静聴雨読

歴史文化を読み解く

秋一番

2011-08-20 07:07:22 | Weblog

 

今夏2回目の猛暑シリーズがたけなわだった17日に二つの注目すべき事象があった。

 

一つは、ようやくツクツクボウシの初鳴きを聞いたことだ。例年は8月10日ごろ、昨年は8月1日にツクツクボウシの初鳴きを観測したので、今年はかなり遅い。ツクツクボウシが鳴き始めると、夏は一気に終局にまで駆け下りていく。この流れは誰も止められない。

 

もう一つ。昼間のうだるような暑さを夜間にまで持ち越すかにみえたのだけれど、夜渡る風が強く、なおかつひんやりとした冷気を帯びていたのが意外だった。「おや、これは、秋の先触れか?」と思わせる冷気だった。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」という藤原敏行の歌にあるように、風のもたらす冷気は確実な秋の使者なのだ。

 

春先に吹く強い風を「春一番」といって、春の使者と例えるのが一般化しているように、夏場に冷気を含む風を「秋一番」と呼んだらいかがだろう。  (2011/8

 


個人誌を作りました

2011-08-02 07:48:51 | Weblog

 

個人誌を作りました。

 

晴釣雨読 17集[Ozekia のブログから  2006 - 2011] 

 

 歴史文化論の試み        森有正のこと                     

 わが博物誌            セミの自然誌                      

Ⅲ 社会斜め読み            コールセンター考                  

Ⅳ BIBLOSの本棚           遠くに旅立った本たち     

 

ブックレット「歴史文化を読み解く」は第16集で終了し、第17から、タイトルを「晴釣雨読」と改め、発行を続けます。

なお、ブックレット「歴史文化を読み解く」に収載したコラムを取捨選択して再編集し、1冊の私家版文集を発行する予定です。今秋にも日の目を見せられれば、と思っています。 (2011/8