ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

コメントありがとうございます。

2012年01月30日 | 臨時ニュース・その他
 読者の皆様、たくさんのコメントありがとうございます。更新しなければならないとは思うのですが、正直、今は何を書けば良いのか分かりません。何か作って気分転換しようにも集中力が続かず、製作記事のネタも今はありません。立ち直るまでもうしばらくかかると思います。申し訳ございません。

読者の皆様にお詫びとお礼

2012年01月25日 | 臨時ニュース・その他
 *今回の記事はいつもの改まった文章ではなく、くだけた表現でお送りします。その方が、今の正直な気持ちをお伝えしやすいので…。

 今もめっちゃ緊張してます。手の血の気が引いて冷たくなってます。

 しばらくネットを見ずに休もうと思ってたんですが、やっぱり自分が起こしてしまった騒ぎですので逃げてるのもマズいよなぁと思ったんです。
 
 それで、この一連の記事に皆様からいただいたコメントを恐る恐る見ることにしました。せっかく皆様が貴重な時間を使って書き込んでくださってるのに、何日も見ずにいるのは失礼やと思いましたので…。

 自分がしでかしたことに批判やキツいコメントをいただくのは当たり前なのですが、コメントしてくださっている人どうしで揉め事が起こったらアカンなぁと思って、昨日コメントの公開モードを事前承認制に切り替えていたんです。
 切り替えたつもりだったんです。
 どうやら操作ミスをして、切り替わっていなかったみたいなんです(汗:昨日の記事を投稿した後にすぐパソコンの電源を切ったので気付きませんでした)。

 …恐れていた事態が起こりました。

 ハンドルネームつきでコメントをくださった皆様も、無記名の皆様も、みんな僕のせいで不愉快な思いをさせてしまって、ごめんなさい。
 でも、皆様からいただいたコメント(賛否両方とも)を読んで、うれしかったり恥ずかしかったり、いろいろと考えることができました。批判的なコメントも、「あ~、言われてみるまで気付かんかったなぁ」と思うものが多かったです。
 皆様、本当にありがとうございます。m(- -)m

 今までやってきた秘密工場を振り返ってみたら…
 ブログを長いこと続けている間に、初心を忘れて傲慢になってました。
 たくさんの人が見に来てくれるようになって、天狗になっていました。
 サンプルレポートとかホビーショーレポートとか、やらせてもらってる立場にも関わらす、「オレってスゲー!」と思い上がっていたこともありました。
 文章の書き方とか技術的なこととかいろいろこだわってやってるうちに、いろいろ勘違いもしてしまいました。
 …ああ、なんかもう、恥ずかしさで死にそうですわ。

 過去に批判的なコメントに対して、丁寧に対応してきたつもりでしたが、心の底では逆ギレもしていました。その結果、慇懃無礼になっていました。素直に怒る(今回のような感じではなく)よりも悪い対応だったと思います。過去に批判的なコメントをくださった皆様、ごめんなさい。

 模型の技術って、どうしても似たり寄ったりになるのに、「盗作」って言われただけでキレてしまってねぇ…(汗)。いちいち「かめっチ式」ってねぇ、自意識過剰でしたわ…。
 今までの分は長いことブログでさらしてしまったからそのままにしときますけど、新しい技には「かめっチ式」って付けるのやめときますわ。あれが傲慢の元やったかもしれませんから。
 
 2ちゃんねるも意識しすぎてました。どう見られてるかが気になって、しょっちゅうチェックしてました。それで、2ちゃんでの評判に左右されっぱなしでした。今後は2ちゃんを見ないことにします。

 なんか、オッサンがええ歳こいて不っ細工なことやらかしたのに、皆さんの貴重な時間を使わせてしまってごめんなさい。 
 今回のことでガッカリした人も多いと思います。でも、見捨てないでください。
 どうも最近、ストレスなのか歳のせいか怒りっぽくなってしまってます。今後はこんなことがないように気を付けます。

 あ~、カッコ悪いなぁ…。

 今は心身ともに弱っているので、しおらしいことばかり書いていますが、元気になったらまた元の筆者に戻ると思います。「コイツまた調子に乗ってるな」という時には、コメント欄でツッコミを入れてやってください。でも、あんまりキツい書き方はしないでね(汗)。落ち込んだらなかなか復活できないので…。

 ブログの運営方法についても考えてみます。引越しとか「模型道場」との統合もあるかもしれません。

 とりあえず今は頭を冷やして、新たな気持ちで復活に備えようと思います。

 ホント、お騒がせして申し訳ございませんでした! そして、いろいろなご意見、ありがとうございました!

                          m(- -)m 
 

事態のあまりの大きさに…

2012年01月24日 | 臨時ニュース・その他
 筆者は怒りっぽいですが、ヘタレでもあります。あの時は怒りで自分を制御できなくなっていて、バカなことをしてしまいました。そのバカなことの結果の大きさにビビってしまっています。また、打たれ弱いです。お叱りのコメントや悪意のあるコメントを読むたび、気持ちがどんどん縮んでいくのが分かります。
 今、筆者の中で二つの気持ちが揺れ動いています。うまく表現できないので、その二つの気持ちの対話形式で書きますが…

 かめっチ「………泣いてるん?」

 ダークかめっチ「俺、どうしたらええんやろう。取り返しのつかんことをしてしもうた。たくさんのいろんな人にいっぱい迷惑掛けてしまった…」

 かめっチ「うん、とんでもないことをしてしまったなぁ。お前は怒りっぽいし、一度怒ったらその怒りをエネルギーにしてさらに怒ってしまうからなぁ。そんなに怒ってたら身体が持たんぞ。その身体は俺のものでもあるんやからな」

