ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

外国人と和食を食べよう その8、その9

2016-11-12 | 和食
10月にお迎えしたのは、イタリアからの新婚さん❤️ が、ふた組


まずは今回で8回目の外国人との和食ごはんレポートから。
私たちは本当の“食いしん坊”です!という事前情報のとおり、パーフェクトな食べっぷりには👏👏👏〜(^o^)

では、メニューはこちら
♪たたききゅうりの梅しそ和え
♪蓮根のきんぴら
♪きゅうり、わかめ、タコの酢の物
♪鯛の昆布じめ
♪ささみのゴマだれがけ
♪生姜焼き
♪秋刀魚のつみれ汁
♪ごはん
♪お漬物

日本酒
お抹茶
くず餅

新婚旅行とはいえ、すでに日本に来て3週間を過ごしていたからなのか、お出しした料理はどれも抵抗なく食べていた。旦那さんはベネツィア大学の日本語学科出身とのことで、普段から和食にはだいぶ親しんでいる様子が伺えた。どんな味が好きとか嫌いとか食感がとかというより、とにかく和食なんでも来い♪なおふたり。白ご飯を普通に食べてくれたのはあなたがたが初めてだと話したところ、逆に驚かれた。

イタリアのお米と日本のお米が違うと言うので、実際に日本のお米を見てもらうなど、“食いしん坊”がにじみ出てたなぁ。

炊飯器を買って帰りたいと言っていたけど、さて買えたかなぁ。翌日の予定で銀座に行くけれど、すでにスーツケースは食材でいっぱいだと言うので、明日はまずは銀座でもう1つバックを買ってデパ地下でお土産を買い込め〜〜〜!とアドバイスしておきました😝

私がイタリアへ行った帰りもスーツケースは食材だらけなので、同じような行動に親近感わいた〜(笑)



続いて、9回めのお客さまもイタリアからの新婚さん❤️新婚旅行が日本!イタリアで流行ってる???

こちらはめちゃくちゃな日本オタク。というよりサムライオタク!以前も“超絶オタク”をお迎えしたことがあったのですが、更に輪をかけたオタクさん。

東京へ来る前に、京都、金沢、岐阜県関市の刃物祭りへ行き、前日には和太鼓レッスン(わたくし、間に入って予約しました)を受けるという、徹底ぶり。すごいでしょ。私たち日本人が知らないサムライの作法(?微妙にそれどこで教わったんだ!的なアヤシイ情報まで!)までうれしそうに披露していた。


メニューはこちら
♪たたききゅうりの梅しそ和え
♪蓮根のきんぴら
♪ヤリイカのバター醤油
♪お刺身
♪ささみのゴマだれがけ
♪生姜焼き
♪秋刀魚のつみれ汁
♪ごはん
♪お漬物

日本酒
大福
緑茶


ふた組のお客様が続けていらっしゃったので、メニューもほぼ一緒でございます。写真も変わりばえしないって💦決して手抜きではないですよ〜。同じメニューでもお客様にとっては初めてだし!

こちらのおふたりも日本の味を楽しんでもらえた様子でした。で、まさかのワサビ一本完食にはビックリしたよ!ワサビとか醤油を好きになってくれるのはうれしいけど、その食べっぷりには眉をひそめてしまった。次回からはワサビふりかけを出したらいいのか!そしたら白ごはんも食べてもらえるじゃないか😄って、気づくの遅すぎ〜😅

食後は本人の希望により、皆で書道(と呼ぶにはゆるゆるでしたが)をしたところ、予想以上の盛り上がりに。おきまりの、自分の名前を漢字で書いてほしいとか、“サムライ”とか、“神”とか日本を感じられる(のでしょう。きっと)文字を書いてくれと(はい、このあたりからオタクパワー全開になってきました)言われ、彼の大事な土産になったみたい!

最後の方は彼がひとりでアニオタ話を始めてしまい、ドン引き。。。奥さんもあきれてるようだったので、この旦那さんちょっとどうなの?と聞いてみたら「Pazzo‼︎」って😆 ←直訳だと“狂ってる”!まあ、この場合はおかしいよね、くらいの意味でした。

なんだかんだで圧倒的な印象を残して行きましたかね。実は最初は奥さんとメールしてたのに途中から旦那さんの日本ラブに押されて、あまり奥さんと話せなかったのが心残り。シチリアで生まれ育ったとってもかわいい控えめな奥さんに会いに🇮🇹行きたいぞー‼️

朝食メニューと稼ぎの問題?

