「先輩、折角名古屋までいらしたのなら、わが家に立ち寄ってください。LPレコードを聴いていただきたいです。」
「わかりました。」
「昔から買い溜めたクラシック音楽のLPレコードがあるんですが、レイカのレコードクリーナーとライラのスタイラスクリーナーを使って清掃したら、見違えるほどきれいな音が甦ったのですよ。」
「それは楽しみです。」
「何を聴かせましょうか?」
「オーディオの試聴には、室内楽とヴォーカルを聴くのがいいと思います。私の家では、シューベルト『アルペジョーネ・ソナタ』とマーラー『子どもの不思議な角笛』で試聴しています。」
「同じものはないので、モーツァルト『フルート四重奏曲』をまず聴きましょうか?」
「いいですね。」
「ずいぶん、まろやかな音が出ますね。」
「このタンノイのスピーカーは最近入れました。これは、気に入りました。」
「アンプのラックス507sは、見たところ、前面パネルのデザインは私のラックスのアンプと似ています。」
「これもずいぶん高かったのですが、思い切って買いました。」
「いいアンプは20年持ちますよ。」
「ヴォーカルを何か聴かせてください。」
「ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウの『冬の旅』があります。モノーラルですが。」
「いいですね。」
「ピアノはジェラルド・ムーア。」
「いいですね。まったく、無理なく、フィッシャー・ディースカウについていきますね。ただ、モノーラルらしく、音のヴォリューム感が今一つと感じます。」
「次回には、私のお皿を持参しましょう。それで、オーディオ・システムの実力を測定してみたらいかがでしょう。」
「怖いようでもあり、楽しみでもありますね。」
「私のオーディオ・システムは現在休止中ですが、再稼動したら、是非うちにも聴きにいらしてください。」 (2012/10)
7月1日は楽しい思いをいたしました。
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