実は報告漏れが1件あります。正確には“漏れ”ではなくて、あまりに楽しい出来事で密かに一人で味わっていたい気分から、ちょっと書くのをケチっていたのです。
以前当ブログで10本ほど取り上げ、その行方を捜していた私の中学時代の同級生で“魂の師”Mクン。遂に消息が判明し、ちょうど1カ月前5月1日にお目にかかったのです。何年ぶり?最後に渋谷で会ったのがいつのことか正確には覚えていないのですが、少なくとも35年ぶりは確実です。「Mクン」となっているのは、ご本人から「名前を出すのは恥ずかしいからやめておくれ」というお申し出をいただきました故。過去の「たずね人」の記載も削除させていただきました(一部削除漏れがあるかもしれません)。念願の再会、ホント嬉しかったです。
そもそも4月の半ば頃だったでしょうか、彼から突然メールをいただきました。それがまた怪しいメールでして。「久しぶり!」でもなければ「ご無沙汰!」でもない。「ひょんなことから、ブログを読まさせていただきました。よかったらお時間のある時に連絡ください」という、実に“出会い系的”な書きだし。「怪しい~」。事務所でもスタッフに「どう思うこれ?」「怪しいですよぉ」というやりとり。闇風俗の“釣りメール”じゃないかという感じで、返事すらやめようかという状況でした。でも、登場を切望していた“待ち人”ですから、もしかして本物かもとの一縷の望みに賭けて「何か本物の証拠を提示願いたい」と返信。すると、来ました。「当時クィーンのファンだったよね、クィーンはジミヘンを崇拝しているんだとか君は言ってたよ」、いゃーこれ確実に本物だよと、メールを読みながらドキドキしちゃいました。
なんでも、彼が知るとある都内のロックバーのマスターが、私のブログを見て「ネットであんたのこと探している人いるみたいだよ」って教えてくれたらしいのです。ネットの広がりって素晴らしいですね。そのマスターにも感謝。いずれ二人でお礼かたがた飲みに行かなくちゃです。で、2、3回緊張のメール交換の後、いよいよ再会とあいなりました。それがちょうど1カ月前、ゴールデンウィーク最中の5月1日日曜日、雨の夜の丸の内でお目にかかった訳です。第一印象、歳はとっても顔の特徴は変わらないよね、って感じ。お互い髪は薄くなりましたがね(奴め「お前の方が俺より、ピート・タウンゼントだな」と開口一番、言ってくれちゃいました)。性格はもっと変わらない。35年前の会話がそのまま蘇ってくるようでした。「俺はやりたくない仕事はしないんだ」と、“やりたくない勉強をしなかったあの頃”と全然変わらないじゃんそこ。ロックな人生だよね。素晴らしき自由人でした。
当日仕入れた彼らしい新ネタをひとつ。
M「お前、ipodに8000曲?何それ?」
私「便利だよ。ほとんどの所有音源持ち歩いて、いつでもどこでも聞きたい音楽が聞きたいときに聞けるんだぜ」
M「何言っちゃってんのよ。そんなの堕落だろ。アーティストの作った形のままで聞かなきゃダメだよ」
私「俺もさ、2年ぐらい前まで音楽ソフトは丸くなくちゃとか言ってさ、けっこうCDとMDに固執してだけどね」
M「CD、MDだって論外だぜ」
私「えっ?・・・」
M「当たり前じゃん、レコードですよレコード。アーティストが思いを込めて作った通りのA面B面の構成で、盤を裏返しながら電子的じゃない温もりある音で聞くのが正しいんだよ」
私「じゃ何、CDも聞かないの?」
M「当たり前だろ」
私「だけどそれじゃさ、最近よくあるCDの名盤復刻の2枚組デラックス・バージョンとかの、未発表音源やら別バージョンやらは聞けないよね?」
M「そういう歴史を変えちゃうような代物は認めちゃダメだよ」
私「・・・」