 ダークかめっチ「でも、腹が立ったんや。悪口言われて怒ったらアカンか?」

 かめっチ「今までだっていろいろ言われてたやんか それらはスルーしてたのに、なんで今回はそんなに怒ったんや?」

 ダークかめっチ「いや、今までだってスルーしてないよ。昔のことでもそれなりに傷付いてるよ。俺、忘れっぽいけど、イヤなことは忘れたくても忘れられへんもん。
 ずっとパクリはしないように気を付けてたねん。だって、読者の皆さんは俺がどう作るかを見に来てくれてはるのに、『人のをパクリました』では意味無いやん。それを、『盗作では?』とか書かれたから…」

 かめっチ「それで、読者の皆さんの気持ちを無視して無責任な行動を取ったのか? それでは書き込みをした本人よりも悪いことをしたのと違うんか?」

 ダークかめっチ「俺のブログやん! 自分のブログをやめることもできんのか!? 続けたら続けたでおかしいことになってくるやん。俺の気持ちはどこに持って行ったらええんや!?
 俺は今ボロボロや。体調悪いのに怒りで興奮して昨日の晩も寝られなくて、血圧もどんどん上がって…」

 かめっチ「いや、このブログはもはや俺らだけのブログじゃないよ。たくさんの読者の皆さんが読んでくださるし、いろんな人に支えてもらってる。一時の気の迷いでやめてしまうなんて、ホンマは考えたらアカンかったんや。
 今回のことでたくさんの読者の皆さんの期待を裏切ってしまったり、支えてくれてる人たちにも迷惑を掛けたんやで」

 ダークかめっチ「うわぁぁぁぁぁぁ、みんな、ごめんなさい!!」


 …今の自分の気持ちを正直に書こうとしたのですが、不真面目な感じになってしまいました。不謹慎でした。
 
 本音を言えば、つい感情的になってやったことが予想外に波紋を呼んでしまい、戸惑っています。今のところ、どうしたら良いのか分かりません。一度失ってしまった信頼を取り戻すのは容易ではありません。今は頭痛がひどく体調も悪いので、まともな考えは浮かびません。ただ、謝罪と後悔の気持ちがあふれてくるだけです。しばらく、頭を冷やして考えます。

 コメント欄には温かいお言葉の他にもお叱りのコメントをいただいています。ただ、あつかましいようですがお願いがあります。今回のことは私が一人でやらかしたことです。私を支えてくれている人たちやリンク先の方々は関係ありません。どうか、私以外にまで怒りをぶつけるのはやめてください。お願いします。

 

 

更新停止撤回宣言

2012年01月24日 | 臨時ニュース・その他
 今朝、当ブログの更新停止を宣言したばかりですが、読者の皆様からいただいたコメントを読んで、更新しなければならないと思いました。いい歳をしたオッサンが「やめるのやめます」みたいな、みっともないことをしますが、とにかく読者の皆様に謝りたいんです。
 たった一つの悪意ある書き込みでブログ更新をやめてしまうというのは、落ち着いて考えてみればやはり大人げなかったし、当ブログを読みに来てくださっている大部分の読者の皆様の気持ちを無視した行為だったと思います。
 本当に申し訳ございません。m(- -)m

 筆者の心の中では二つの気持ちが揺れ動いています。それについては次の更新でお送りします。
 

「ガンプラ秘密工場(仮)」更新停止のお知らせ

2012年01月24日 | 臨時ニュース・その他
 筆者は盗作・パクリには敏感です。人のふんどしで相撲をとるような行為に対し、イヤなものを感じます。オリジナルに対し敬意を感じられたり、オマージュとして楽しめるものなら話は別ですが、世の中には悪意のあるパクリ・盗作も数多く存在していると思います。いちいち腹を立てていては普通に生活できなくなるので、普段はスルーするようにしています(あからさまなものについてはさすがにスルーできませんが)。

 そういう気性なので、自分が盗作したりパクッたりするようなことがないようにも気を付けています。ある種、潔癖症です。時々、アニメや漫画、ドラマなどのセリフなどを記事内で使うことはありますが、多くの人が共感できる表現として引用したものであり、悪意はありません。
 当ブログのタイトル「ガンプラ秘密工場(仮)」の「(仮)」は、ブログ開設当初に、先に誰かが「ガンプラ秘密工場」というタイトルを使っているかどうかを検索・調査した後、それでも検索漏れがあった場合のことも考えて、いつでもタイトルを変更できるようにと考えて付けたもののなごりです。

 また、当ブログで「かめっチ式○○」として紹介している技法については、筆者が独自に研究開発したものであり、技法の開発のため参考にしたものがあれば明記しているつもりです。
 「かめっチ式○○」と命名する技法については、筆者なりの判断基準を設け、過去に他の人による同様の技法が公開されているかどうかを調査した上で、なおかつ自信を持って人にオススメできるかどうかも検討してから命名しています。自分なりに責任と誇りをもって命名しています。
 ですので、人の技法を盗作してそれにずうずうしく自分が考えたと主張するために「かめっチ式○○」と名付けるような、厚顔無恥な行為をしたことはありません。筆者がそういうことをしない人間であることは、当ブログの記事を読んでいただければ分かるはずです。

 さて、「2ちゃんねる」の模型掲示板の「どこよりも早いガンプラ最新情報パート66」で、こんな書き込みを発見しました。



 635 :HG名無しさん:2012/01/23(月) 21:55:23.52 ID:SRlyAMxA
 「かめっチ式スライサー」はノモ研の盗作ですか
                         (原文ママ)


