ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

ガンプラ回顧録MSV編(上) カッコ良かった白い箱

2006年11月30日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 久しぶりの昔話です。最近は製作記事ばっかりでしたので…(汗)。今回は次の製作ネタ「HGUCザクⅠ・スナイパータイプ」と関連性のある懐かしのシリーズ「MSV(モビルスーツ・バリエーション)」についてのお話です。

 筆者がガンプラ好きになったのは、第1次ガンプラブームの途中からだったのですが、しばらくして「機動戦士ガンダム」の劇中に登場しなかった謎のモビルスーツ(以下、「MS」)のキットを目にすることになります。俗に「没メカ」「アッグシリーズ」といわれる、一連の水陸両用MSです。
 テレビで観たMSとは明らかに異質のデザインのキットは何となくニセモノ(関西では「パチモン」)のような雰囲気でしたが、箱絵の背景にアッガイやズゴックなどの先輩たちが描いてあるのが「コイツらは兄弟ですよ」という主張になっていて、「そうなんや~」と納得してしまった筆者でした。
 
 没メカといえば、こないだビデオで「ガンダム」を最初から全話観た時に、ジャブローでホワイトベースのクルーたちが正式に軍人の階級を与えられるシーンで、レビル将軍の後ろに写っているジオンMSの設計図の中に「ヅダ」によく似た機体がいるのを発見しました。出渕氏はこれを参考にしたのでしょうか?(笑)。

 アッグシリーズは1/100スケールも発売されました。しかし、子供心に「もうガンプラもネタが無くなってきたんや…。終わるんかなぁ…」と、寂しい気持ちになったものです。まさかこの後20年以上もガンプラが続くなんて思ってもいなかったですからねぇ(笑)。

 さて、ガンプラのブームを伴った商業的成功により、他のプラモデルメーカーもアニメに登場するメカを次々と発売するようになってきました。アオシマは「伝説巨神イデオン」、タカラは「太陽の牙ダグラム」、今井科学と有井製作所は「超時空要塞マクロス」をそれぞれ発売し、バンダイも「戦闘メカ ザブングル」のシリーズを展開していました(この辺の時期の感覚は記憶があいまいですので、実際とは多少、前後するかもしれません。これらガンプラ以外のキットについても、いずれまた…)。
 ガンプラブームも完全に終了したのか、近所の玩具・スポーツ用品店でも余裕でガンプラを買えるようになりました。

 小学校高学年の夏のある日(確か夏だったような…:?)のこと、学校の帰りに同級生と連れ立ってその玩具・スポーツ店に行ったところ、店の床には何やら見慣れぬプラモの箱が積んでありました。
 それは1/144の300円ガンプラよりも一回り以上大きな箱で、白地にリアルな画風の絵という、戦車のプラモデルのようなパッケージでした。箱には「MSV」の文字が印刷されていて、箱絵に描かれているのは細部の違いがありましたが、明らかにザクでした。

 「こ、これはアレじゃないか…!」筆者の脳裏に、ちょっと前に友達に見せてもらった本が浮かびました。その本はガンダムのデザイン画集で、ページが1枚ずつカード状になっていました。テレビで観たMS以外にも、「ザク・バリエーション」というデザイン画が載っていました。それ以前にフィルムブックの最初のページのピンナップに載っていたグフ系・ドム系の試作機のデザインと同じ絵柄で(それが大河原邦夫氏の絵だというのは後になって知りました)、「砂漠装甲強化型ザク」とか「水中用ザク」などがいました。B型ゲルググのバックパックは当時「オプション・バーニア」という名称でした。
 シンプルなテレビ版のMSと違う、複雑なデザインにとても魅力を感じたものでした。
 「砂漠装甲強化型ザク(のちのザク・デザートタイプ)」は「コミックボンボン」かどこかでノーマルのザクを改造した作例が載っていて、改造法も書かれていたのですが、小学生の技術で改造できるようなものではありませんでした。「エポキシパテ」なるものの存在を知ったのはその記事が最初だったと思います。

 その「ザク・バリエーション」がプラモデルになったのです! しかも「高機動型ザク」「ザク・デザートタイプ」「ザクキャノン」「水中型ザク」の4種類が同時に入荷していました。
 インターネットなんて影も形もなく、模型雑誌も小学生にはあまり知られていない時代、最新キット情報など知るはずもなく、いきなり店頭でキットを見た衝撃といったら…!!
 みんなでワイワイいいながら箱を開けて中を見ました。説明書にはたくさんの文字で機体解説が載っていて、肩アーマーのパーツなどは今までのガンプラでは見たことのないザラザラの表面(梨地)でした。あまりのカルチャーショックに、筆者は頭がクラクラしてきました。

 数日後、筆者はその4種類の中からさんざん迷ってから「高機動型ザク」を買いました。500円というキットの価格は、当時の小学生の財布にはかなりキツく、どれか一つを選ぶのが精一杯でした。
 他の友達も懐事情は似たようなもので、お互いのキットの説明書を見せ合いっこしていました。

 高機動型ザクのキットは、可動部こそ旧シリーズの「旧型ザク」のものを踏襲していましたが、よりリアルな模型としての設計思想をうかがえるものでした。
 旧シリーズでは頭部パーツに一体化されていたモノアイシールド部分が別パーツとなり、モノアイは水貼りデカールで再現するようになりました。
 模型雑誌などで「合わせ目を消す」ということがガンプラでも一般化してきたことに対応してか(筆者はこの頃模型雑誌の存在を知りませんでしたが…)、ボディの前後パーツを貼り合わせた後で腕や脚を組み込むことが出来る構造になりました。特に脚の付け根は股間ブロックが別パーツになっていました。
 また、ザクマシンガンのフォアグリップが別パーツで可動式になっていて(1/144スケールでは初)、肩付け根の前後スイング可動と合わせてマシンガンをカッコ良く両手で構えることが出来るようになりました。

 衝撃的だったのが説明書の塗装見本でした。まるで「スターウォーズ」のメカのように、使い古された感じが再現された完成写真はとてもリアルで、「こんな感じに塗ってみたい!」と思わずにはいられませんでした。
 「ドライブラシ」という技法は、この説明書で知りました。

 あと、もう一つ「スゴい!」と思ったのは、説明書の機体解説文の情報量でした。「『黒い三連星』はドムに乗る前はこのザクに乗ってたんや!」とか「シン・マツナガってテレビには出てこんかったけど、白いザクもカッコええなぁ!」とか、小学生にはやや難しい内容だったものの、想像力を充分にかきたててくれる内容でした。

 おっと、長くなってしまいましたねぇ…(汗)。続きは次回ということで…。
 

HGスターゲイザーガンダム(最終回)

2006年11月29日 | SEED・DESTINY
 ――勇者スターゲイザーは力尽きようとしていた。この戦闘ですでに多数の敵を倒した勇者だったが、ゲイザーバルカンの弾丸は切れ、スターブラスターのエネルギーも残り1発分を残すのみとなった。
 1体1体は小さくて脆い敵量産機(深宇宙探査開発機構DSSDでは「ザコス」と呼称)であるが、これだけの数を相手にしていたのではキリがない。もともとスターゲイザーは宇宙探査用の機体であるため、護身用の装備しか施されておらず、多数の外敵と戦うようにはできていなかったのである。機体のあちこちからショートする火花がチラつき始めた。


 「これまでか…!」スターゲイザーのパイロットである大宙衛(おおぞらまもる 声:檜山修之)にはまだ闘志が残っていたが、スターゲイザーの機体の消耗と同時に自らの体力も限界が来ていることを悟った。
 迫り来るザコスに対し、諦めにも似た気持ちで歯噛みするしかなかった衛だが、ノイズまみれの通信が聞こえてくるのに気が付いた。

 「…モル! マモル! …まから ………を射出する! お前なら使いこなせるはずじゃ!」

 「父さん! 何だって!?」

 DSSD基地のカタパルトデッキでは、スターゲイザー用の新たなる装備が射出されようとしていた。
 「ドクター大宙、あれは何ですか?」
 「おお、長官。まさかアレを使うことになろうとは思っていなかったがのぉ…。
 座標軸、良し。今じゃ! 射出!」

 細長い円筒形の白い物体がリニアカタパルトから射出される。無人の機体であるため、とてつもないスピードでの打ち上げが可能なのだ。

 「ゲイザー、あとどれぐらい持ちこたえられるんだ?」
 「あと3回食らうとアウトです、チーフ!」スターゲイザーのコアとなる人工知能「ゲイザー」が深刻な状況を伝える。
 「…気力勝負か……!」

