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歴史文化を読み解く

ヨーロッパ:オペラと将棋の旅 4

2014-08-10 07:12:26 | 異文化紀行

 

(4)ミュンヘン

ミュンヘンは2009年に続いて2回目の訪問だ。前回は、バイロイト音楽祭の帰りに、この街をベースにして、ルートヴィヒ二世を偲ぶ旅をした。(「バイエルン紀行」)

今回は、ワーグナー『さまよえるオランダ人』を聴き、ノイエ・ピナコテークを鑑賞するのが主目的だ。

ITさんがミュンヘンを大変楽しみにしているので、前回体験して良かったことを勧めてみようと思う。すなわち、聖ミヒャイル教会でルートヴィヒ二世とオットー一世の墓を詣でること、名物の白ソーセージを食することなど、たわいのないことだ。実際には、ITさんは聖ミヒャイル教会には興味を示されなかった。また、白ソーセージについては特別の感想をいただけなかった。

ワーグナーの楽劇全10作を、現地で(すなわち、ドイツ語圏で)聴く計画を立てて6年にして、ようやく計画が完遂しようとしている。2009年にバイロイトで5作、2013年にベルリンで4作聴き、今回ミュンヘンで最後の1作を聴くわけだ。いささか感慨を催さざるをえない。

バイエルン州立歌劇場には初見参だ。壮麗な建物で、内部はバルコニー席が6階まである。6階から舞台を見渡すということは、高千穂峡のつり橋から下の川を見るようなものだ。想像しただけで冷や汗が出てくる。

座席は新しく張り替えたようで快適だ。ただ、前の座席との間隔は、バイロイト祝祭歌劇場やベルリン・ドイツ・オペラと同じく狭い。

(2014-08-10)

 



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