「不要不急」のキーワードを拠り所として、現在の「新型インフルエンザ」騒ぎから見えてくることを述べましたが、この「不要不急」は現在のほかの社会現象にも見え隠れしている気がします。そう、政府の打ち出す一連の「景気対策」がそれです。「定額給付金」「高速道路通行料大幅減額」「エコ減税」などは、みな、景気を浮揚させるために、国民の消費を刺激する政策である点が共通しています。
ここでいう「消費」とは何でしょうか?
「定額給付金が出たので、家族で外出してレストランで食事するか。」
「高速道路一律1000円乗り放題なので、遠出してみようか。」
「エコ減税を利用して、冷蔵庫の買い換えを考えようか。」
これらこそ、「不要不急」の外食・遠出・買い換えの典型ではないでしょうか?
消費を刺激してGDPを高めることを至上命題とする政策に多くの国民が乗せられていますが、果たして、それで、国民生活が向上するといえるのか? これが、問題です。
「不要不急の外食の代わりに、父の手作りのカレーライスで家族団らんを楽しもう。」
「不要不急の遠出の代わりに、公園巡りのウォーキングで汗をかいてみよう。」
「不要不急の冷蔵庫の買い換えを止めて、貯蓄を維持しよう。」
こういう考えは、GDPの向上には役立ちません。でも、それでいいのではないでしょうか? 家族団らんに役立つし、健康にも役立つし、将来の備えにもなるのですから。
そろそろ、GDP至上主義に別れを告げる時期に来ていると思いますが。 (つづく。2009/5)
ここでいう「消費」とは何でしょうか?
「定額給付金が出たので、家族で外出してレストランで食事するか。」
「高速道路一律1000円乗り放題なので、遠出してみようか。」
「エコ減税を利用して、冷蔵庫の買い換えを考えようか。」
これらこそ、「不要不急」の外食・遠出・買い換えの典型ではないでしょうか?
消費を刺激してGDPを高めることを至上命題とする政策に多くの国民が乗せられていますが、果たして、それで、国民生活が向上するといえるのか? これが、問題です。
「不要不急の外食の代わりに、父の手作りのカレーライスで家族団らんを楽しもう。」
「不要不急の遠出の代わりに、公園巡りのウォーキングで汗をかいてみよう。」
「不要不急の冷蔵庫の買い換えを止めて、貯蓄を維持しよう。」
こういう考えは、GDPの向上には役立ちません。でも、それでいいのではないでしょうか? 家族団らんに役立つし、健康にも役立つし、将来の備えにもなるのですから。
そろそろ、GDP至上主義に別れを告げる時期に来ていると思いますが。 (つづく。2009/5)