 DSSD基地から送られてきたデータによると、新装備の到着まで数分かかるようだ。ゲイザーの被害報告からすでに2発、攻撃を食らってしまった。

 襲い掛かるザコス! もう後がない――!
 「くぅ、やられる…!」

 その時だった。見覚えのあるスペースポッドがスターゲイザーとザコスの間に割り込んで来た。真空の宇宙で、機体がぶつかり合う衝撃音が聞こえたような気がした。
 「ア、アントノフのオッサン!? …大丈夫か!」
 「おう、坊主! オレはなんとか大丈夫だ! これでこないだの借りはチャラにしてもらうぞ。それよりお荷物が届いたようだぜ!」
 肉眼でも白い物体が確認できた。
 「お、予定より早いな! よし、ゲイザー! あれを受け止めるぞ!」
 「了解です、チーフ!」

 スターゲイザーが手にした新装備は、衛がイメージしたものよりもずいぶんと貧弱そうに見えた。なんというか、ステッキのような代物である。
 しかし、その効力は絶大であった。

 「ち、力がみなぎる……!!」
 「私もです、チーフ!」
 機体のエネルギーゲージが満タンになり、ダメージも多少ではあるが回復したように思える。

 「ドクター、あれは一体!?」
 「あれはコードネーム『賢者の杖』といってなぁ、まあ詳しいことは後じゃ。今からショーが始まるぞい」

 「サークルアクセラレータ、再起動! チーフ、この装備は武器としても使えるようです」
 「そうみたいだな! 一丁、派手にやるか!」(この辺から主題歌が挿入される)


 「賢者の杖」を風車のように振り回し、ザコスを一掃するスターゲイザー! さっきまでとは別人(?)のようである。

 「ハラショー! でも、よくあんな使い方して壊れないもんだな!」と、アントノフが笑う。

 衛は「賢者の杖」でザコスをなぎ倒しながら、道場での修業を思い出していた。
 「そうか!ロン師匠が棒術を教えてくれたのは、このためだったんだ… それにしてもこの数、キリがないな!」

 「衛、『賢者の杖』とスターブラスターを連結するんじゃ!」
 「よおし!」

 「オービタル・キャノン、発射準備完了です。チーフ!」

 「おう! いくぜぇぇ! オービタル・キャノン、ファイナルシュートぉぉぉ!!」

 オービタル・キャノンの砲口から打ち出された光の奔流は、幾重もの渦を描いてスターゲイザーとアントノフのスペースポッドの周りに群がるザコスを次々と貫き、殲滅した。エネルギーの残滓とザコスの残骸が、勇者を中心としてまるで土星の輪のように漂っていた。フェイスガードを開き、戦闘モードを解除するスターゲイザー。

 「予想外の効果じゃったなぁ! せっかくGパーツも打ち上げたのに、打ち上げ費用がムダになったわい」ぶつくさ言いながらも、大宙博士は満面の笑みを浮かべている。
 「父さん、『Gパーツ』って、アレ?」

 巨大なカタマリが衛の視界に入ってきた―  ―続く―

 ―次回予告―
 勝利の余韻を味わう暇もなく、新たな敵がスターゲイザーに襲い掛かる。その時、Gパーツが唸りをあげた!! 
 次回「勇者衛星スターゲイザー」第27話「新たなる勇者、グレートスターゲイザー誕生!」にご期待ください!
 
 …もうやりませんよぉ(笑)。
 「ガンダムSEEDスターゲイザー」の本編をちゃんと観たことがないので、いきなりですが「勇者シリーズ」風オリジナルなんちゃってフォトストーリーをお送りしました(汗)。またいずれちゃんとした「ガンダムSEEDスターゲイザー」のフォトストーリーをやりたいなぁ…。

 今回使用した「賢者の杖」です。ビームガンだけでは寂しいなぁと思っていたので、何か長モノを持たせたいということで、作ってみました。

 スターゲイザーが後光を背負ったデザインなので、最初は仏像とか仙人の杖みたいな感じにデザインしました。
 ところが「ガンダムSEED」世界ではおなじみの「連結式火器」の要素を採り入れたくなり、それっぽくデザインを変更。さらに作っている途中に流用パーツの都合でかなりシンプルなモノになりました。

 ランナーとコトブキヤのモビルパイプ&バーニア、HGUCザクで使わなかったパーツとホログラムシールの余白で出来ています。
 宇宙探査機ということで、測量用の三脚とか天体望遠鏡のイメージも盛り込んであります。 


 キット付属のビームガンとはポリランナーで接続しました。かなり無理矢理ですが…(汗)。


 今回の「HGスターゲイザーガンダム」は、キットの出来が非常に良いので、オリジナルの装備で遊んでしまいました。たまにはこういうのも良いのでは? ストーリーの方は、気を付けていても「ガ○ガイガー」になってしまいましたけどね(笑)。しかも男キャラばっかりでムサ苦しいし…(汗)。 ではまた…。

HGスターゲイザーガンダム(その5)

2006年11月28日 | SEED・DESTINY
 前回の記事の後、左脚を組んでいたら意外とサクサク進み、予定より1回分記事が短くなりそうです(内容に変化はありませんが…)。
 その分、最終回は前回のラストで登場した例のパーツで遊んでみようと思います♪

 さて、両脚がそろっていろいろとポーズを取らせていると、ボディ側のボールジョイントのユルさがやっぱり気になってきました。
 ボディを分解して、肩関節軸のダブルボールジョイントの片方に瞬間接着剤をコートして乾かしてから、ボディに取り付けました。

 ダブルボールジョイントの可動の固さが、腕側<ボディ側になったことで、何となく安定感が増した感じになりました。
 これでようやく落ち着いたなぁ…と思っていると、問題点が浮上してきました。
胸の前後のパーツの間にすき間が出来、いくら押し込んでもピッタリと閉じないのです(汗)。ボールジョイントの径が瞬間接着剤で大きくなったため、ボールを受けるパーツ(D30・D31)が広がってしまい、それが胸の外装を押し広げているようです。
 ボディ側のボールをキツくする場合は、胸パーツのD30・D31を受ける部分を削っておいた方が良さそうです。

 バックパックに移ります。特に難しい所はなかったのですが、可動式アームのヒジにあたる関節パーツ(D1・D2)の向きを左右合わせるのを忘れてしまいがちなので注意しましょう。

 完成したバックパック。なんか変形してロボットになりそうですねぇ(笑)。「宇宙家族カールビンソン」の「お父さん」を連想してしまいました…。ホンダの「アシモ」も…(笑)。

 ボンソワール、ウイムッシュー…もとい、ヴォワチュール・リュミエールのトーラス部分には外周・内周ともに側面にスリットが入っています。設定ではどうかは知りませんが、ボディ全体のスリットが発光するのに、この「輪っか」がどこも発光しないのは寂しいので、このスリットを「ガンダムゴールド」で塗りました。

 ホログラムシールの余白を切って貼ろうかとも思いましたが、さすがに数が多くてやってられないので、ゴールドを塗ったのですが、ホログラムシールに比べると地味ですねぇ…。


 

 本体の完成です。う~ん、カッコイイぞぉ!! 予想以上にヒーロー体型にまとめられていますねぇ。

 高速形態(?)。キットの指定とは基部の向きが違いますが、トーラス部分をアームから外さなくてもこのように変形できます。


 例のポーズ。思いっきりピンボケでせっかくの平手が見えませんねぇ…(汗)。 

 さて、スタンドです。スタンドは既存のモノに3重の光のリングが付いたパーツを追加する形になっています。このリング、キットを購入するまでは真円だと思っていましたが、横方向に広い楕円になっています。

 3重のリングを取り付ける部分のパーツは黒いスタンド本体と違い、白で成型されていますので、気になるという方は黒で塗ってしまった方が良いでしょう。スターゲイザーの尻に接続すると、このパーツが機体の一部に見えてしまいますので…(汗)。

 3重のリングは、Kさんのコメントによるとやや可動がユルいとのことですが、筆者のモノはわりといい感じの固さでした。個体差があるのかもしれませんねぇ。
 このリング、劇中では「光の粒子」がリング状になっているような感じになっています。文房具店やファンシーショップなどで売っている「ラメの入った木工用ボンドみたいなヤツ」でコーティングしてやると雰囲気が出るかもしれませんねぇ。水濡れ厳禁になるでしょうけどね(笑)。クリスマスツリーの隣に置いたら良い感じかも…。

 さて、次回はいよいよ最終回! 「ガンダムSEEDスターゲイザー」の設定とは違う方面で大暴れしようと思います。


 ―次回予告―(佐々木 功のナレーションで)
 おびただしい数の敵を前に、ついに力尽きたスターゲイザー! 瀕死の勇者を救うために放たれた一筋の光の矢とは何か? はたしてマモルの運命は!?
 次回、「勇者衛星スターゲイザー」第26話「賢者の杖」にご期待ください!!

 …あれっ? 