徹底してますよ、ホント。素晴らしい。いまだに「ザ・フー命」だそうで、それも嬉しいですね。私にフーをはじめいろいろなことを教えてくれた“師”が、「そんなもん、今時聞くわけないだろ」とか言われた日には、悲しいことこの上ないですからね(他ではよくあるんですよこの手の話。「まだそんなもん聞いてるの?」とか言われちゃうとホント、ガッカリです)。さすが、我が“師”に裏切りなしです。ありがとうございます。なんでもフーの武道館には、奥様とご子息とご家族総出で行かれたとか(ロックライブ初体験の奥様は、ピクニック気分でお弁当を作ってくれたそうです)。変わらぬ先に幸せな生活あるってのは、実に素晴らしいことじゃないですか。話の合間合間に見せてくれる幸せそうな表情が、一緒にいてとてもうれしかったですよ。
あっという間の約4時間、ワイン2本が軽く空き(ものすごいヴィンテージものを用意してくれて、これも感激でした)、でも全然話し足りなかったですね。「続きはまた近いうちに」と約して別れました。思いがけない友との再会って本当にいいですね。感謝です。ひょんなことで再び紡がれた人と人との縁ですから、本当に大切にしていきたいですね。お互いここまで良い歳の取り方ができていてよかったなと心底思いました。
※彼の名誉のために1件訂正。以前ブログでMクンが英語が苦手だったからジョン・セバスチャンの「タザナ・キッド」を「ターザン・キッド」と呼んでいたと書いたのは、私の間違えのようでした。彼の発音が良くて、私が聞き間違えたようです。「確かに英語は苦手だったけど、そんな間違えはしない!」そうです。お詫びして訂正します。
※※以前書いた彼に連れられて行った青山のレコード店が、伝説の初代「パイドパイパー・ハウス」であったと判明しました。そんなわけで初代店長岩永正敏さんの廃刊本を手に入れて読み、昭和のレコ屋事情を書いた次第です。
→http://blog.goo.ne.jp/ozoz0930/e/0cfd301128de6620e2145e9986b36480
★J-CAST~大関暁夫連載「営業は難しい~ココを直せばうまくいく!」またまた更新しました!
→http://www.j-cast.com/kaisha/2011/05/30096840.html
以前当ブログで10本ほど取り上げ、その行方を捜していた私の中学時代の同級生で“魂の師”Mクン。遂に消息が判明し、ちょうど1カ月前5月1日にお目にかかったのです。何年ぶり?最後に渋谷で会ったのがいつのことか正確には覚えていないのですが、少なくとも35年ぶりは確実です。「Mクン」となっているのは、ご本人から「名前を出すのは恥ずかしいからやめておくれ」というお申し出をいただきました故。過去の「たずね人」の記載も削除させていただきました(一部削除漏れがあるかもしれません)。念願の再会、ホント嬉しかったです。
そもそも4月の半ば頃だったでしょうか、彼から突然メールをいただきました。それがまた怪しいメールでして。「久しぶり!」でもなければ「ご無沙汰!」でもない。「ひょんなことから、ブログを読まさせていただきました。よかったらお時間のある時に連絡ください」という、実に“出会い系的”な書きだし。「怪しい~」。事務所でもスタッフに「どう思うこれ?」「怪しいですよぉ」というやりとり。闇風俗の“釣りメール”じゃないかという感じで、返事すらやめようかという状況でした。でも、登場を切望していた“待ち人”ですから、もしかして本物かもとの一縷の望みに賭けて「何か本物の証拠を提示願いたい」と返信。すると、来ました。「当時クィーンのファンだったよね、クィーンはジミヘンを崇拝しているんだとか君は言ってたよ」、いゃーこれ確実に本物だよと、メールを読みながらドキドキしちゃいました。