 誓って言います。盗作ではありません。人の技を盗んでおいて、自分の名前を付けるような卑怯なことはしていません。
 「かめっチ式パーツスライサー」という呼び名の初出は2010年3月3日の記事ですが、その原型となるスジボリ方法は2006年10月26日の記事で登場しています。
 その記事の中で「トースカンという道具と同じ原理でパーツの底面に対して平行なスジ彫りを入れるのに成功しました」と書いてあります。

 いや、記事の初出の時期を話題にするのは無意味です。 
 実は筆者はプロモデラー・野本憲一氏の「ノモ研」は、あえて読まないようにしています。読めば模型作りの上達は間違いないと分かっていても、真似をしていては筆者独自の技法を生み出せなくなりますし、知らず知らずのうちにパクってしまうことになりかねないからです。
 同様に、各模型雑誌の作例も「お~、かっこええ!」というふうに見ることはあっても、真似はしていません。キットの改修方法については必ず独自の方法を考えています。

 ただし、あの書き込みが
  「かめっチ式スライサー」はトースカンの盗作ですか
 …なら認めます。トースカンの原理を応用し、手元にある材料で製作でき、ノコギリでの切断機能を持たせられるように工夫したものですので…。
 しかし、それを盗作というなら、世の中のありとあらゆる道具、料理、音楽、ファッション、映画や小説、ありとあらゆるものが「盗作」になってしまうでしょう。

 当ブログの製作記事の多くは「かめっチ式○○」の技法で成り立っています。筆者にとって「かめっチ式○○」はかけがえのない財産です。それに対し、人の技法を盗作したという疑いを掛けられたのはブログ開始以来もっとも憤りを感じたことです。
 悪意を持った書き込みなのか、それとも軽い気持ちだったのかは分かりませんが、大勢の人が読む掲示板での誹謗中傷には許しがたいものがあります。
 もし書き込みをした本人がコメント欄に謝罪しに来ても絶対に許しません。その人には「秘密工場をやめさせた張本人」であり続けてもらいます。

 長い間ご愛読くださっている読者の皆様には誠に申し訳ありませんが、もう当ブログを続けていく気力が無くなってしまいました。ブログを消去するつもりはありませんが、更新については状況が変わらぬ限り停止いたします。

 なお、当ブログで途中までお送りしていた内容については、筆者のもう一つのブログ
 「かめっチの模型秘密道場」
 にて継続する予定です。「秘密道場」における新技法の研究開発については、今回のようなことが起こらないように、公開方法を検討します。


 読者の皆様、長い間当ブログをご愛読くださり、誠にありがとうございました。
                       m(- -)m
  
 

Ver.Ka計画(その6)

2012年01月23日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画
 Ver.Ka計画、ヘルメット加工の続きです。
 前回、頬当てを上下に長くするためプラ板を貼り足しました。左右のプラ板の貼り位置や角度をそろえるため、一枚の板を左右に渡して接着しましたが、後で切り離す必要があります。
 接着した部分は非常に面積が狭いため、強度には不安があります。プラ板を切り離す時に刃物を動かす力をできるだけ掛けないように、またはその力を逃がさないと、接着部分を破損してしまう可能性があります。
 接着してから数日乾燥させ、エッチングソー(ノコギリ)で力をあまり加えずに板の真ん中を切りました。それでも接着した部分がクニャっと動いたのであせりましたが…。
 板の真ん中を切って左右を分断したら、残りの部分はニッパーで切断するのがてっとり早くて接着部分に負担を掛けずに済むと思います。プラ板をニッパーで挟み、パーツを持たずに切れば、力はパーツが飛んでいくことで逃げていきます(パーツが飛んだ先で破損や紛失しないように注意しなければなりませんが…。一度、飛んでいったヘルメットを必死で探したことがありました。)。
 なお、左右がつながった状態でニッパーを使うと、ニッパーの刃にプラ板が押されて接着部分に余計な力が掛かってしまいます。

 上の写真は、上記の方法で余分なプラ板を切り取った状態です。いろいろ考えながら作業していたため、途中写真を撮る余裕がありませんでした(汗)。


 頬当ての上下長さがどれだけ変わったかを、改造していないパーツと比較しようとしたのですが、分かりにくいので…(写真右側が加工後)


 画像加工で余分なプラ板を消してみました。とりあえず長さは確保できたようです。
 しかし、頬当ての正面にダクトを設けるには、厚みが足りません。そこで、頬当ての裏側(内側)にプラ板を貼り足します。プラ板をすき間なく貼るために、ヘルメット内側の突起物(前に貼ったプラ板の余分も含む)をルーターで削っておきました。

 まず、ヘルメットのこめかみにあたる部分の内側にプラ板を貼ります。

 こめかみ部分にプラ板を貼って厚くすると、目の部分が入るスペースが狭くなってしまい、顔のイメージが変わってしまうおそれがありますが(図の左側)、ここに貼っておかないと頬当ての厚みが不自然になるおそれもあります(図の右側)。頬当ての厚みの均一さを優先してプラ板を貼り、後で調整することにしました。
 
 プラ板は03ミリを使用。幅約2ミリの細切りにして、適当な長さに切って貼りました。

 
同様に、頬当ての裏側にも貼ります。


 頬当てが内側に厚くなったので、顔が入るかどうかちょっと不安です。顔も含めて頭部を仮組みしてみました。良かった、大丈夫でした。
 顔の固定方法をそろそろ考えないといけませんねぇ。

 
 写真左:正面から。ほ、ホコリが…。
 写真右:設定画のアングルで…。


 写真を画像加工して、完成予想図を作ってみました。線がヨレていたりしますが、こういうのを見るとモチベーションが上がります
 この画像の元になった写真はカメラを接写モードにして撮影しているので、肉眼で見るよりも細長く写っています。