HGスターゲイザーガンダム(その4)

2006年11月27日 | SEED・DESTINY
 筆者は製作途中に手を洗いに行くことがあります。製作前にいくら手を洗っても、時間が経つと指が油っぽくなったように感じるからです。
 若い頃はとてもアブラギッシュだった筆者も、最近は油の出が減ってきましたが、それでも気になります。
 油は非常に細いすき間に浸透する性質があるので、石鹸で洗っても完全には落ちないのかもしれません。
 油が気になるようになってから、筆者はスナック菓子などは箸でつまんで食べることが多くなりました。
 
 プラモデルにとって油は大敵だと思います。塗料や接着剤、シールにとっても大敵です。
 あと、ペーパー掛けなどで指が粉っぽくなることもありますからねぇ。粉やホコリも塗料やシールにとってはマズいですから…。

 神経質かもしれませんけど、製作中に手の指のニオイを嗅いでみて、食べ物や自分のアブラのニオイがしたら、手を洗いましょうね。

 さて、製作の続きです。

 スターゲイザーは特殊な雰囲気のデザインですが、脚まわりはわりと普通のガンダムです。キットの構造も、標準的なHGクラスのキットのモノを踏襲していますので、特に難しい所はありませんでした。

 ただ、歳を取ってくると集中力が続かなくなってくるのか、両脚を一気に組み立てるのはしんどくなってきました。
 「左右の脚を同時進行で作ってやる!」という意気込みで左右の足首を組み立てましたが、後が続かない…(汗)。歳は取りたくないですねぇ…(泣)。


 フクラハギの格納式スラスターノズルは、キットのパーツだと径が小さい上にフチが分厚いので、コトブキヤのノズルパーツに交換しました。
 やっぱりこのぐらいのサイズが要るなぁ…と思ってハッチを閉めると、最初は完全に閉じなかったのですが、「ピキッ」と音がして完全に閉まりました。

 ハッチを開けると、接着したノズルが取れていました…(汗)。

 「う~ん、拒絶されましたかぁ…」と、しぶしぶキットのパーツを使うことにしました。
 デザインナイフや棒ヤスリや耐水ペーパーを使ってノズルの内径を大きく、フチを薄くしていきました。



 やや迫力不足ですが、ハッチの開閉のためには仕方がないですねぇ。


 スネや太ももは、絶妙なパーツ分割やデザインのおかげで合わせ目を消す必要がほとんどありません。非常に助かりました。
 足首の可動範囲は非常に広いです。
 この部分だけ見ると、ガンダムというより仮面ライダー(最近のヤツ)の脚に見えます(笑)。


 こうやって脚を見ると、ストライクガンダムやアストレイに雰囲気が似ています。パーツ分割も同じような感じでした。

 やっぱり左脚を作る気力が続かない! これは同じ作業をもう一度繰り返すというのも関係しているようです。
 そこで、違う作業をしてみました。

 前から考えていた事を実行するので、異様なテンションでオッサンはランナーやコトブキヤのパーツを組み合わせていきました。
 そして完成したのがこれです。

 本体が完成してから公開した方が良いかなぁと思い、モザイクをかけてますが…(汗)。
 この謎のパーツの正体は? 一体、何に使うモノなのか? その答えは本体完成後に…!(←オッサン、「正解はCMの後で…」みたいな演出ってキライなくせに、何を引っ張っとるんや!)
 …ゴメンなさい(汗)。

HGスターゲイザーガンダム(その3)

2006年11月26日 | SEED・DESTINY
 筆者はプラモだけでなく料理をするのも好きです。本格的な料理ではなく、安上がりで手軽な料理が好きです。
 料理番組も好きです。特に好きなのがグッチ裕三さんの出ている番組です。グッチさんがよく行く料理店で教えてもらった料理をグッチさんなりに再現してみたというメニューが出てきます。
 その料理は、本格的にダシを取ったりすることはなく、市販の「めんつゆ」とか「鶏ガラスープ」などを使ったお手軽仕様なのですが、実際にマネして作ってみると「これで十分美味しいやん!」と感動してしまいます。
 既存の概念に縛られない、誰でも低コストで手軽に出来る料理…それに通ずるようなプラモ作りをして記事にするようなブログにしていきたいと思っているオッサンです。

 さて、製作に入ります。
 HGスターゲイザーの肩関節は、ボディと腕とをABS樹脂のダブルボールジョイントでつなぐ構造になっていますが、腕側の構造も独特です。

 肩関節がポリレス構造になったことで、「ポリキャップを肩ブロックのパーツ2つで挟み込む」というおなじみの作業がなくなりました。当然、合わせ目を消すという作業も1ヶ所(左右で2ヶ所)減りました!
 しかも、肩アーマーとの接続部がABS樹脂製の軸になったことで、肩アーマーがユルんで垂れ下がるという問題も多少改善されています。ただ、キットのままでは少しユルいですが…(肩アーマー側の軸受けに瞬間接着剤を少量塗って、乾かすと良いでしょう)。

 ボディ側のボールジョイントがユルめにセッティングされているので、肩軸の向きが安定しないのではないかという心配がありましたが、腕側のボールジョイントがやや固めで、腕の回転に軸の向きが完全について行くので、軸の向きは一定です。
 ただ、やっぱりボディ側のボールジョイントのユルユル感は気になりますし、ボディ側より腕側のボールジョイントの方が固めのセッティングというのも個人的には気になります。一応、キットのままにしてありますが、ボディ側のボールに瞬間接着剤をコートすべきかもしれません。


 肩アーマーに貼るシールは、短い方(後ろ用)を先に貼り、長い方(前用)を貼ると良いと思います。2枚のシールは、アーマーの側面で約0.5ミリほど重なり合うのですが、前もってどちらかのシールを0.5ミリほど切っておくとピッタリになると思います。切り過ぎるとすき間が開いてしまう恐れがありますので、筆者は重なったままにしてあります。
 貼り重ねた後にナイフで重複部分を切るという手もありますが、失敗する危険性が高そうです。
 光るスリットの下側にはバーニアらしきものがありますが、パーツとパーツの間にややすき間が出来てしまいますねぇ…(汗)。


 前腕は、シールを貼る部分以外に合わせ目が存在します。今回は接着せずに合わせ目を消しました。
 「合わせ目を消す」というと、接着して乾いてからヤスリとかペーパーで…というのが常識ですが、無塗装の場合、接着することによってかえって合わせ目が目立ってしまう場合が多いのです。
 プラセメントやオレンジXで接着すると、確かに合わせ目がほとんど分からなくなりますが、後になって合わせ目の部分がヒケてくることがけっこうあります。1ヶ月以上接着時間を取ってもヒケたことがありました(泣)。
 またプラセメントによって、プラスチックの成型色が変色してしまうことがあります。これはパーツの中の方まで色が変わってしまうので、塗装するしかありません。
 瞬間接着剤を使うと、合わせ目の部分に黒い線が入ってしまう場合が多いです。

 一方、接着しないでナイフのカンナ掛けやペーパー掛けをして仕上げた場合、すき間が開いている場合を除けば、接着した場合よりも合わせ目が目立たないものなんです。特に白いパーツはほとんど分からなくなります。
 色の濃いパーツの場合は、削りカスが白い線になって合わせ目に残ってしまいますが、合わせ目を広げて削りカスを取り除けば、キレイに仕上がります。
 「パチ組みだけど、合わせ目は消してみたい」という方は、一度お試しください! 接着剤が固まるまでの時間待ちが全く無いので、時間の無いパパさんモデラーの方にもオススメです。


 前腕カバーのシールは、位置決めをする時に他の部分よりも慎重にやらないと、ビームシールド発生器(?)のパーツとシールとが干渉してしまいます。
 それにしても薄いグレーにキラキラの黄色、赤い六角形というのは強烈な色合いです(汗)。黒シールの方がカッコ良かったかも…。

 さて、スターゲイザーといえば…

 超印象的なこのポーズ! カッコイイですよねぇ! でも、このポーズを再現しようにも、キットには平手が付いていません(泣)。
 「HGストライクノワール」には左右両方の平手が付いているそうですが、このためだけにノワールを買うのもちょっと…と思いました。
 どうしようかなぁ…と悩んでいたら、ちょうど良いところに前回のHGUCザク製作のプロポーション参考用に買っておいた「HGグフカスタム」が!
 
 HGグフカスタムは、「ガンダムWエンドレスワルツ」シリーズの1/144キットと同じポリキャップが使用されていますが、このポリキャップと一緒に成型されているガンダム用の手首パーツが全て余ります。
 スターゲイザーのゲンコツパーツとサイズを比べると、ちょうど良いサイズでした。前腕に接続するボールジョイントを削ってやると使えそうです。

 親指以外の4本指がくっ付いていて表情が固いので、指と指の間をナイフで切り開いて、ポーズを付けてみました。

 残念ながらこのパーツ、ポリ製ですので塗装できません。そのため手の甲はグレーのままです。スターゲイザーの手の甲を移植することも考えましたが、ちょっと難しそうです。
 あと、ポリの弾力は意外と強く、指を曲げてもしばらくすると元に戻ってしまいます。ポーズを取らせて写真を撮ってお終い!という感じにしか使えませんねぇ…(汗)。


 とりあえず…(←って、両腕組み立ててから写真撮れよオッサン!)

