ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCジム改(その1)

2010年08月31日 | 現在製作中
 早いもので、当ブログがスタートしてから4年の月日が流れました。何度か「終了か!?」という危機があったものの、おかげさまで4周年を迎えることができました。皆様、本当にありがとうございます! 今後もこのブログを細く長く続けていこうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今回からのお題は「HGUCジム改」です。当ブログ最初のお題「HGUCパワード・ジム」からちょうど4年後に発売されたバリエーションキットになります。
 今回の製作記事の参考にするため昔のパワード・ジムの記事を読み返し始めたのですが、今読んでみると写真も文章も恥ずかしい、恥ずかしい…(汗)。というわけで、やっぱり昔の記事は参考にせずに作業を進めることにしました。

 キットはパーツの多くがHGUCパワード・ジムと共通であるため、最新キットであるHGUCザクⅡF2型などと比べるとどうしても設計の古さを感じてしまいます。またカトキハジメ氏による設定画と見比べると、脚の短さや腕のバランスなどが気になってしまいます。しかし、設定画のイメージに近付けるには大改造が必要になります。製作時間や製作環境を考えると、プロポーション改修はあきらめ、ポイントを押さえた小改造でお手軽に済ませるしかありません。まあ、比較対象がなければ良くまとまったキットだと思いますので…。

 まずは頭部の製作です。
 頬の両サイドのダクト内部は、パワード・ジムの時にはつや消し黒の水性マーカーで塗りましたが、今回は違う材料を使いました。ハセガワさんの曲面追従シートの一つ、「つや消し黒フィニッシュ」です。以前から使ってみたかった素材ですが、今回ようやく記事に登場させることができました。
 曲面にもある程度使用できる極薄のシートですが、均一なつや消し黒の質感が得られるのも魅力です。ダクトの奥まった部分に対しサイズを的確に切り出して貼れば、シャープな仕上がりが得られるはずです。 
 
 写真左:ダクトのパーツをよく見ながら「つや消し黒フィニッシュ」をナイフで切り…
 写真右:爪楊枝を使ってダクトの奥に貼り込みました。仕上がりは上々です♪ 「つや消し黒フィニッシュ」の表面は傷付きやすいため、爪楊枝の先端は耐水ペーパーで滑らかに削っておきます(MGシナンジュの記事参照)。 

  
 4年前に作ったパワード・ジムは、頭部を下からのぞくとクリアーグリーンのパーツの一部が見えてしまいます(写真左)。
 そこで、頭部内部のフレームに見えるように、パーツの一部をグレーに塗っておきました。  

 
 写真左:頭部60㎜バルカン砲の砲口はフチが厚いので、コトブキヤさん製「MSGプラユニット」の「P-114 丸モールドⅡ」の直径1.5㎜のパーツにデザインナイフで穴を開けたもの(パーツにデザインナイフの刃先を突き立て、ナイフの柄をクルクル回してドリル代わりにする)を貼り、ディテールアップしました。
 写真右:完成状態の頭部です。アンテナはヤスリと耐水ペーパーで細くなるよう削りました。

 次は胸部です。 
 
 写真左:胸部ダクトの黄色いパーツは、肩関節基部のポリキャップを受ける内部構造材も兼ねています。肩関節基部付近にこのパーツの黄色が見えてしまうと気まずいので、グレーのガンダムマーカーで適当に塗っておきました。パーツのどこが見えてしまうか分からないため、かなり広範囲にグレーを塗ってあります。
 写真右:肩関節や黄色いダクト、ポリキャップ類を取り付けずに胸部を組み立てた失敗例…ではなく、胸と背中のパーツを仮組みした状態でパーツ表面を耐水ペーパーやスポンジヤスリで処理した後の状態です。全塗装をしない場合でも、表面処理を行なえば見栄えが良くなると思います。

 
 写真左:コクピットハッチの赤いパーツは、取り付けがやや難しいです。 
 写真右:胸部パーツの裏側から、赤いパーツのT字型はめ込みピンが所定の位置にはまるのを確認しながら取り付けると良いと思います。
 説明書の完成見本写真↓は、ハッチの取り付け方が正しくないようです。

