歴史的和解(200年後のユートピア)
ここ数年の年賀状はユートピア探しがテーマです。以下の文章は2005年の年賀状に記したものです。
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永らく世界の懸案であったキリスト教社会とイスラム社会との間の対立・紛争が、2200年代に入り、ようやく解消の兆しを見せ始めた。強大国アメリカ合衆国の一国主義に翳りが見えるようになったのがその一因で、そのまた元を質すと、石油資源の枯渇化と代替エネルギーの実用化が影響しているらしい。
アメリカがイスラム社会に対して不寛容であったのは、中東の石油資源確保のためであると噂されていたが、水素を原料とする代替エネルギーが比較的容易にだれでも開発できれば、もはや石油・中東・イスラム社会を囲い込む必要はない。なんと判りやすい計算だろう!
キリスト教社会とイスラム社会との間の和解に積極的役割を担ったのは、中世紀以来の深刻な「文明の衝突」を経験した、ポルトガル・スペイン・ハンガリー・トルコなどである。歴史は繰り返した。
今や、コルドバのメスキータやイスタンブールのトプカピ宮殿が世界の人々の訪れる「聖地」である。
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(2006年3月)
ここ数年の年賀状はユートピア探しがテーマです。以下の文章は2005年の年賀状に記したものです。
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永らく世界の懸案であったキリスト教社会とイスラム社会との間の対立・紛争が、2200年代に入り、ようやく解消の兆しを見せ始めた。強大国アメリカ合衆国の一国主義に翳りが見えるようになったのがその一因で、そのまた元を質すと、石油資源の枯渇化と代替エネルギーの実用化が影響しているらしい。
アメリカがイスラム社会に対して不寛容であったのは、中東の石油資源確保のためであると噂されていたが、水素を原料とする代替エネルギーが比較的容易にだれでも開発できれば、もはや石油・中東・イスラム社会を囲い込む必要はない。なんと判りやすい計算だろう!
キリスト教社会とイスラム社会との間の和解に積極的役割を担ったのは、中世紀以来の深刻な「文明の衝突」を経験した、ポルトガル・スペイン・ハンガリー・トルコなどである。歴史は繰り返した。
今や、コルドバのメスキータやイスタンブールのトプカピ宮殿が世界の人々の訪れる「聖地」である。
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(2006年3月)