 全てのキットに標準装備で欲しいですねぇ、出来の良い平手…。HDMは高くてちょっと…(汗)。

 

HGスターゲイザーガンダム(その2)

2006年11月25日 | SEED・DESTINY
 手の爪が伸びるのが異常に早いオッサン・かめっチです。手の爪が伸びていると工具として使える反面、細かい作業に支障をきたしますので、こまめに爪は切りましょうね。
 筆者は物心付いた時にはすでに深爪になっていたので、あまり爪を短く切れないのがつらいところです。短く切ると痛い、痛い!

 では製作に入ります。

 HGクラスまでのキットは、対象年齢を低く設定しているために、バンダイ社内の安全基準にのっとってアンテナなどの先端が太くなっています。
 昔のキットならパーツの先端が鋭く尖っていて、説明書に「ちゅうい!」と書かれていたもんですけどねぇ…。これも時代の流れですねぇ…(遠い目をしながら)。
 とりあえず正面から見た太さを解消するために、アンテナの側面を内外両側から削りました。
 横から見た太さについては、手元に設定画が無いので「この形が正解」という形状が分からず、とりあえず先端部分の角度を軽く変更したぐらいに留めました。


 ヘルメットの両サイド、ほっぺたの部分のダクトには、内部にメカのディテールが入っていて塗り分けが面倒です。
 メカ部分にはカラーパレットの「スチールグレー」を筆塗りし、ダクトの開口部は「ガンダムマーカースミ入れ用グレー」を塗りました。
 どうしてもはみ出してしまいますが、こういう細かい部分は「ガンダムマーカー消しペン」や、アクリル溶剤を含ませた綿棒を使うと必要な部分まで消してしまいます。インクが完全に乾いてからデザインナイフの刃先で軽くこすり落とす方が良いです。
 あと、先を削ったツマヨウジでこするのも効果的です。

 このキットでは、アゴの赤いパーツに目の部分が一体でモールドされています。これは非常にありがたい! マスクの部分に目がモールドされているよりも格段に楽ですからねぇ。
 目の周りの黒い部分は「マッキー極細」の黒で塗りました。
 目はキットのシールの目の部分を切り抜いて使おうかとも思いましたが、小さ過ぎて失敗するのは目に見えていたので、ガンダムマーカー「ガンダムメタグリーン」で塗りました。
 メタリック系のガンダムマーカーは非常に高性能で、黒の上に塗ってもキレイに発色してくれます。
 ああ、また写真撮ってないよぉ…(汗)。

 なお、目を塗る時には、ヘルメットの後頭部のパーツにアゴ&目のパーツを取り付けて塗ると作業がしやすいです。


 いきなりですが、頭部完成状態です。額の五角形はカラーパレットの「ルビーレッド」で塗っています。
 女性的なイメージのガンダムですので、もうちょっと丸顔でも良いかなぁと思うのですが、キットの顔もシャープでカッコイイですねぇ。


 頭部斜めから。トサカのてっぺんは肉厚がかなり分厚くてプラモ丸出しですので、削って少しでもシャープに見えるようにしました(矢印の部分)。
 トサカのカメラに貼るシール(ノ)は、やや幅が広くてパーツの凹部にキレイに貼れないので、少し細くなるように切った方が良いです。


 上の写真を画像加工して、通常状態にしてみました。やっぱり黒い線が入ると引き締まりますねぇ! こっちの方がカッコイイかも…(汗)。


 キットのヘルメットは、襟足の後ろ髪(?)の部分が長くて、首の可動を妨げています。スターゲイザーは上を見たり、その向こうにある星を見たりしなければならないガンダムですので(笑)、後ろ髪を少し短く削って上を向く角度を広げました。

 ところで首の周りの襟の部分は、キットの指定では関節部と同じ濃いグレーですが、絵によっては胸の薄いグレーと同じ色に見える場合もありますので、塗らないでおきました。


 ビームガンは、砲口が開口されている上に、2色に色分けされているのでちょっと得した気分です。グリップの前方にあるトリガーガードのようなパーツは、合わせ目にすき間が開くので瞬間接着剤で接着しました。
 いかにも「光線銃」といった感じのデザインがイカしますねぇ!

 今回は細かい作業が多くて神経を使いましたので、この辺で…。 

HGスターゲイザーガンダム(その1)

2006年11月24日 | SEED・DESTINY
 キット化の情報を入手して以来、待ちに待ったスターゲイザーガンダムです。本編はまだ観ていませんが、キットに初回限定で同梱されている無料試聴チケットであらすじ(?)を観ると、なかなか印象的な活躍っぷりで期待が持てます。

 本機のデザイン画を初めて見た時、かなり衝撃を受けました。なんというか神秘的な雰囲気で、モビルスーツというよりスーパーロボット的なニオイを感じました。
 背中の輪っかは推進システムなのか、それとも…。
 
 白い機体に黒いストライプ、そしてあのツノの形は「新造人間キャ○ャーン」みたいやなぁ…(笑)。
 
 きっと背中の輪っかを中心に「重力レンズ」を形成して、太陽光線を利用した強力なビームを…。

 実は無人機で、ホストとなる人間を保護するためのプログラムが…。

 とか、妄想は膨らみっぱなしでした(笑)。まあ、小出しに発表される設定によってようやく機体の正体が明らかになってきたわけですが、とにかく見ていてこれだけワクワクしてしまうデザインのガンダムはアストレイ以来でした。

 設定が分かってきた後でも、このデザインを見ると「勇者ライディーン」とか故・横山光輝先生のコミック「マーズ」の「ガイアー」とか、「ラーゼフォン」などの神秘ロボ系なニオイを感じてしまいます。とても魅力的なデザインだと思います。

 さて、製作に入るのですが、実は同時に発売された「HGケルベロスバクゥハウンド」とどちらを記事にしようかと悩んでました。バクゥの可動機構にも魅力を感じていました(説明書を見て悶絶してしまいました:笑)が、後にノーマルのバクゥが発売されることを知ったので、こちらを選びました。

 箱のフタを開けると、キットの背中が笑っていました。

「コンニチハ~!」

 さて、まずは胸部から。このキットは肩関節部が新しい構造になっています。肩のダブルボールジョイントはSEEDデスティニーシリーズのコレクションキットですでに採用済みですが、今回は細かいモールドが入ったABS樹脂製の関節で、精密さバツグンです。

 グリグリ動きます。ただ、ちょっと可動がユルい気がします。筆者はとりあえずキットのままにしてありますが、瞬間接着剤でボールをコートして関節を固めにセッティングした方が良いかもしれません。
 この肩関節軸には「こちらが上」という向きがあるのですが、腕を回すと向きが変わってしまう可能性があります。
 できれば腕側のボールよりも胸側のボールの可動を固くしておいた方が、この「肩軸のポジションが安定しない」現象を防げると思います。
 まだ腕を組み立てていないので、あくまで現時点での印象ですが…。この部分については、腕を組み立てたら続報をお送りします。

 
 本機は非戦闘用の機体であるためか、装甲が被っていない部分があります。そのすき間から見えるメカのディテールが繊細なモールドで再現されています。

 内部フレームこそありませんが、この密度感はなかなかです!

 輪っか以外のもう一つの特徴である機体各部のスリットは、2種類のシールで再現できます。発光状態にしようかそれとも通常状態にしようか迷いましたが、発光状態用のホログラムシールの豪華さに負けて発光状態を選択しました。
 残念なことに、どちらか片方しか選択できません。両形態が欲しい場合はキットを2つ用意する必要があります。どっちも魅力的なんですよねぇ…。
 
 最近のシールは、キットのCADデータを元に作られているのか、キットの形にピッタリ合わせられます(まあ、多少はズレますが…)。スゴいです。
 とりあえず、完成後はバックパックでほとんど隠れてしまう尻アーマーで貼り方の練習をすると良いと思います。
 
 デザインナイフの刃先でシールをはがして、キットの凹モールドに合わせて置き、ツマヨウジでこすって密着させます。位置決めは、曲がり角の部分を基準にすると確実です。
 この時、筆者はついついシールに引っ掻き傷を付けてしまうことが多いのですが、今回良い方法に気付きました。ツマヨウジの先を細かい耐水ペーパーでなめらかにしておくのです。
 こうするとツマヨウジの繊維の凹凸でシールに傷を付けてしまう危険性が減ります。筆者も腰前アーマーを貼る頃には慣れてきました。
 ツマヨウジは逆向きに軽くなでるように使いましょう。刺す方向に使うとシールに傷が付きますよ!



 写真では黄色く光っているだけに見えますが、このホログラムシール、オレンジ色や紫や水色にも光ります。とてもキレイです!