 実際には、こんな感じです。


 しかしここで「無改造のHGUCガンダムとあんまり変わらないかも?」という不安が…

 説明書の写真と見比べてみました。Ver.Kaになってる…のか?(汗)


 前回の記事には読者の皆様から励ましのコメントをいただきました。アスカさん、2012-01-21 01:15:39のUnknownさん、rumandoさん、剣時さん、HSパパさん、ザーコさん、本当にありがとうございます!m(- -)m やっぱりちょっと、内緒にしていたことにうしろめたさがあったので…(汗)。

前回の記事の補足とお詫び

2012年01月20日 | 臨時ニュース・その他
 1月18日の記事のために使用した「ツヤ消しトップコート」の詳細ですが、GSIクレオスの「Mr.スーパークリアー つや消し」です。

 え~!!「ノンシンナー」なのにラッカー使ってるじゃん!!

 …申し訳ございません。m(- -)m これには深いワケがあるんです。
 トップコートを吹くチャンス(家族に迷惑をかけずスプレー塗装ができる状況)が来たものの、手元にある水性ツヤ消しトップコートの缶には中身がほとんど残っていませんでした。これではまともに塗装することはできません。
 そこで水性ツヤ消しトップコートを買いに走ったのですが、どの店でも「光沢」「半光沢」しか在庫がありませんでした。仕方がないので他のブログさんが使っているアトムハウスペイントの「水性スプレー つや消し」をホームセンターに買いに行きましたが、こちらも売り切れ。かといって今回のチャンスを逃すのももったいないので、やむを得ず「Mr.スーパークリアー つや消し」を使用し、ブログには出さないでおくことにしました。
 しかし、「袖付き」シールの表面に吹いたスーパークリアーの塗膜が剥がれるという現象が起きました。ラッカー塗料でさえ剥がれるのなら、水性トップコートでも同様の現象が起こるかもしれません。
 「キットのシールは、意外と使える」「シールの部分はツヤのある仕上がりになります。気になる場合はツヤ消し水性トップコートを吹けば、他の部分とツヤをそろえることができると思います」と過去の記事に書いた以上、実際にはどうなるかを書く必要が出てきました。

 しかし、当ブログでは極力ノンシンナーでやっていくのが基本方針です。その方針を破っていることを大っぴらに書くと、それはそれで問題が起こりそうで…

 いや、それは言い訳にしかなりません。これでは「産地偽装」などとやっていることは変わりません。少しでも「ラッカーを使ったことは内緒にしておこう」という気持ちがあったのは事実です。

 読者の皆様、たいへん申し訳ございませんでした。

 なお、塗膜が剥がれる現象ですが、シールをパーツ表面の凹凸になじませるために爪楊枝でこすった結果、表面がツヤのある状態になってしまい、塗料のノリが悪くなったのが原因ではないかと考えています。他の塗料や道具を使った場合(例:水性のつや消しクリアーを筆塗りする)にはどうなるか、実験する予定です。

まさかの展開…(汗)

2012年01月18日 | 臨時ニュース・その他
 先日、久しぶりにスプレー塗装ができる機会があったので、過去に作ったキットたちにツヤ消しトップコート吹きをまとめて行ないました。当ブログでは基本的に表面処理(ヒケ処理やパーツ表面の整形)のためにスポンジヤスリを掛けて一応の完成にしてありますが、チャンスがあればツヤ消しトップコートを吹きます。スポンジヤスリを掛けたパーツ表面はツヤ消しにはなりますが、やはりトップコートを吹くと仕上がりが違います。


 HGUCザクII F2型。以前の状態よりもマーキングシールを足しています。 



 HGUCグフカスタム。こちらもマーキングシールを貼り足していますが、ほとんど分かりませんねぇ(汗)。



 HGUCユニコーン版ドライセン。いちばん最初にトップコートを吹いたのですが、試し吹きが少なかったためか、塗料の飛沫(大粒)が盛大にかかってしまい、修正はしたのですが汚い仕上がりになってしまいました。左肩の「09」マーキングもあんまり良くなかったですねぇ…(汗)。



 HGUCギラ・ズール(親衛隊仕様)。腰後ろのウェポンラックのシュツルム・ファウスト取り付け部を閉じた状態にしてあります。

 胸正面と襟と袖口の装飾部分にはキット付属のシールを使いました。シールはツヤのある仕上がりになるのですが、ツヤ消しトップコートによってツヤ消しになりました…と思ったら、なんか様子がおかしいぞ!?
 装飾部分の黒いところのトップコートが、なんとなく白っぽくて浮いた感じになっています。


 乾燥後にホコリを「フッ」と吹くと、袖口部分のトップコート塗膜の一部がはがれて「ヒラヒラ~」と飛んでいきました。
 「そ、そんな、まさか!?(汗)」
 長いことプラモ作りやっていますが、塗膜がこんなに簡単にはがれてしまうのは初めてです。ポリ部品に塗装した時でさえ、爪でこすったりマスキングテープを貼ってはがしたりしないと塗膜がはげなかったのに…。


 白いところは試していませんが、黒いところは爪楊枝でこすったらどんどんトップコートの塗膜がはがれて、元のシールの状態に戻りました。
 「プラスチックの部分とシールの部分のツヤがトップコートで均一になる」という思惑は見事に外れてしまいました(泣)。誠に残念です。読者の皆様にもご迷惑をおかけしたかも知れません。申し訳ございません。m(- -)m