 立体視の練習用写真…ではなく、説明書の表紙写真を使って改修プランを検討しているところです。「プロポーションが設定画のイメージとは違う」というのは別として、このキットの中で筆者がいちばん気になっているのが腰正面中央ブロックの形状です。パワード・ジムにはこの部分に増加装甲が付くため気になりませんでしたが、ジム改の場合はこぢんまりとまとまってしまっている印象です。なんとなく迫力不足だと思います。
 カトキ氏が描くガンダム/ジム系MSは、この部分が前に突き出しているのが印象的ですので、個人的にはなんとかしたいところです。とりあえず、写真を画像加工して、改修したらどうなるかを確認しました。 

 
 写真左:全塗装が可能な場合は、HGUCジム・クゥエルのパーツを移植するという方法が考えられますが、無塗装・部分塗装の場合はキットのパーツとランナーでなんとかしなければなりません。
 写真右:塗装をしないで済む範囲で、腰正面のブロックを大型化(?)してみました。ジム・クゥエルほどではありませんが、多少はイメージに近くなったと思います。詳細は次回にお送りします。 

「キャラホビ2010」ミニレポート

2010年08月30日 | 臨時ニュース・その他
 昨日、エプロンさんが「キャラホビ2010」に行ってきました。エプロンさんから送られてきた画像データを元に、少しですがレポートをお送りいたします。

 前回の記事でも触れましたが、筆者が今いちばん気になっているキット「HGUCグフカスタム」です。ガトリングシールドのガトリング砲は着脱可能なのか? 出来の良い握り拳は「HGUCジム改」のハンドパーツのようなランナー構成なのか? シールドのフチは色分けされているのか? 試作品の段階ではまだまだ分からない点が多いですねぇ♪


 来月発売予定の「HGUCボール ツインセット」。「HGUCロト」と同様のツインセット販売です。


 OVA第2巻から登場するシナンジュがHGUCで発売されます。金色の装飾部分をどう仕上げようか、現在悩んでいます…(笑)。


 1/144RGシリーズ第2弾「シャア専用ザク」の試作品です。「MGver2.0」に近いプロポーションですねぇ。「アドヴァンスドMSジョイント」は「RGガンダム」に使用されているものとは別の完全新規型で、リアリスティックデカールも採用されるようです。後方の展示用ボードには「その真実は東京HSで公開!!」と書かれています。10月のホビーショーではテストショットが公開されるのでしょうか?



 各模型雑誌ではすでにカトキ氏による開発用画稿(全身図)が公開されている「PGストライクフリーダムガンダム」のCAD図面および各部の画稿です。例によってパーツの断面などにカトキ氏による細かいチェックが入っています。見ていると血が騒ぎますねぇ♪


 東静岡で展示中の「1/1リアルグレードガンダム」の建設時から完成状態までを再現できるヴィネットです。部分ごとに別売りされ、全部集めると完成できるという商品形態になりそうです。

 
 バンプレストさんのプライズ景品「スペシャルクリエイティブモデル」の新作、ガンキャノンとドムです。今のところ参考出品です。独特のアレンジが格好良いですねぇ。


 こちらもプライズ景品(?)、ストライクフリーダムガンダムです。ポーズ固定のディスプレイモデルと思われます。

 

 これは「月刊ホビージャパン 2011年2月号(2010年12月25日発売)」に付属する「GNソードⅣフルセイバー」。HGダブルオーガンダムに対応した付録「ザンライザー」と同様、「HGダブルオークアンタ」に対応した改造キットです。






 左肩に装備品が集中したデザインが特徴のダブルオークアンタですが、この「GNソードⅣフルセイバー」を取り付けるとシルエットが大きく変わります。キットは青とクリアーグリーンの2色成形になりそうですね。

 当ブログでのレポートはここまでです。バンダイさん以外のメーカーやSDガンダムについては、「エプロンの人 模型制作日記」および「エプロンの人 カードの方の日記サイト」を見に行ってくださいね!