 通常状態の黒いシールを使うと、全体が引き締まった感じになるのですが、発光状態のシールでは何となくメリハリが不足してしまう気がします。
 そういう場合は、場所によってスミ入れに黒を使ってみるのも良いのではと思います。「ここはただのくぼみだからグレー」「ここは穴のはずだから黒」と使い分けるのです。そうすれば立体感が強調され、引き締まると思います。
 黒でスミ入れはタブー視されている感じですが、全体にベッタリ使うとマズいということだと思います。

 次回は頭部です。いやぁ、パーツが細かい! SEEDのガンダムってこんなに小さかったっけ?

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(最終回)

2006年11月23日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 筆者ははっきり言って失敗するのはイヤです。というか恐いです。失敗することを許さないような両親に育てられたので、失敗することを極度に恐れる性格のままオッサンになってしまいました(泣)。
 でも失敗は必要です。失敗しないと人間は努力も成長もしないようです。筆者はこれからは失敗したこともちゃんと記事に出していこうと思います。それによってはじめて伝えられることもあるでしょうから…。ねぇ、エプロンさん。
 というわけで、今回はスジ彫りの失敗のリカバー法も収録します。

 さて、前回作ったスジ彫り用のゲージを使用するのですが、前回書き忘れたことがありました。ゲージを切り出す際に、ナイフは塩ビシートに対して垂直を保つ必要があるということです。ゲージは表裏両方を使うことによってスネの左右両側に使用できるのですが、切り出したゲージの断面が斜めになっていると、スジ彫りが左右対称にならなくなってしまうのです。
 また、塩ビシートは一発で切り取るのが難しく、ナイフの刃を数回入れてやっと切れる場合が多いのですが、その際に切り口がささくれ立ったようになります。これもスジ彫りがキレイに決まらない原因になります。
 ゲージを切り出した切断面は、耐水ペーパーでならすと良いでしょう。そうすると格段に精度が高くなりますからねぇ。

 そのゲージを両面テープでスネの前サイドに貼ってスジ彫りするのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました(←オッサン…:汗)。ゲージはマスキングテープで型取りした際に目印にしたヒザアーマー付け根やスソを頼りに位置を決めて固定します。
 そしてゲージに沿ってナイフの刃の背で引っ掻いてスジを彫っていきます。
 
 先に彫ったスジ彫りとの接点はうまくつながるかなぁと期待していましたが、はみ出ていました(汗)。

 赤い線で示したのがはみ出た部分です。
 失敗したスジ彫りを埋めるのには瞬間接着剤を使うのが一般的と思いますが、これは無塗装の場合にも当てはまります。
 
 まず、パーツと同色のランナーをヤスリで削って粉にします。
 次に、失敗したスジ彫りに瞬間接着剤を流し込みます。
 そこにランナーの粉を指ですり込みます。指に瞬間接着剤が付いてしまいますが、やっぱり指でやるのが好きです。ツマヨウジの先に粉を付けて修正箇所に盛るという方法もありますけどね…。
 粉を付けると、さらに瞬間接着剤を上から少量塗ります。

 必要なスジ彫りの部分に瞬間接着剤が流れた場合は、接着剤が固まる前に目立てヤスリやナイフの刃などで接着剤を取り除きます。

 あとは接着剤が固まるのを待ちます。

 赤い楕円で囲った部分が修正中です。「瞬間」接着剤とはいえ、こういう場合には固まるまで数時間は放置した方が良いです。

 接着剤が固まったら、荒めの耐水ペーパーでならします。この際、注意しないと削り過ぎでパーツの形状が変わってしまうこともありますが、スジ彫りとパーツの形状にギャップがある場合には、スジ彫りにパーツの形状を合わせるぐらいの気持ちで削っても良いでしょう。スジ彫りを基準にパーツを変形させると、自然な仕上がりになりますので…。

 あとは全てのスジ彫りの太さと深さを均一にするために目立てヤスリでスジを彫って調整します。キットの前腕のスジ彫りより少し太いぐらいにしました。
 瞬間接着剤がスジ彫りに流れ込んでいる部分は目立てヤスリで削っても深さを一定にしにくいのですが(固まった瞬間接着剤はプラよりも硬いので)、エッチングノコを使うとキレイに出来ます。もともと切断用の道具なので、切れ味バツグンです。
 この作業の時に、案外手が滑ってスジ彫りがはみ出したりしてしまいます。失敗は簡単な部分でしてしまうもんですねぇ…(汗)。昔、木登りの名人がいて…(以下、略)


 仕上げに、スジ彫りした部分を中心にパーツ全体に細かい耐水ペーパーをかけ、スジ彫りにたまった削りカスをツマヨウジでこすり落として作業完了です。

スジ彫りの終わったスネを組み立ててHGUC量産型ザク、完成です。
  

 最初の数話分から印象的なカットを…と思いましたが、やっぱりガンダムがいないと構図が決まりませんねぇ…(汗)。最終回恒例のフォトストーリーもどきも出来ないぐらい(泣)。
   
 あと、せっかく彫ったスジ彫りが全然見えない写真ばっかりですねぇ…(大汗)。

 最初はこのザク、ただのスジ彫りの実験台のつもりで作り始めたのですが、終わってみるとプロポーション改修はやってるわ、モノアイは組み込んでるわ、他のキットからパーツをぶん取ってきてるわで、けっこう手を加えてしまいました。
 股関節の位置を移動して脚を伸ばすべきだったかなぁとか、スカート隠しの方法はまだ改良の余地があるなぁとか、反省点も多いですが、作業して得たものは大きかったと思います。
 反省点は、次の次のネタの時にリターンマッチということで…。

 スジ彫りもなんとかできるようになりました。ジグザグのスジ彫りなんかはまだ無理かなぁと思いますけど、曲面構成のスネにほぼ左右対称のスジ彫りを彫れるようになったので、ある程度自信が付きました。やってみるモンですねぇ…。
 練習のつもりで始めたスジ彫りの記事ですが、終わってみると、「スジ彫り講座」でやろうと思っていた内容のほとんどをやってしまったような感じです。正式な「スジ彫り講座」は、さらにレベルアップしてからお送りすることになるかもしれませんが、いかがでしょう?

 さて次回は、「HGスターゲイザーガンダム」をお送りします。機体各部のスリットを発光状態にしようかどうか悩み中です…。 

 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その10)

2006年11月22日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 いよいよ最大の難関、スネのスジ彫りです。

 エプロンさんがバキュームフォームしたプラ板で、スネのスジ彫り用ガイド(スゴいですよ、これ!)を製作中ですが、筆者の製作環境は「秘密工場」ですので、バキュームフォームは使えません(泣)。「ええなぁ…」と指をくわえて見ながら、こちらでは地味~なゲージを作ることにしました。

 スネパーツにピッタリとマスキングテープを貼り、「こんな感じでスジ彫りしようかなぁ…」とイメージしながら油性ペンで線を引きます。
 この時、ヒザアーマーが付く辺りやスネのスソの部分でマスキングテープをパーツの形どおりに切っておくと、後で目印にすることができます。


 線を引いたマスキングテープを塩ビシート(今回はデジカメのケースの包装を利用)に貼り付けます。


 それをナイフで丁寧に切ります。塩ビシートは意外と切りにくいので注意です。


 スジ彫り用ゲージの完成です。これを両面テープでスネのパーツに貼ってスジ彫りのガイドにするわけです。

 さて、スジ彫りの基準になる部分を先に彫っていきます。

 ヒザ下5ミリ辺りのスジ彫りは、パーツの上端の外形と平行線でイケますので、パーツを逆さにしていつものやり方(トースカン方式)で彫っていきます。
 1.2ミリプラ板を4枚重ねて貼り、スジ彫り用の工具はエプロンさんオススメの「先を折ったナイフの刃の背中側(?)」を両面テープでプラ板に貼り、約5ミリの高さのスジ彫り用工具にしました。
 他にも約2.7ミリの高さのモノと、デザインナイフの柄に取り付けたモノを用意しました。
 切れ味が悪くなって処分するはずだったナイフの刃が有効に使えます。切れなくなった刃はいくらでもありますからねぇ!。
 ナイフの刃先はペンチで折り、折った先の破片は落とさないようにガムテープなどでキッチリ覆って処分しましょう。

 パーツは角度を変える程度で動かし、刃の方をよく動かして彫っていきます。
 F2ザクやカトキリファイン版のグフはひざ関節の裏辺りが可動範囲確保のため大きくえぐれていて、スジ彫りもそれに応じてカーブしていますが、HGUCザクはそのえぐれが小さいので、横から後ろまで真っ直ぐスジ彫りしました。

 パーツの前側は「ここで線の向きが変わるかなぁ?」と思う部分にペンで点を描いて、スジ彫りをそこで止めます。


 フクラハギ下の線は、パーツのスソを基準にしようとしたら、スソと平行線ではなかったので、パーツを逆さにした状態でスジ彫りしました。ビデオテープを台にして、高さ2.7ミリの工具を使用しました。
 厳密にはこの線もパーツの上端と並行ではないのですが、スジ彫りした後にパーツの形状をスジ彫りに合わせるようにして調整しました。