 とりあえず、このギラ・ズールの装飾部分の黒いところは、ヒマを見つけては少しずつ爪楊枝でこすってシールの状態に戻そうと思います。白い部分は今のところ問題なさそうです。
 ギラ・ズールは装飾部分の黒いところが全てシールですが、シナンジュはシールとプラスチック成形色との部分が混ざっています。シール部分とプラ部分の間でどうしても仕上がりに違いが出来てしまうでしょう。はてさて、どうしたものか…。

Ver.Ka計画(その5)

2012年01月15日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画
 「Ver.Ka計画」の続きです。これまでは「不定期連載シリーズ」扱いでしたが、このところ連続しているので「不定期」というのもおかしいと思い、新たに「Ver.Ka計画」専用のカテゴリーを設けました。今のところ、せっかく気分が乗って作っているのに他のネタをやるというのもなんですし…。通常の「現在製作中」とも気分が違うんですよ。やっぱり、特別なネタです。 

 今回も頭部の製作です。

 1ミリプラ角棒を適当な長さに切り、一部をヤスリで削って、えぐれた形状にしたものです。これは何かといいますと… 


 ヘルメット後ろのパーツ内部の、ボールジョイント受けに付けるために作ったものです。HGUCガンダムのヘルメットは、ジムカスタム胸部から突き出る首関節ボールジョイントに対してボール受けの位置が高く、そのまま取り付けると首が短くなってしまいます。首が短いのはRX-78Ver.Kaの場合はあまり問題ないと思うのですが、襟がヘルメットの頬当てと干渉してしまい、首が回らなくなってしまいます。
 それを防止するべく、ボールジョイントが奥まで入ってしまわないようにするためのストッパーです。約0.5ミリほど首が長くなりました。


 HGUCガンダムの頭部は、顔パーツの裏側もボールジョイント受けの一部(?)として、ボールジョイントを固定する役目も果たしています。
 この計画ではガンダムNT-1の顔を使うのですが、HGUCガンダムと同じ位置に顔をセットすると、顔が奥まりすぎてしまいます。そのため、スペーサーをかませて顔を適切な位置まで前進させる必要があります。ついでに、そのスペーサーにボールジョイント受けも兼ねてもらいます。
 そのスペーサーはプラ板で充分なのですが、プラ板をちょうど良いサイズに切り出すのが面倒くさかったので、コトブキヤさんのハッチか何かのディテールアップパーツを貼りました。 

 次はアンテナ関連です。

 前々回の記事で「アンテナ基部の赤い五角形の上側を削って低くします」と書きましたが、どれだけ削ったか分からないので比較写真を…。左側が加工後です。あと「センチネル0079」版の設定画を参考に、下の尖った部分を面取りして微妙に六角形にしてあります。


 アンテナは基部近くの一部を削って、設定画の形状を再現しましたが、写真で見てもほとんど分かりません(汗)。あと、バンダイエッジをデザインナイフのカンナ掛けで削り落としています。シャープ化はまだ進めていません。これから長い付き合いになるこのVer.Kaガンダム、何度も仮組みと分解を繰り返している間にアンテナの先端が欠けてしまう可能性があります。アンテナのシャープ化は最終組み立てあたりで行なう予定です。

 秘密道場の方で書きましたが、ジムカスタムの胸部に対してHGUCガンダムのヘルメットはややサイズが大きいです。他のキットのヘルメットに替えることも考えましたが、とりあえずHGUCガンダムのままで作業を進めます。
 まずはVer.Kaと形状が異なる部分を改修し、それから小型化についてを考えることにしました。一応、ヘルメットの前方投影面積をNT-1やG30thと変わらないレベルにするという目標は立てているんですけどね。

 なんか顔の部分が、引き出しを取り外したタンスみたいになっていますが(汗)。
 HGUCガンダムのヘルメットの頬当ては、前に向かってすぼまった形状になっています。このままではVer.Kaの特徴である頬当てのダクトを再現するためのスペースが足りません。そこで、頬当ての上下ともにプラ板を貼り足して形状を変更します。
 左右の頬当てにそれぞれ小さく切ったプラ板を貼るのは、接着面が小さいのでなかなか難しいです。左右を同じような角度で接着するのは至難の業です。そこで、長めに切ったプラ板を左右同時に接着することにしました。
 左右つながったプラ板を切り離す時は、エッチングソーを使うと良いかなぁと考えています。接着面が小さいところに貼ったパーツを削る場合には、余計な力が掛かって接着したところが外れてしまうことが多いですからねぇ。 

 
 写真左:横から見た状態です。頬当ての上面に貼ったプラ板は、後で削る必要がないように、前もってクサビ形に削っておきました。削った方の面を接着し、削っていない方の面を表面として活かすことにしました。このまま接着剤の乾燥を待ちます。
 写真右:頬当ての前面(ダクトが付く面)を整形した状態を画像加工で再現してみました。これでダクトを取り付けるための上下高さは確保できるはずです。こんな状態に削る時に、接着したプラ板が外れないようにしなければなりませんねぇ。

 今日はここまでです。次回をお楽しみに!