2016-08-11 | 和食


休日の朝ごはんです。
納豆、のり、梅干し、お漬物も、食べます。お味噌汁はいつも具沢山で、この日はじゃがいも、青梗菜、長ネギ、わかめ、打ち豆、庄内麩が入ってます。以前はこんな感じの朝食を毎朝作ってました‼️普通に会社員で毎日残業しながら


が、今はもうムリ!ですなぁ。
そうそうmaritoの好みに合わせてるとコッチの身が持たないっていうか、まあ、朝が早すぎるんでね。marito、子どもの時から早寝早起きなので、夜だって平日は9時に寝るんですよ。私は宵っ張り。……そんなわけでこんな朝ごはんは土日祝日限定メニューっていうスタイルに落ち着きました。

さて、話は変わって近ごろクリーニング屋さんへ行くと、男の人が1人で来ている姿をよく見ます。曜日とか時間帯に関係なく明らかに男性客増えている。共働きが増えたからですかね〜。「ワイシャツ出すくらいできるでしょ」ってところ?男の人が仕事だけして家のことは全部奥さんがするなんていう時代は、過去の遺物ですからね〜。みなさん素直に並んでらっしゃるわ

ところで、石原慎太郎氏は、朝起きてから朝食はパンにするかご飯にするかそれとも蕎麦にするかを決めるそうです。maritoが「俺もそうしたい」なんてことを言いやがるので「そういうセリフは慎太郎くらい稼いでから言ってね!」と切り返したところ「そりゃそうだね」とあっさり引き下がりました。ええ、もちろんウチもクリーニング屋さんには自分で行ってもらいます

外国人と和食を食べよう その7

2016-08-07 | 和食
5月にいらしたのは、アメリカからのご兄弟。コンタクトを取っていたのは弟さんとばかり思っていたけれど、あれ?お兄ちゃんだったね。
 
ま、コンタクトを取っていたとはいえ、前日までちょっとばかり遠慮していました。というのは、彼らが来ることに対して、私が申込みをしたところ、翌日(というより寝て起きたら)にもう決まった。そして、メールを送ると、“今さ、オレ忙しいんだよ。日本に旅行に行く前にプロジェクトの仕事終わらせねーと!”的な(※あくまで私のテキトーな意訳です。その時はそんなニュアンスかなと思ったのよ)返事だったので、すっかりアメリカの多忙なビジネスマンなんだろうなと思い込んでしまったのよね。
 
そんなわけで、仕事以外については、トライアスロンのようなレースに出る人、という情報だけでウチへ迎える前日になってしまった!
 
で、当日ですが、顔を合わせてみると鉄人レースをするような感じではなく、むしろ弟さんの方ががっしりした体格で、何かスポーツをしているのかと尋ねてみたが、していないとの返事。
 
当日の献立は、
☆ナスのおひたし
☆ごま豆腐
☆かつおのたたきサラダ
☆豚しゃぶ、大葉、みょうが、ネギ
☆筍ごはん
☆新玉ねぎとグリーンピースのお味噌汁
☆きゅうりのお漬物
 
 
肉を食べたきゃ箸を使いなさいって、鬼だわ〜!
 
 
お兄ちゃん、がんばって箸を使ってました。もっとも、箸づかいのレベルを無視したメニューだったんだけど!日本が初めての相手に、豚しゃぶの、野菜を巻いて食べさせようなんて、意地が悪いったら(^_^;;;  気に入っていたのは、かつおのサラダにかけたスパイシーなソースね。そうね、マヨネーズとかニンニクとか使ってるから、これは好きだろうなとわかってましたとも。あと、豚しゃぶもね、これも肉だし。わかりやすいったら!彼らはヒューストンから来たのですが、自宅の近くには和食屋さんとか和の食材を置いている店もあるということで、写真を見せてもらいましたが、経営は日本人ではないようです。
 
話がそれましたが、ワサビ、味噌はもう既に一般的な食材なので、抵抗はないようでした。でも、やはり今回も、ごはんは難しかったようです。筍は今が旬だから、今しか食べられないのよ〜と説明しても反応なし!薄味だったのも微妙だったかな
 