 ヒザ下とフクラハギ下との間の部分は、フクラハギの装甲がが左右に分割されるようになっていますので、パーツの分割ラインを利用してスジ彫りを再現します。
 パーツを分解した状態で、パーツのフチをカンナ掛けして、分割ラインをスジ彫りにします。
 それからパーツを組み立てた状態で、そのスジ彫りを目立てヤスリで強調します。

 さて、さっき作ったゲージを使ってスネの前方のスジ彫りを…と思いましたが、1回の記事では収まらないようなので、明日に続きをお送りします(汗)。

 そろそろ次のネタを仕込まねば…。実は輪っかの付いたアレにしようか、それとも3本首のアレにしようか迷っていますが、箱絵のカッコ良さにノックアウトされたので輪っかの方になりそうです。楽しみやなぁ…! 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その9)

2006年11月21日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 最近、アプサラス(第1形態:丸いヤツです)の設定画を見ていて、着陸脚の先っぽがザクのつま先であることに気付き、一人で盛り上がっているオッサン・かめっチです。
 カトキ氏のデザインではこういうパーツ流用が多くて、発見するのが楽しみです。

 前回切り抜いた紙製パーツをサイドスカートに貼ります。

 両面テープを長さ17ミリに切ります。両面テープは、両面に剥離紙を付けた状態で作業するとやりやすいです。
 17ミリに切った両面テープを、幅2~3ミリに切ったものを4本以上用意します。余分は作っておいた方が良いです。両面テープはすぐにペロッとめくれて扱いにくいですので…(笑)。
 
 両面テープの片側の剥離紙をはがし、サイドスカートの裏側に貼ります。フチから約0.5ミリぐらい内側に貼ると良いと思います。フチにピッタリ合わせて貼ると、後ではみ出ていることに気付く場合があります(汗)。

 スカート裏側に貼った両面テープの剥離紙をはがし、紙パーツを貼ります。パーツの向きや角度、貼り位置をじっくり検討しながら貼っていきます。ボディのパーツにフロントやリアのスカートを仮組みして(はめ込みが固いので分解する時に注意!)、サイドスカートや紙パーツの位置を確認しながらやると良いです。

 事前にマスキングテープでパーツを貼る練習をしたりして感覚をつかんでおいた方が良いでしょう。両面テープは紙に対しては強力に付きますので、貼り直しは難しいですからねぇ。

 片方のサイドスカートに貼れたら、今度は反対側のサイドスカートに貼ります。左右の貼り具合が同じようになるように注意しながら…。 
 写真では左右同じように貼れてないように見えますが、カメラの撮り方でパースが付いてしまったためです。実際はほぼ同じぐらいです。



 貼り付け終わった状態です。リア側は一部がリアスカートに干渉することが分かりましたので、赤く線を引いた部分を切り取りました。



 ボディを組み立てます。スカート類も全て組み立てたら、サイドスカートを閉じて、紙パーツが干渉していないかどうかを確認します。全てのスカートがスッキリ閉じたら成功です。

 

 
 太ももを取り付けて、作動実験です。スカートを広げると「シャリッ!」と紙の音がして、スカートの内側から紙製(実機は「ゴム製」ということにしておいてください。そうすれば「ザクのスカートはゴム製」説にも一応当てはまることになりますし…:笑)のスカートがズルリと出てきます。
 これでお尻が見えたり向こう側がのぞけたりすることが防げました。

 ただし、弱点もあります。紙のテンションがけっこう強くて、スカートの開き具合によってはフロントスカートが浮き上がったり、リア側の紙製パーツにストレスがかかったりするのです(汗)。これはスカートの位置を調整して対処するしかありません(泣)。

 あと、HGUCザクのスカートと太ももの位置関係は非常にタイトで、脚を行儀良くそろえる場合以外では、常時スカートが開いてしまいます。
 そうなるとサイドスカートに貼った紙のテンションでフロンドスカートが浮き上がってしまいます。特に問題はないのですが、なんとなく股間のブロック(俗称「チ○コガード:笑」が貧弱に見えてしまいます。

 そこで、股間ブロックを1ミリほど前に突き出させようと思いました。ここで、フロントスカートを外してから股間ブロックを外せば良かったのですが、横着して股間ブロックだけを外そうとして…

 「ペキッ!」

 指が当たってフロントスカートに白いひび割れが…。OTL

 とりあえず部品請求してパーツが来るまでの応急処置として、裏面の割れを接着し、表面はガンダムマーカー「DESTINYグリーン(セット販売)」で塗ってごまかしました。ごまかせてませんが…(汗)。


 気を取り直して、1.2ミリプラ板でスペーサーを作り、股間ブロックに接着しました。

 これで多少フロントアーマーが浮いていても安心です。

 「紙式スカート隠し」は、貼り位置さえ気を付ければ簡単で効果が高い方法だと思います。問題は、両面テープの粘着性能がどのくらい持続するかですが、テープが劣化すれば交換すれば良いのですからねぇ!

 このザクも完成に近づいてきました。でも最大の難関、スネのスジ彫りが残っています。頑張らねば…。  


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その8)

2006年11月20日 | 機動戦士ガンダム(1st)

 筆者が紙に油性マーカーで色を塗っていると、姉が「何やってるん?」という感じで見ているような気がしたので、何をやっているのかを勝手に解説し始めました。
 「これは何をやってるのかといいますとぉ…」
 筆者はおもむろにMGザクF2を手に取り、ポーズを取らせました。
 「これですわ!」


 スカートアーマーが可動するタイプのザク系MSキットのいちばん気になる部分が、このスカートのすき間からのぞく太もも上半分です。場所といい、丸みといい、お尻に見えます(というか、お尻そのものです)。
 宇宙兵器のプラモデルのはずなのに、なぜかフンドシ姿の男を連想してしまいます。ここだけ北島三郎の演歌の世界です(笑)。祭りだワッショイ!!…(汗)。
 しかも、見る角度によっては向こう側がのぞけてしまうんですねぇ(困)。

 姉も、スカートの下端から5ミリぐらいの所を指差して、「ここぐらいまで隠れてるんやったら大丈夫やけど、このお尻の見え方はちょっと…(照れ)」と苦笑しています。「それで、隠すためのモノを作ってるんや!」

 この後、しばらくどうやって隠すかについてしゃべりました。姉の意見を総合すると、いわゆる「見せパン」作戦です。アンダースコートとかブルマをスカートの下にはかせるようにしたら?ということでした。
 う~ん、なるほど! オッサンの頭には全然浮かんでこなかったアイデアでした。

 筆者の作戦はというと、昔HGUCシャア専用ザクの時にやった「紙作戦」です。これはサイドスカートの裏側に紙を貼ってすき間をふさぐというものです。
 模型雑誌では薄手のプラ板を使ってスカート内を隠すパーツを作っている作例をたまに見かけますが、可動部を設置する必要があります。
 お手軽に済ませたい筆者は、紙の柔軟性を利用して、可動部を設けない仕組みにしました。イメージとしては、現用戦車に見られるゴム製スカートみたいな感じです。

 さて、作業に入ります。先に姉が提唱した「見せパン作戦」のための実験をやったのですが、紙で作ったパンツ状の試作品は脚の可動に追随しきれませんでした。この作戦は布やゴムを使った方が良いようです。

 とりあえず今回は昔に成功したことのある「紙作戦」で行くことにしました。

 まずは下準備。サイドスカート裏側のエッジ、写真で赤く示した部分をナイフで削り、カンナ掛けしてなめらかにしておきます。
 スカート後ろ側の小さい突起も削っておきます。


 フロントスカートとリアスカートを測って、適当に紙を切り出し、サイドスカートにマスキングテープで貼って様子を見ます。


 ちょっとリアスカートの分が小さかったですねぇ(汗)。この後、何回か調整して、ちょうど良いサイズを割り出しました。
 
 右が17インチモニターの場合の原寸大(?)です。型紙として使えるかなぁと思いますので、よかったら使ってみてください。「外」と書いてある方がサイドアーマーの裏に貼り付ける側です。

 
 型紙を、冒頭の写真で塗っていた紙に貼り付け、パーツを切り出しました。この紙は、普通のルーズリーフですが、表裏両面をコピックなどの油性マーカーで塗って乾かすと、何となく紙が強化されたようにコシが出ます。
 原寸大の方は、プリントアウトしたらそのまま切り取って使えるように色を調整してみました(使えるかどうかはプリンターのインクの種類にもよると思いますが…。ウチのプリンターのインクは水に溶けるんです:汗)。画面に出ているサイズがそのまま印刷できれば良いのですが…。

 さて、次回はこの紙製パーツをスカート裏に貼っていくのですが、作業完了後に余計な事をしてパーツを割るアクシデントが…(汗)筆者、十数年ぶりの不覚です(泣)。
 ガックリしながらも次回に続く!!


