみでございます。(*^_^*)許して~!

やっぱり、今回どんなガイドブックよりも役立ったのはみどりちゃんの本。ウフィッツィもPlazzo vecchioも的確すぎる解説に頭が下がりました。特に、ボッティチェッリの「Primavera」の隣にある「誹謗」は今回、特に気に入った。
Palazzo vecchioは初めて中に入ったが、思いのほか明るくてびっくり。Veneziaのドゥカーレ宮殿なんて暗~くて重~くてど~んよりして気分が滅入るような作りだったけど、こちらは自然光を上手に取り入れて建築物としても惹きつけられた。500人広間は2階のバルコニー(?)に舞踏会でもやっているような絵が飾られていてこういうのを圧巻っていうのかい?メディチ家の人たちが住んでいたその上の階は、各部屋がとにかく豪華!特に天井の凝りようと言ったら、どれだけの暮らしをしていたのよねえ。これで部屋に調度品が置かれていたらって…お金があるってすばらしい

ウフィッツィで3時間ほど過ごした後、maritoはお疲れモード。なので、適当に高くなくて美味しそうな店を探した。でもあんまり探している余裕もなかった(待たせるとだんだん機嫌が悪くなる)ので、まあ安心できそうなOsteriaに入った。白のハウスワイン、ブルスケッタ、レモンのタリアテッレ、トマトスパゲッティ、カプレーゼ、ドルチェ、エスプレッソ2つで?41.5はまずまずですな。maritoいわく「イタリア人は会話の中で突然大きな声を出す」と言うのだが…この店のカメリエーレのうちの1人が声が大きく、そして表現が豊かだったのでとても気になったらしい。そう言われればそうだね。でも、この店はまずまずの店だったよ。タリアテッレはレモンを贅沢に使った味がしたし、トマトスパに至っては、なにげにかなり美味しかった。何の工夫もなく隠し味もあるわけないし、やっぱり水が違うんだよな~!ドルチェはカメリエーレが美味しいと言ったものを頼んだら、Schiacciata con l’uva (ぶどうのスキアッチャータ)だった!美味しかった。けど、完食できなかった。この前レッスンで作ったばっかりだったし、ぶどうの種は取ってある場合とない場合があるみたいね。ここの店は取ってなかった(+_+)

そして夕方のお散歩。夕暮れのDuomoやジョットの鐘楼をカメラに収めて、鐘の音が乾いた空によく響いてたね。日本の寺のじめ~っとした“ゴ~ン”と比べてしまったよ。

明日はオルチャに向かいます。

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