なんでも、彼が知るとある都内のロックバーのマスターが、私のブログを見て「ネットであんたのこと探している人いるみたいだよ」って教えてくれたらしいのです。ネットの広がりって素晴らしいですね。そのマスターにも感謝。いずれ二人でお礼かたがた飲みに行かなくちゃです。で、2、3回緊張のメール交換の後、いよいよ再会とあいなりました。それがちょうど1カ月前、ゴールデンウィーク最中の5月1日日曜日、雨の夜の丸の内でお目にかかった訳です。第一印象、歳はとっても顔の特徴は変わらないよね、って感じ。お互い髪は薄くなりましたがね(奴め「お前の方が俺より、ピート・タウンゼントだな」と開口一番、言ってくれちゃいました)。性格はもっと変わらない。35年前の会話がそのまま蘇ってくるようでした。「俺はやりたくない仕事はしないんだ」と、“やりたくない勉強をしなかったあの頃”と全然変わらないじゃんそこ。ロックな人生だよね。素晴らしき自由人でした。
当日仕入れた彼らしい新ネタをひとつ。
M「お前、ipodに8000曲?何それ?」
私「便利だよ。ほとんどの所有音源持ち歩いて、いつでもどこでも聞きたい音楽が聞きたいときに聞けるんだぜ」
M「何言っちゃってんのよ。そんなの堕落だろ。アーティストの作った形のままで聞かなきゃダメだよ」
私「俺もさ、2年ぐらい前まで音楽ソフトは丸くなくちゃとか言ってさ、けっこうCDとMDに固執してだけどね」
M「CD、MDだって論外だぜ」
私「えっ?・・・」
M「当たり前じゃん、レコードですよレコード。アーティストが思いを込めて作った通りのA面B面の構成で、盤を裏返しながら電子的じゃない温もりある音で聞くのが正しいんだよ」
私「じゃ何、CDも聞かないの?」
M「当たり前だろ」
私「だけどそれじゃさ、最近よくあるCDの名盤復刻の2枚組デラックス・バージョンとかの、未発表音源やら別バージョンやらは聞けないよね?」
M「そういう歴史を変えちゃうような代物は認めちゃダメだよ」
私「・・・」
徹底してますよ、ホント。素晴らしい。いまだに「ザ・フー命」だそうで、それも嬉しいですね。私にフーをはじめいろいろなことを教えてくれた“師”が、「そんなもん、今時聞くわけないだろ」とか言われた日には、悲しいことこの上ないですからね(他ではよくあるんですよこの手の話。「まだそんなもん聞いてるの?」とか言われちゃうとホント、ガッカリです)。さすが、我が“師”に裏切りなしです。ありがとうございます。なんでもフーの武道館には、奥様とご子息とご家族総出で行かれたとか(ロックライブ初体験の奥様は、ピクニック気分でお弁当を作ってくれたそうです)。変わらぬ先に幸せな生活あるってのは、実に素晴らしいことじゃないですか。話の合間合間に見せてくれる幸せそうな表情が、一緒にいてとてもうれしかったですよ。
あっという間の約4時間、ワイン2本が軽く空き(ものすごいヴィンテージものを用意してくれて、これも感激でした)、でも全然話し足りなかったですね。「続きはまた近いうちに」と約して別れました。思いがけない友との再会って本当にいいですね。感謝です。ひょんなことで再び紡がれた人と人との縁ですから、本当に大切にしていきたいですね。お互いここまで良い歳の取り方ができていてよかったなと心底思いました。
※彼の名誉のために1件訂正。以前ブログでMクンが英語が苦手だったからジョン・セバスチャンの「タザナ・キッド」を「ターザン・キッド」と呼んでいたと書いたのは、私の間違えのようでした。彼の発音が良くて、私が聞き間違えたようです。「確かに英語は苦手だったけど、そんな間違えはしない!」そうです。お詫びして訂正します。
※※以前書いた彼に連れられて行った青山のレコード店が、伝説の初代「パイドパイパー・ハウス」であったと判明しました。そんなわけで初代店長岩永正敏さんの廃刊本を手に入れて読み、昭和のレコ屋事情を書いた次第です。
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