 *トモヤさん、剣時さん、小太刀右京さん、コメントありがとうございます! 長期シリーズになりそうですが、今後もよろしくお願いします。m(- -)m

 *トモヤさん:ガンダムウェポンズの小松原氏の作例ですが、以前エプロンさんから資料をもらっていたので(ラッキー!)改めて見てみました。細部の精度がものすごいですねぇ! MGVer.KaとMGジム改の違いもまた、参考にしたいと思います。

RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画(その4)

2012年01月13日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画
 「RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画(長いので今後の記事内では『Ver.Ka計画』と省略します)」で使用するパーツを発表します。この計画のために長い間少しずつ買いためてきたキットがようやくそろいましたので…。

 関節パーツやポリキャップまで含めると膨大な数になってしまうため、主に装甲パーツを並べてあります。
 やっぱり写真が小さいですねぇ。当ブログで掲載できる画像サイズはこれぐらいが限度です(泣)。もう少し大きいサイズの画像は秘密道場の方に貼る予定です。
 今までは組み立てが終わったジム系キットのパーツをもぎ取って組み合わせ、様子を見てきましたが、この計画用に新たに用意したパーツを並べると、やっぱりテンションが上がります。映画やドラマの「配役決定!」とか「制作発表」みたいなノリですね。
 パーツは全てHGUC(「G30th」のみHG)シリーズのキットから取っています。

 頭部…ヘルメット&アンテナ:ガンダム
     顔:ガンダムNT-1
 胸部…本体:ジムカスタム
     コクピットブロック:ジム改
     ダクト:ジムストライカー
     ランドセル…本体:ジム改
     ビームサーベルホルダー:パワードジム
 腕部…本体:パワードジム
     手首:MP-1ランナー(ジム改のものを使用)
 腰部…フンドシ部:ジムカスタム
     フロントアーマー:ジム改
     サイドアーマー&ヘリウムコントロールコア(黄色い四角):パワードジム
     リアアーマー:ジムストライカー
 脚部…太もも~すね:ジムIII
     足&アンクルアーマー:ジムクゥエル
     ひざアーマー:ガンダム
     すね後部:パワードジム
 ビームライフル:G30th
 シールド:パワードジム
 ハイパーバズーカ:G30th

 「…いったい何個イチで作るねん、オッサン!! 『ミキシングビルド』って、多くても5個イチぐらいまでやろ! これならMGのVer.Ka買って改造してる方がずっと安上がりだろ!!」(筆者の善の心の声)

 「…すんません、反省してます。でも『キットのパーツをできるだけ活かして、楽をしよう』というコンセプトだと、こうなってしまうんです、はい。モールドを彫るのが面倒くさいので採用したパーツもあります(笑)。筆者は『複製』はできません。ニオイがキツいらしいので…。あと、この計画は1/144スケールというのが重要で、MGになると、話が違う方向に行っ…」(筆者の心の中の悪・ダークかめっチの声)

 善の心「ええい、黙れ! この計画でどれだけのキットを犠牲にしてしまうのか!?」

 ダークかめっチ「お前は今までに食ったパンの枚数を覚えているのか?」

 善の心「セリフをパクるなぁーーーー!!」

 ダークかめっチ「おう、かかって来いやあ!!」

 …数分後。(両方ともスタミナが無い)

 善の心「いやぁ、やるなぁお前。いいパンチだったぜ」
 ダークかめっチ「あんたもな…。夕日がキレイだぜ。お、一番星見っけ!」

 善の心「まあ、お前さんが1/144スケールでVer.Kaが欲しいというのは分からんでもない」
 ダークかめっチ「へへっ、そうだろ? それに、さっきあんたが言ってた『犠牲』のことやけど、ちゃあんと考えてるんやで!」
 善の心「何それ、なんかええことあるん?」

 ダークかめっチ「え~、この計画で余ったパーツで、脚をスリム化したジムクゥエルが作れます」
 善の心「ほう、それから?」
 
 ダークかめっチ「…それだけ」

 善の心「それだけしか考えてないのか! この計画でどれだけのキットを犠牲にしてしまうんじゃーーー!」

 ダークかめっチ「お前は今までに食ったパンの枚数を覚えているのかーーーー?」

 善の心「何度も、他人のセリフをパクるなぁーーーー!!」

 ダークかめっチ「あんたの動きは見切った!! もう負ける気はしねぇぜ!!」

 善の心「こ、これがダークかめっチの、チカラか…!!」

 …エンドレス。



 善の心「とりあえず、だいぶ前に店長からもらった『ワグテイル改造パーツ』とジム改の余りでワグテイル作ってみたら?」

 ダークかめっチ「考えときます…」

 

RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画(その3)

2012年01月11日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画
 不定期連載といいつつ、3回連続で記事を書いています(注:公開当時は「不定期連載シリーズ」扱いでした)。実は今、部屋の掃除中でキットのパーツがあちこちに散らばっていて製作が中断しているものがいろいろありまして…(汗:「秘密道場」に関連記事あり)。それで、パーツがそろっているVer.Ka計画だけでも進行しておこうかと…。

 今回は頭部の加工です。

 顔は「HGUCガンダムNT-1」のものを使用します。マスクの形状とかクマドリの短さとか目つきがかなりイメージ(個人的なものですが)に近いと思います。
 裏面のはめ込み用の突起を切り取った以外はほぼそのまま使用する予定です。ただ、マスクの表面に傷というか凹みがありますので、その辺は修正する必要がありそうです。

 ヘルメットはどのキットを使うか悩みました。アレックスのトサカと側面のダクトを修正してヒサシを付けるか、HGUCガンダムのものを小型化するか、G30thのものを形状変更するか…(RGはもったいないので候補から外しました)。
 結局、HGUCガンダムのものをベースにすることにしました。胸部はジムカスタムのものを使うので、それに対してヘルメットがやや大きめだとは思いますが、まあ許容範囲内かなぁとも思います。


 まずはアンテナ基部の赤い五角形の上側を削って低くします。アンテナは今のところ裏側の安全用突起(フラッグ)を削り落としただけです。


 ヘルメットは頬当ての部分が下に向かって末広がりになるように形状変更しなければなりません。ここを直さないと、HGUCガンダムを引きずったままのヘルメットになってしまうと思います。方法はいろいろ考えましたが、こめかみにあたる部分の裏側にナイフで切れ目を入れて、パーツが割れない程度に力を加えて強引に曲げました。
 写真左側が改造後です。パーツの裏側、側頭部の丸い部分とダクトの境目に切れ込みが入っているのが見えると思います。あと、仮組みと分解を繰り返しやすいように、はめ込みピンを斜めに切ってあります。