祝・HGUCグフカスタム発売決定!! スイッチの位置が気になります…

2010年08月19日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 多忙のため更新が滞ってしまい、たいへん申し訳ございません。m(- -)m

 読者の皆様はすでにご存知だと思いますが、ガンプラ30周年の記念イベント「ガンダム SUPER EXPO 東京2010」にて「HGUCグフカスタム」が11月発売予定と発表されました。小学生の頃からグフが大好きな筆者は、興奮で打ち震えております(燃)。

 旧キットとなる「HGグフカスタム」が発売されたのは1998年。当時の最新技術でリニューアルされた1/144スケールのグフは、そのデザインの格好良さのおかげもあって大人気アイテムとなり、後の「HGUC」シリーズ誕生のきっかけとなった名作キットでした。筆者は今までに3個買いました。
 そのグフカスタムがついにHGUCシリーズのラインナップに加わるというのは、とても感慨深いものがあります。しかも、売り切れ店続出となった傑作キット「HGUC ザクⅡF2型」の後に発売されるザク/グフ系モビルスーツのキットということで、出来の良さは充分に期待できます♪

 さて、そこで気になるのがバリエーション展開です。最近のガンプラはバリエーションキットを効率よく開発するためにパーツ分割やランナー構成が工夫されているため、各ランナーのパーツの配置や金型切り替え用スイッチの跡を見れば、ある程度今後のバリエーション展開を予想できます。おそらく、肩のスパイクアーマーやスネ、足の甲などのパーツ類がまとめられたランナー(の一部)が存在し、グフフライトタイプ発売の準備が整えられていると思います。グフフライトタイプは旧HGキットでも発売されましたし…。
 HGUCグフカスタムをベースに、HGUCグフの「ver.2.0」が発売される可能性は低いと思いますが、「無い」とは言い切れません。HGUCシリーズの初期アイテムは、最近のHGUCキットと比べるとかなり見劣りしてしまう(←個人的感想です)ので、バンダイさんとしても「なんとかしたい」と考えているのではないかと妄想してしまいます。

 筆者がもう一つの可能性として考えている(というより期待している)のは、もし「HGUCグフフライトタイプ」や「HGUCグフver.2.0」とは関係のない位置にランナー切り替えスイッチが入っていたら…という事です。グフカスタムと共通パーツが多いモビルスーツがあるじゃないですか! 「イフリート・ナハト」が♪ 発売されると良いなぁ……。

MGフィギュアライズ「1/8仮面ライダーW サイクロンジョーカー」サンプルレポート(最終回)

2010年08月01日 | サンプルレポートシリーズ
*重要なお知らせ:この記事は発売前にバンダイプロショップ加盟店に店頭展示用として提供されるサンプルキットを組み立てつつ詳細をレポートするものです。多分にネタバレを含みますので、「キットを手に入れて初めて知る感動」を失いたくない方はくれぐれもご覧にならないように、よろしくお願いいたします。
m(- -)m

 昨日、サンプルキットの組み立てが終わり、に持っていきました。エプロンさんがYouTubeに動画をアップしたので、ご覧ください♪
 ↓       ↓       ↓ 
MG フィギュアライズ 仮面ライダーWの紹介


 さて、今回で「MGフィギュアライズ 仮面ライダーW」のサンプルレポートは最終回です。
 まずは小物類から…。

 ガイアメモリとマフラーを構成するパーツ群です。


 マフラー(ウィンディスタビライザー)は短いものと長いものの2種類が付属します。短い方は2枚重ねになっていて、重なっている部分でわずかですが可動します。
 素材はアサフレックス製と思われます。質感はMGガンダムエクシア・イグニッションモードに付属のマントに近いです。


 ガイアメモリは「サイクロンメモリ(緑色)」と「ジョーカーメモリ(黒)」の2本が付属します。ガイアディスプレイ部分は付属のシールを貼って再現します。端子(ガイアターミナル)部分は、ガンダムマーカーのメッキシルバーやガンダムゴールドを塗ってみました。

