静聴雨読

歴史文化を読み解く

仲間内での喫煙ルール

2007-03-14 06:02:17 | 社会斜め読み
「公共禁煙」の考えが広まる中で、仲間内での喫煙ルールについては悩ましい問題が起こっています。仲間内が「公共空間」であるかどうかで、意見が一致しないからです。

知人で俳句をたしなむ人がいます。月例の句会に参加していました。
句会は狭い部屋で行われます。
その場で、出された題に沿った句を作り、互いに批評し合うのですが、皆、苦吟に苦吟を重ねて、句をひねり出します。苦吟が重なると、喫煙者は一層頻繁にタバコを吸います。非喫煙者にとっては苦吟の二重奏となります。
知人は耐え切れなくなって、句会への参加を止めたそうです。

私の場合は、将棋仲間の集まりで、同じ悩みがあります。
旅館に一泊して合宿する時には、上記の俳句仲間の句会と同じ状況になります。狭い部屋で対局する訳で、白熱した局面になると、喫煙者はプカプカ、非喫煙者はゴホゴホ、となります。

このような仲間内の集まりで、例えば、「公共禁煙」の考えを取り入れて、「禁煙にしようや」と取り決めているところは比較的少ないのではないでしょうか。「仲間内」の甘えが、知らず知らずのうちに集まりを支配して、喫煙者と非喫煙者との共存にフタをしがちです。その結果、非喫煙者が我慢を強いられます。

仲間内の集まりに対する非喫煙者のスタンスは3通りありえます。
1.受動喫煙を我慢して、参加する。(昔の私)
2.参加しない。(今までの私)
3.参加して、喫煙者に禁煙を要請する。(これからの私)

仲間内の集まりに対する喫煙者のスタンスも3通りありえます。
4.参加して、喫煙する。
5.参加するが、喫煙を抑制する。
6.参加しない。

願わくば、喫煙者が5のスタンスをとれば、万事うまく納まるのですが。  (2007年3月)