 写真左が改造後の状態です。頬当てが薄いので、ダクト(通称・「もみあげダクト」?)を設けるスペースが足りません。内側にプラ板を貼って厚みを増そうと思うのですが、プラ板を0.3ミリにするか0.5ミリにするかで検討中です。

 
 左が改造後です。トサカのメインカメラは大きくて前に突き出しているので、ワクの部分を削って平らにし、その平らにした面を彫り込んでみました。こういう部分の仕上げにはガイアノーツさんの「スーパースティック砥石」があると便利でしょうねぇ。作業中、「スーパースティック砥石欲しい~!!」と思いながら、爪楊枝に耐水ペーパーを貼ったもので仕上げていました。


 ヘルメットの後頭部です。左側が改造後です。顔の部分を取り付けるための受け部分が邪魔なので、削りました。えらく雑ですが…(汗)。


 ヘルメット後ろの、襟足の部分をカットしました。

 
 「センチネル0079」版ガンダムの頭部で特徴的なのが、ガンダムMk-IIに近い面構成です(実際のMk-IIとはかなり違うのですが、なんとなく「Mk-IIっぽい」というイメージが…)。特に後頭部側は下に向かってすぼまった形が印象的なので、パーツの肉厚が許す範囲内で削り込みました。
 それにしてもこの後頭部、「センチネル0079」版、MG版のどちらとも違う感じですねぇ。ステイメンの後頭部にした方が良いかも…。

 今日はここまでです。さて、部屋の掃除を…と思ったら、あともうちょっとで寝る時間(汗)。しまった…。

 トモヤさんからいただいたコメント「最新のGFFの画稿も参考にしてみては如何でしょうか」ということで、GFFの設定画を見てみました。カッコエエ~!! MG版画稿とアングルが違うだけかなぁと思っていたのですが、改めてよく見るとプロポーションがかなり違うようです。こちらも参考にしてみます。 

HGUCカトキスリッパ選考会(RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画・その2)

2012年01月09日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画

 今回は「RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画」の中でも重要なパートを占める足の部分、いわゆる「カトキスリッパ」についての話です。カトキハジメ氏が描くガンダムは、爪先が反った独特の形状をしています。この足を立体的に解釈するのは意外と難しいようで、プラモ化されている「カトキスリッパ」はどれも微妙に解釈が異なっています。しかも、どれも一長一短で、「これがベスト!」というものはいまだに出てきていないような気がします。
 その中で、どのキットの足を使うのがいちばん楽に設定画のイメージに近くできるかを考えてみます。実は去年の夏から何度も同じことを考えてきたのですが、今のところ結論が出ていません。前回の記事では「ジムIIIの足を使う案が有力」と書きましたが、設定画と見比べてみるとかなり違うのが分かってしまい…(汗)。

 まずは選考の基準となる設定画から。 


 新設定となる「MGキット開発用画稿」です。



 こちらは「ガンダムセンチネル0079」版設定画です。

 *この「RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画」では、どちらの設定画を再現するかは明確には決めていません。それぞれの設定画に好きなところがあるため、新旧設定画の折衷案的な感じで行こうと思っています。というか、できるだけキットのパーツの形状を活かして作ろうと思っているため、最終的には「バンダイさんが新製品として発売したらこんな感じ?」というところを狙ってみようかと思います。

 では、エントリーナンバー1番、「HGUCジム改」です。「HGUCパワード・ジム」系キットの中で、「RX-78Ver.Ka」にいちばん向いているキットです。
 
 低く構えた爪先と、くるぶしの大きなマルイチが特徴です。この写真のものはアキレス腱部分にカバーを取り付けたり、つま先の先端やアンクルカバーの下側を削ってあります。

 エントリーナンバー2番、「HGUCジム・クゥエル」です。「HGUCヘイズル」系のキットの中で…(以下、同文)
 
 藤岡建機氏デザインの「ガンダムTR-1ヘイズル」がベースになっているため、爪先が独特な形状になっています。かかとはいい感じです。写真のものはアンクルアーマーを2.5ミリほど幅詰めしています。  

 エントリーナンバー3番、「HGUCジム・カスタム」です。同系統の「HGUCジム・キャノンII」のものは爪先が長すぎるため、選考からは除外しました。
 
 なかなか味わい深い造形だと思います。足の甲と靴底との境目のカーブした部分が、設定画のイメージにいちばん近いかも。逆に、前回の記事で話題にした足の甲の長さはいちばん短いです。

 エントリーナンバー4番、「HGUCジムIII」です。「HGUCジムII」も同じ形状です。

 唯一、足首関節の構造が異なります。かかとの形状にやや難ありだと思います。パッと見のイメージはかなり良いのですが…。

 次はサイドビューです。

 カトキ氏によるMG開発用画稿です。

 
 
 爪先の反り具合、爪先とかかとの比率、かかとの厚み、マルイチの位置など、いろいろとチェックすべきところがあります。こうして見てみると、ジム改の足はジム・コマンドっぽいような気が…。


 前から見たところです。設定上、ジム・カスタムの爪先には凹モールドがありません。クゥエルの爪先がすごく長いです(汗)。


 後ろから見たところ。ジム改のかかとは、後方に向かってかなり絞り込まれています。実は後ろ側でいちばん設定画に近いのはクゥエルなのでは…?(汗)。

 足の裏比較。

 それぞれ、ディテールに個性がありますねぇ。足の裏はジム・カスタムがいちばんだと思います。ジムIIIの足裏パターンは、アニメの設定画に近いとはいえ、ちょっと寂しいですねぇ。