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その7)

2006年11月19日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 もう冬ですねぇ…フリース上下だけでは足りずに、もう一枚上に着なければならなくなってきました。昔から夏より冬に弱いオッサン・かめっチです。
 
 もっと寒くなると、耳にしもやけが出来てしまうんです。皮がバリバリになって血だらけになります(泣)この冬はどうやろう…?

 気温は低いですが、なんとか気持ちを奮い立たせて製作記事です。

 これが今回の主役、「量産型」と刻印されたランナーの板です。これが肩関節軸の位置を変更する作業の骨格となります。

 この板を8ミリ強×5ミリ強に2枚切り取り、8ミリの辺を縦にして下から5.5ミリの位置に約3ミリの穴を開け、ランナーを接着して軸にします。
 キットのボディ側肩関節(C5・C6)の肩への接続軸を根こそぎ切り取り、切断面をヤスリでならしてから、先ほどのランナー付き板をガッチリ接着します。
 図を描こうとも思いましたが、写真の方が分かりやすそうなので、いきなり写真に行きます。

 写真右が加工後です。軸の根元に付いている円盤は、腕を左右方向に上げたときに肩ブロックが肩付け根関節部に干渉するのを防ぐために付けました。コトブキヤの丸ノズル6ミリを加工したモノです。


 軸の位置はキットのモノより2ミリほど上に移動しています。

 強度を確保するために厚い板を使用したので、ボディと腕との間が離れてしまいました(汗)。まあ、MGザクF2と同じぐらいの開き方なので、許容範囲内でしょうか?


 この写真がいちばん分かりやすいかも…。

 さて、肩関節の軸位置が上に上がったところで、バランスを見てみることにしました。

 肩の四角いブロックが胸の上面よりも上に来ています。頭がより小さく見え、肩アーマーが大きく見えるようになりました。
 また、腕の位置が約2ミリ上がったことにより、腕の長さやヒジの高さもちょうど良くなったと思います。個人的には納得のいくバランスになりました。


 可動範囲はキットのままと同等で、ザクマシンガンをちゃんと両手持ちできます。
 今回の改修法はボディ側の外装を切り欠いたりしない、比較的手軽な方法だと思うのですが、肩関節を前方に引き出した時にスカスカで見栄えが悪いです。まだまだ改良の余地がありますねぇ…。

 
 ザクFZやF2に見られる、肩ブロックの斜め線モールドを再現しようと思いましたが、太目のスジ彫り、しかも両端が丸くなっているのは難しそうだなぁとも思いました。
 また、何となく肩ブロックが小さく見えるような気がしたので、その小さい肩ブロックからマイナスする(削る)形でモールドを追加するのも気が引けました。
 どうしようかなぁと思い、ザクFZ(ザク改)の設定画を見てみると、肩の斜め線が凹とも凸とも取れるように描かれています。
 「ひょっとして、補強リブ(あばら骨のような細長い突起。薄い板でもこれを設けると強度がかなり増します)でも良いのでは?」という気がしてきました。
 「ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場する他のMSにも同様のモールドがありますが、ほとんどが凸型の補強リブになっています。

 これなら作業は簡単です。肩ブロックと同色のランナーを両手で持ちやすい長さに切り、真ん中あたりを断面が半円形になるようにナイフで削ります。その削ったランナーを伸ばしランナーにするのです。火事やヤケドに注意です。
 この「伸ばし半円ランナー」は、かなり前にホビージャパン誌で野本憲一氏が「1/24スコープドッグ」の作例の中で紹介していました。

 半円の伸ばしランナーを1センチほどの長さで2本切り、肩ブロックに斜めに接着します。接着剤が固まったら、耐水ペーパーでならし、肩ブロックと一体になっているように見えるよう、なじませました。

 ここまで出来たザクの上半身を、HGグフカスタムと比べてみると、ザクの方がゴツい!(汗)
 グフを作る時には、このザクよりもゴツくしないとヤバいなぁと、寒い部屋の中で冷や汗をかいたオッサンでした…。


HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その6)

2006年11月18日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 今夜は町内会の会議に出席しなければならない理事長(父が病気療養中のため、代行してます)のオッサン・かめっチです。

 カトキハジメ氏によるHGUCザクのキット開発用画稿は、MGザクF2用の開発用画稿と基本的に同じプロポーションで描かれています。ところが発売された両方のキットを見比べてみると、全く違うプロポーションになっています。
 筆者はHGUCでシャア専用ザクが発売されるという情報が発表されて開発用画稿を見た時に「やった~!MGザクF2のプロポーションのままのザクが出るんやぁ!!」と、大いに期待したのですが、製品版の写真を見て「違うやん…(泣)」と落胆したものです。

 今回、塗装をしない前提で簡単なプロポーション改修を図っているのですが、頭部のサイズと肩関節の軸位置を変えるだけでMGザクF2のイメージに近づくことが分かりました。でも、もう一点、重要なポイントに気付きました。

 「HGUCザクは手首のサイズが大きい!」

 HGUCザクは昔のアニメ用設定画のイメージが加味されているようで、手首というかゲンコツがやたら大きくなっています。これではドム用のサイズです(汗)。
 HGグフカスタムのものを流用しようかなぁとも思いましたが、まだ手を付けていない新品のキットのパーツを強奪するのもかわいそうなので、やめとこうと思った時にひらめきました。
 ちょうど良い所にザクと同じ名前の遠い親戚が立っていました(!)。こないだから参考用に格納庫から引っ張り出してきていたのです。
 「ごめんな~、ザクウォーリア…」
 HGザクウォーリアの手首はちょうど良いサイズと形状で、しかも手の甲の色はHGUCザクと同じ成型色という素晴らしさ! さっそく拝借しました。

 左がザクウォーリアのものです。手の甲と指の色が分けられているのは、筆者にとっては非常に都合が良いです。指の成型色が黒すぎますが、後でザクウォーリアに返すかもしれないので、そのままにしておきました。


 ザクウォーリアの手首を使うと、うれしいことがもう一つ! 出来の良い左の平手が使えるのです。表情の付いた平手があると、ポーズ付けの幅が広がりますからねぇ!!

 プロポーションをF2ザクに近付けたので、ザクマシンガンはキット付属のものよりもHGUCグフのおまけのMMP-78マシンガンを使いたくなりました。さいわい、「いつかは使う日が来るやろうなぁ…」と温存してきたMMP-78がありますので(HGUCグフはとっくの昔に処分してしまいましたが:汗)、持たせることにしました。
 ザクウォーリアのライフル持ち手は人差し指がカギ状になっていない、普通の握り手のようなモノなのが残念ですが、ザクマシンガンはトリガーガードの形状がグリップ全体を覆うような形なので、なんとか見た目的にも許容範囲内だと思います。
 マシンガンのトリガーと、手首の内部を削ってフィットさせました。

 HGUCグフのMMP-78は、とても気合いの入った良い出来で、ドラムマガジンの裏側をふさぐパーツまで付いています。1/144の他のザクマシンガンには無いパーツです。
 どうやらHGUCの初期には「HGUC武器セット」を出す計画があったのか、このMMP-78と「ドム・トローペン サンドブラウン」に付属する武器類はキットの他のパーツと別枠で成型されています。実現したら良かったのになぁ…。


 MMP-78を持たせた状態。やっぱり肩の位置が低く感じます。う~ん…。


 ここでなぜか足首に移ります。足首は特に問題はないのですが、靴底のパーツのパーティングラインが目立つので、パーツ全体に耐水ペーパーをかけてならしました。
 ザクのデザインの宿命で、足首の可動範囲が狭くなる(足の甲に付いているパーツがスネと干渉する)のをHGUCザクでは引き出し式の5重関節でクリアしています。足の甲のパーツが分割されて可動すれば足首自体の可動部は簡略化できるんですけどねぇ…。
 ザクFZやF2は足の甲のパーツが色分けされているので、HGUC化の暁には独立可動するものと期待しています。

 今日はここまでです。会議か…憂うつやなぁ(汗)…。

 追伸:エプロンさんが1980年代後半に流行(?)した特殊ワザ「バキュームフォーム」を身近な材料を使って実験しています。最近の模型雑誌ではすっかりご無沙汰になったこのワザ、ご存知でない方も多いとは思いますが、一見の価値ありです! ぜひ見に行ってください。
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その5)

2006年11月17日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 先日作ったマルイチモールド用のゲージですが、ヒジ関節に使おうと実際に当ててみたら、マスキングテープで固定するのが難しいことが分かりました。

 「ふはははっ! マルイチゲージ、敗れたり!!(納谷悟朗の声で)」
 「なにぃ!?」

 何度か試してみましたが、やっぱり無理があることが分かったので、他の方法で行くことに…。
 どうしようかと考えていると、コトブキヤのディテールアップパーツの袋が目に留まりました。