お兄ちゃん、とてもマジメな人でがんばって食べてくれたし、地元のヒューストンの話をしていたけれど、お仕事しかしていないようで、音楽とかスポーツとか、美術とかいろいろと話題を出してみましたが、なかなか続かなくてねぇ。困ったわ😅
 さらに、弟さんが謎!言葉数も少なく、なぜ日本に来たのかときいても明確な答えがなかった。彼が最も興味を示したのは、モンブランケーキのみで、あっという間に完食してた。アメリカのと比べたら甘さ十分の一くらいで物足りなかったはずだが。
 
今後は話題が続かない場合の鉄板ネタとか準備しておこうかしらね。それとごはんを食べてもらうための啓蒙活動ってところ?
 
多分ね、日本に来るまでの準備が足りなかったんだよね。下調べとかもう少ししてあれば全然違ったと思うのよ。だから、そういう人が日本にハマっちゃうようなそんなおもてなしができるようにしたいね(^o^)
 
写真は、お土産にいただいたチョコレート。ヒューストンでこだわりのお店らしいです。
 
 袋から包装紙がはみ出てる、なんて言ってはいけません!
 
あら、包装紙必要だった?なんて言っちゃいけないってば!
 
このパッケージ、とっても凝ってるわよ。やっぱり言わせて。この色使い、斬新すぎる〜😳

外国人と和食を食べよう! その5

2015-08-01 | 和食
やっててよかったイタリア語!

そうです、今回のゲストはイタリア人ゲストでした~!!!


食事は受け入れられるだろうか、床磨きに抜かりはないかと、前回までと比べると別の意味で気を使った、かもしれない(^^; なぜなら、自分の住んでいる地域が一番好きで、食に関しても超がつくほどの保守的な人たち。口を開けばそれ半径何kmの話(笑)!というくらい狭いコミュニティが大好きなわが町ラブ指数が世界一な国民性!!!さらに、とにかく家の中は完璧なくらいピカピカ、それがイタリア人ですから!!!


ということで、どんな方がいらしたかというと、イタリア北部、フェッラーラからの熟年ご夫婦。初めて日本にやって来た控えめで落ち着いたおふたりでした。ヘルプで来てくれたYちゃんと私はイタリア語で、maritoは英語で会話もスムーズに運んだよ~(^^)

メニューはこちら
 *冷奴(薬味:おろし生姜、茗荷、大葉、ネギ)
 *枝豆
 *コーンスープ
 *ゆでトウモロコシ
 *鯛の昆布締め
 *なすと万願寺ししとうの味噌炒め
 *蓮根の明太マヨネーズあえ
 *中華風サラダ
 *カツカレー
 *お茶、大福



まずはビールに枝豆、冷奴と、“夏の定番”からスタート。薬味も少しずつ乗せて。生姜は味が強いと言ってましたね。コーンスープに砂糖入ってるのと聞かれましたが、いえいえ、コーン、塩、牛乳のみですよと説明。ゆでたトウモロコシも完食!すばらしいじゃないですか!!!


続いて、乾いた状態の昆布をお見せして少し食べてもらう。“昆布締め”ってなんのことか理解してもらえるように!昆布に挟んで寝かせるという作り方も興味深げに聴いてもらえた。ご主人が一番気に入って食べていたのが「なす」!味噌味はどの外国人に出しても高評価です!外国人との食事に迷ったら味噌味間違いないですよ!!!


農業関係の研究者(おそらく)をしているご主人は、蓮根をご存知で、明太マヨネース味も難なくクリア!サラダに入れた春雨のことは、「これは日本のパスタだろう!」って!ジャガイモから作っていると説明したところ不思議そうな表情を浮かべていた。日本のカレーも気に入ってもらえたようです!


