と、上のように書いた7月29日に、ようやく、アブラゼミの初鳴きを観測した。ミンミンゼミの初鳴き(7月18日)から11日遅れだ。平年では、ミンミンゼミの初鳴きから2日ほど遅れて初鳴きするのがアブラゼミなので、アブラゼミとしてはかなり遅い初鳴きだ。
セミは、地中にいる間の温度の累積が一定以上になると、地上に出て羽化するといわれている。アブラゼミの必要とする累積温度がミンミンゼミの必要とするそれよりわずかに多いために、2日遅れの初鳴きの結果をもたらす、というのが通常の理解だ。その解釈では、今年のアブラゼミの初鳴きの遅さを説明できない。
アブラゼミの生態に何か重大な変化が起こっているのではないかと思う。素人は、その解明には力が及ばない。ぜひ、昆虫学者や生物学者の解明を待ちたい。
なお、アブラゼミについては、ほかにも、その個体がここ10年ほどの間に1mmほど小さくなったのではないかという疑いを持っている。実測データを持っているわけではないが、そう感じる。この点についても、専門家の見解を聞きたいものだ。 (2011/7)