 「この袋に開いている、店の棚のフックに吊り下げるための穴がちょうど良いのではないか?」と思い、袋をヒジのパーツに当ててみると、ちょっと穴がヒジの丸い部分より大きいですが、ゲージとして使いやすそうです。
 さっそく角度を設定しやすいように袋の穴の周囲を切り取ってみました。店で陳列している間に袋の穴が破れてしまうのを防止するためか、袋の上の部分には硬めの素材の芯が入っていました。
 それをゲージとして利用することにしました。


 袋の芯を切った直線がヒジのパーツの直線部分(前腕のパーツを取り付ける部分にちょうど良い直線があります)に平行になるように当て、マスキングテープで留めます。今回はこのマスキングテープがスジ彫り用のガイドになります。
 あとはヒザ関節の時と同じようにしてスジ彫りをします。

 もうちょっとスジ彫りの角度を深くした方が良かったかも…(汗)。
 この方法はプラ板でゲージを作るよりも手軽なのですが、マスキングテープが弱いので、ナイフでケガキ線を引く時に注意が必要です。あと、反対側のパーツにスジ彫りする時には、マスキングテープを裏面に貼り直す必要があります。

 次にモノアイに移ります。
 モノアイはいつも通りのかめっチ式モノアイです。
 モノアイに使用するウェーブ製Hアイズの径を3ミリにするか2.5ミリにするか、はたまた2ミリにするか迷いましたが、Hアイズの相方のコトブキヤ製丸ノズルのサイズを基準に決めることになりました。

 Hアイズ3ミリに対応する丸ノズル4ミリでは、キットのモノアイブロックに4ミリの穴を開けなければなりません。しかし、キットのモノアイブロックは小さいので、4ミリの穴を開けるのは困難です。

 では、丸モールド3.5ミリ(外径にコンマ5ミリが付くのは「丸モールドⅡ」です)ではどうでしょう? これもモノアイブロックに穴を開けるのは困難です。しかも丸モールドはフチが厚いのでHアイズ2.5ミリは入りません。2.2ミリのモノは入りますが、試しに組み込んでみたら変なバランスでした。

 最後に残ったのがHアイズ2ミリと丸ノズル3ミリの組み合わせです。これならモノアイブロックに穴を開けるのは容易です。顔とのバランスで、モノアイが小さ過ぎないかとも思いましたが、実際には筆者好みの顔つきになったので良かった、かなぁ?


 しかし、ここで問題が発生しました。モノアイブロックのパーツには微妙なテーパーが付いていて、ゲルググやザクウォーリアの時のようにバイザー用のビニール袋を巻きつけることがうまく出来ません(汗)。
 ビニールの帯の幅を広めに取って、巻き付けた後に切りそろえようとしてもうまく行きませんでした(汗)。

 「ふはははっ! かめっチ式モノアイ、敗れたり!!」
 「なんとぉ!?」

 さんざん悩みましたが、解決法は意外と簡単なものでした。モノアイブロックに直接巻き付けてテープで固定するのではなく、頭部パーツとモノアイブロックのすき間に差し込むだけで、固定しないのです。
 大丈夫かなぁとも思いましたが、意外と大丈夫でした。

 写真では分かりにくいですが、ビニール袋はパーツとパーツとの間に挟み込んでいるだけです。けっこうイケます。
 ただ、モノアイを動かした時はビニール袋のポジションを修正してやる必要がありますが、しょっちゅう動かすわけではないので、これで良しとしました。


 穴から顔だけを出しているザク、ではなくモノアイ完成状態です。目つき悪いですねぇ…。説明書の写真と見比べると別人になってしまいました(汗)。

 やっぱりバイザーが入ってると、ビニールのツヤがアクセントになって顔つきが引き締まります。筆者はこのザクをコズンのザクのつもりで作っていますが(←他のパイロットのザクと差はあるのか、オッサン?)、コズンのザクは劇中でアムロのガンキャノンにモノアイのバイザーを割られている描写がありますので、やっぱりバイザーを付けて良かったと思います。

 それでは今日はこの辺で…トイレ行ってきます。寒くなるとトイレが近くなるオッサン・かめっチでした(笑)。
 

HGUC量産型ザクでスジ彫りの特訓その他…(その4)

2006年11月16日 | 機動戦士ガンダム(1st)
 近所のスーパーの特価品コーナーで何やら見慣れぬ缶詰を見つけました。
 「こ、これはもしや、アキバの自動販売機で売ってるアレかなぁ?」

 そうに違いないと思った筆者は迷わず購入、家に帰って姉とご飯を用意して食べました。
 「美味いなぁ~♪」
 「美味いなぁ~♪」
 缶詰用に具が小さいものの、味は関西人の我々にもちょうど良いと思える絶妙なバランスで、ダシの最後の一滴まで美味しくいただきました。

 うちの近所のスーパーは、系列店や姉妹店の存在しない1店舗だけの店なのですが、値引きや品揃えが素晴らしい店で、非常に助かります(夕方以降の半額がスゴい!)。しかも、マニアックなバイヤーさんがいるようで…

 「うまそうなカレーた~い!」の「キレンジャーカレー」がこっそり入荷していたり(定価200円以上したかと思いますが、105円で売っていました!)します。非常に頼もしいスーパーです。

 思いっきり主婦モードのオッサンオバハン・かめっチですが、ここでようやく製作記事です。

 肩関節を移動するための方法を模索中ですが、いちばん現実的と思われる方法のキモになる部分の強度を調べるため、実験してみました。
 ランナーの板状部分に3ミリ強の穴を開け、ランナーを差し込んで瞬間接着剤で接着しました。この実験に使用したランナー板は約1.1ミリ厚ですが、接着したランナーがグラグラすることもなく、強度的な不安はあまりありません。
 本番ではCランナーの「量産型」と刻印された板(約1.5ミリ厚)を使用するので、強度は充分確保できそうです。
 強度の必要な部分の接着には、本来ならプラモデル用接着剤を使った方が良いのでしょうが、この部分に関しては瞬間接着剤でも大丈夫のようです。

 先日小型化した頭部ですが、比較用に買ったHGグフカスタムの頭部パーツと比べるとまだ大きいのに焦ったオッサンは、より小顔に見えるよう、動力パイプを顔に近付けることにしました。
 もともとキットの頭部動力パイプは、若干細いうえに頭から離れているので弱そうに見えます。顔に近付けることによってパイプが太く見える効果とグフとのサイズの差をなくすことを狙いました。
 方法は簡単です。

 動力パイプパーツの後頭部側の先端に付いている板状のストッパーを薄くなるようにカットし、薄くしたストッパーの部分で左右の動力パイプを接着します(頭部のパーツと動力パイプを接着してしまわないように、パイプ同士だけで接着しました)。
 これによって動力パイプを含めた頭部の幅が約2ミリ狭くなります。動力パイプ基部のすき間が空いている感じも解消できます。

 クチバシ側のストッパーも薄く削ります。こちらは片側約0.3ミリ詰めました。これで動力パイプの左右幅はグフと同等になりました。

 今日はスジ彫りはお休みして、ランドセル(やっぱりザク系MSは「バックパック」ではなく「ランドセル」ですよねぇ!)のディテールアップを行いました。

 キットのランドセルは、デザインのリファインによる追加ディテールの類がまったく無い、非常に男らしい仕様になっています。これはこれで良いのですが、何となく寂しい気がしたので、F2ザクを参考にディテールアップをすることにしました。
 F2ザクのパーツ構成と同じようにランドセルの下半分を切り欠いて、内部メカが見えるような感じにしようかと思いましたが、パーツの裏側を見ると、パーツの下半分に補強用の板(?←というより、裏側がカラッポに見えないようにするためのモノかも…)が並んでいて、「改造しないで~!」と言っているように見えたので、パーツをノコギリで切ることはやめました。

 代わりに、市販のディテールアップパーツ等を貼るだけでどこまでイケるかを試してみることに…。
 推進器ノズルはコトブキヤのバーニアパーツの皿状のモノを使用しました。地上戦用のJ型ザクをイメージしたものです。空間戦用のF型にする場合ならコップ状のバーニアパーツを使用すると雰囲気が出るかなぁと思います。この辺のパーツの使い分けは初代MGザクに準じています。

 2つのノズルの間にはランナーの番号板(C1・2・3のモノが使いやすいです)を貼っています。上の方の板には穴を開けてコトブキヤの丸モールドの中からちょうど良い大きさのマルイチモールドを選んで組み合わせました。
 ノズルのすぐ上の部分がちょっと寂しいですが、ここだけディテールが多すぎると変なので、このぐらいで置いときました。
 接着には位置決めが楽にできるゼリー状瞬間接着剤を使用しましたが、パーツが白く曇るのを防ぐために、接着剤が固まるまでパーツをフーフー吹いていて、酸欠気味のせいか頭がクラクラしました。
 瞬間接着剤の白い曇りは、最近では犯罪捜査に使われているそうです(日本で使われているかどうか分かりませんが、海外で指紋を検出するのに使っている映像をテレビで観たことがあります)。スゴいですねぇ! でも、プラモには不便なんですけどねぇ(汗)。
 それでは今日はこの辺で…。