奥さまの体調がいまひとつでね、前日に飲んだ飲み物に氷が入っていて、それがお腹を刺激してしまった模様。。。申し訳ないわ。日本じゃ氷が入ってるのが当たり前なんですよ!慣れてないとそういうこともあるのね(前回のお客様も前日にデパ地下で試食した餃子でお腹をこわしたとか、2回目のお客様も昼間にラーメン博物館で食べてきたからお腹あまり空いていないとか、、、みなさん、体調整えてきてほしいです)そう考えると、日本人は出されたものはきっちり全部平らげるし、なんでも食べるし、どこの国の料理でも平気でチャレンジするし(笑)食い意地が張った超がつくほどの雑食民族だよね


フェッラーラへの郷土愛にはやはり圧倒されたけど、古き良き日本を堪能してイタリアに帰られたおふたり。器やお皿にかなり興味を持たれていましたが、どこかで買えたかな~?今度はフェッラーラへ行って再会したいものです!!!

おまけ
お茶を入れるところをビデオモードで撮影されちゃいました(^^; その動画、どなたが見ることやら…!!!!!

外国人と和食をたべよう その4

2015-04-09 | 和食
外国人と和食を食べよう その4回目です。

4回目ともなれば、準備もだいぶ手慣れてきて…なんていうことは全くありませんでしたね。今回も新たな発見、驚きがいっぱいでした。


今回のお客さまは、イスラエルからのご夫婦。初めての日本でしたが、広島や高山、箱根など日本人のように移動の多い旅だったようです。迎える私たちよりも年長のおふたりでしたが、新宿や六本木まで出かけたとのこと。元気だわ~(^^;

しかし、ちょうど満開の桜を見られるなんてとても幸運ですね、などと話をしました。

当日のメニューはというと、海に面したテルアビヴにお住まいで、日本の食べ物に興味があり、寿司も大好きという事前情報から、魚介中心としました。ホタルイカと菜の花の酢味噌和え/筍の土佐煮/バラちらし/蓮根もち/鶏肉の照り煮/若竹汁/お漬物/お茶/大福


ホタルイカはきちんと掃除をして、さっと湯がき、春らしい仕上がりに。まぐろ、帆立、イクラ、玉子焼きは築地で仕入れ、旬の筍も築地でゲット!鶏肉は冷めても美味しい濃いめの味で。蓮根もちはヘルプで来てくれたYちゃん(金粉も持ってきてくれて、バラちらしの上に乗ってます。写真を拡大して見てください)が、腕が痛くなるほどすり下ろしてくれた蓮根もち!お出汁がよくきいた若竹汁もいい味に仕上がって料理はこれまでで一番の出來かもしれない(^0^)





奥さまは蓮根もちが気に入って「もう1個食べていい?」といううれしいひとこと。蓮根の写真、イラストを見せたところ、ホテルの朝食で食べたわとうれしそうで、ご主人に写真を撮らせていました。玉子焼きも気に入ってましたが、筍は好きじゃないと。若竹汁も微妙な顔をしていたので、やはり味のしっかりついていないものは最初からは無理なのね~。もしかしてもう少しB級グルメ的なものを期待されてのかしら???

また、ご主人は胃の調子が良くないから(前日にデパ地下で食べた餃子が体に合わなかったようです。おそらく油とニンニクじゃないかと予想。私たちへのオーダーではニンニクはNGでしたから)と少量のみのお召し上がりでちょっと残念でしたね。私が用意したメニューは油は一切使っていないし、胃に負担がかかるようなものではなかったものの、体調が万全じゃなくて外国の食べ物はちょっとキツイですよね。

他に気に入っていただけたのは、おふたりの席へ置いておいた折り紙の鶴と手裏剣。食事の後でYちゃんが奥さんに教えてあげて、ほほえましい感じでしたね。

Yちゃんが数年前に旅行でイスラエルを訪れており、そんなところからコミュニケーションを取ったりしました。
おふたりともルーツは東欧でした。そのためなのかは不明ですが、英語が非常に聞き取りにくく、、、困ったわ~(^^; ただ、奥さまはちょっとした日本語の響きに反応して「です」と「ます」の意味は何?ときかれてしまいました。さすがは大学の図書館で働いているだけあると妙に納得しつつもうまく説明できず!

また、新宿の駅からつながった場所がフロアすべて食べ物を売っていた(小田急デパートのこと)!とか、六本木にはレストランばかりあったわ!とか、驚かれていました。そりゃあ驚くよね、確かに!
毎度のことながら、どのくらい「和」を感じてもらえたかはわからないけれど、本当の日本の味が少しでも伝わったらうれしいね。

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