 
 写真左:ダブルドライバー左右のスロットにガイアメモリを差し込んだ状態です。
 写真右:ガイアメモリはマキシマムスロットにも差し込むことができます。

 後は、肩装甲やブレスレットおよびアンクレットなどに黒いラインのシールを貼れば完成です。

 ジョーカー側のブレスレットやアンクレットには、全体に貼り込むためのシールと、細いラインだけに貼るためのシールが用意されています。
 シールは非常に細いため、粘着面が狭くて剥がれやすいです。ガシガシ動かして遊ぶ場合は、塗膜の強い塗料などでライン部分を塗装した方が良いと思います。

 完成した「MGフィギュアライズ 仮面ライダーWサイクロンジョーカー」です。
 



 



 片ひざ立ちポーズも楽勝です。



 次はディスプレイスタンドについて…。

 ディスプレイスタンドは「MGフィギュアライズ 孫悟空」に付属するものと同様のものですが、フィギュアとの接続部が異なります。


 完成したディスプレイスタンド。支持アームは伸縮可能、フィギュアとの接続部の基部は2方向に角度調節が可能です。 


 写真左:ディスプレイスタンドに接続するには、ベルト後部のパーツを外し、接続用のパーツに交換する必要があります。
 写真右:ディスプレイスタンドにベルトを接続した状態です。取り外したベルト後部のパーツは、紛失防止のためスタンドの接続部に取り付けます。



 ディスプレイスタンドを使用すると、宙に浮いた状態や躍動感のあるポーズを再現できます。

 このキットは可動面や造形面に目を奪われがちですが、もう一つ重要なポイントがあります。それは「サイズが大きい」ということです。

 価格帯が近いMGクラスのガンプラとの比較。ガンダムが高さ約18㎝であるのに対し、MG仮面ライダーWは高さ約24㎝あります。実物を見ると、かなり存在感があります。武器類や背中の装備品が無いため、同価格帯のガンプラに比べてパーツ数は少ないですが、MGクラスのプラモデルとしての「作り応え」は充分あります。
 もしこのシリーズが長く続いて「仮面ライダーJ」が発売されることがあれば、Nゲージ(1/150スケール)の建物と組み合わせられるのでは…などと妄想してしまいました。 


 「さあ、お前の罪を数えろ」


 今後「ルナトリガー」や「ヒートメタル」のキットが出たら、3つの基本フォームのパーツを組み換えて派生フォームにチェンジすることができるかどうかが気になるところですねぇ。不可能ではないとは思いますが、実際に組み換えようとするとかなりの部分を分解する必要があるようです。はめ込みが固いところもあるため、分解してフォームチェンジをする場合は、組み立ての時点で各部のはめ込み部分を分解しやすくなるように調整する必要があると思います。また、ベルトのガイアプロセッサ部分の色分けをなんとかしなければなりません。
 快適に遊ぶためには3つの基本フォームだけで楽しむか、お気に入りの派生フォームの再現用にキットを別に購入し、ランナーをトレードして組み立てるのが無難だと筆者は思います。

 ヤマトさんからいただいたご質問「合わせ目が多いようなのですが目立ちますか?」についてですが、パーツ分割が工夫されているので合わせ目は意外と気になりません。撮影用スーツの縫い目(シーム)と解釈するという手もあると思います。合わせ目を消す場合は、メカ物のキットのようにシャープに仕上げるよりも、多少の歪みがあった方がスーツの質感に近いナチュラルな仕上がりになると思いますよ♪

 MGクラスのプラモデルとして開発されたアクションフィギュアである「MGフィギュアライズ」は、そのまま組み立てて「アクションフィギュア」としてガシガシ動かして遊ぶこともできますし、丁寧にディテールアップや表面処理および塗装をして「模型」として造り込むこともできます。非常に魅力的なコンセプトの商品であるため、長くシリーズが続いてほしいと思っています。
 できればMGフィギュアライズでロボコップやアイアンマンが欲しいなぁと個人的に思うのですが、いかがでしょう、バンダイさん!? 言い出せばきりが無いのですが、メタルヒーローとかウルトラマンも…(以下、自粛)。