 カトキ氏による、旧「HGガンダム」の説明書イラストです。ジム・カスタムが近いですねぇ。あと、ギリギリでクゥエルも…。

 トータルで考えると、クゥエルを使うのがいちばん楽かなぁと思いました。爪先とかかとのバランスが決め手となりました。

 …という選考会を夏にもやっていまして、結局「クゥエルの爪先を修正するのがいちばん楽かなぁ」と思って作った試作品です。↓

 爪先と足の甲の比率を変えたり、爪先の裏側を削って角度を変更したりしています。改造したところの色をそろえるのと、形状を把握しやすいようにするためシルバーで塗ってあります。


 実はクゥエルには他のキットには無い利点があります。足首関節フレームのマルイチ基部が干渉するところを削ってやると、多少見た目は悪くなりますが可動範囲が増えるんです。

 
 足首関節とアンクルアーマーが傾いた、新設定画のような状態を再現することもできます。もちろん接地性も抜群です。

 
 写真左:クゥエルの足・改の色を画像加工でガンダム色にしてみました。こうして見ると、爪先側面のカーブがきつく(上を向きすぎ)、爪先底面もまだまだ急角度です。
 写真右:ちょっと修整してみました。はたして爪先の底をこれだけ削って角度を変えても大丈夫かどうかは疑問ですが(パーツの肉厚の関係で)、できればこんな感じにしたいです。
 それにしても、かなり直線的というか四角いですねぇ。他のパーツと組み合わせたときのバランスがちょっと不安です…(汗)。

RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画(その1)

2012年01月07日 | 長期連載予定・Ver.Ka計画
 長年温め続けてきた「HGUCのガンダム・ジム系キットのパーツを利用してできるだけ楽にカトキ版RX-78ガンダムをミキシングビルドする計画」、略して「RX-78Ver.Kaミキシングビルド計画」を開始します。
 昨年7月の記事のラストで「HGUCジムIIが発売されるまで、この企画は待った方が良いのかも…」と書きました。
 とりあえずジムIIは発売されたものの、期待したもの(「機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス」に掲載されたジムII。ひざアーマー以外の脚はほぼそのままガンダムVer.Kaと同じデザインでした)とはやや違うものでした。
 ジムIIの脚が使えないのは残念ですが、昨年のHGUCジム系キットのラッシュで、ガンダムVer.Kaに使えそうなパーツはだいたい出揃ったようです。

 もしバンダイさんがHGUCで「ガンダムVer.Ka」を出してくれたらかなり売れると思うのですが、ここ数年は1/144のRX-78キットがけっこう発売されていますし(RGとかG30thとか)、次に1/144でRX-78がキット化されるとしたら、アニメ化が進行中の「THE ORIGIN」版ガンダムになると思います。当分、1/144のガンダムVer.Kaは発売されないでしょう。
 となると、今から作っている最中にキットが発売されて「今までの苦労はいったい…」ということにもならないはずです。いや、いわゆる「キット化のための願掛けモデリング」になってもかまいません!(笑)。

 では製作に入る前に、気になっていた足の部分、いわゆる「カトキスリッパ」についてちょっと考えてみます。
 カトキスリッパに使えそうなキットとしては、HGUCのパワード・ジム(ジム改も同型)、ジム・クゥエル、ジム・カスタム、ジムIII(ジムIIも同型)が挙げられます。比較検討した結果、最新版といえるジムIIIの足を使う案が有力になりました。一時はクゥエルの足を使う案もありましたが…。クゥエルの足は一見使えそうにないのですが、つま先付近を手直しすると結構イケます。実は可動面でも有利だったりします。これについては機会があれば、何かの形でお話ししたいです。


 最新版のカトキスリッパであるジムIIIの足です。パッと見は良さげですが、設定画と見比べるとけっこう違います。足の裏のディテールもアレですし(笑)。
 一番の問題点は、つま先の緑色の部分の長さと足の甲の白い部分との比率です。明らかに緑色の部分のほうが勝っています。


 画像加工で、足の甲の切り欠きを少し埋めてみました。この状態にしようとすると、足首フレームを加工する必要があります。場合によってはつま先の可動(スリッパを履いた足のような可動)をつぶしてしまうことになるかもしれません。
 この状態で、緑色の部分と白い部分の比率は同じぐらいです。


 左から設定画、画像加工した写真、キットのままの写真です。設定画(MGキット用の新バージョン)では、足の甲の白い部分がつま先の赤い部分に完全に勝っています。というか、全体のバランスがかなり別物っぽい(汗)。
 ここはあまり設定画をじっくり見ないで作るのが正解でしょうねぇ。設定画を再現しようとすると、かなり面倒なことになりそうです。


 ジムIIIの脚を使った場合の、ふくらはぎから下の改造プランを画像加工で検討してみました。
 すね下側の後ろ半分は、ジム改かパワード・ジムのものを移植する予定です。ジムIIの脚が期待通りのものだったら、こんな改造する必要なかったのに…。
 
 あと、アンクルアーマーの位置が低すぎるような気がしたので、アンクルアーマーの取り付け位置を約1ミリ上に移動させました。かかとの上の白い部分が低すぎるため、約1ミリ分厚くします。
 また、設定画と比べてかかとが前後に長く、つま先とかかとの比率が違うような気がしたので、アンクルアーマーの位置を約1ミリ後ろにずらしました。

 写真を画像加工するのはすぐにできるのですが、実際に改造するとなるとちょっと面倒くさそうですねぇ…(汗)。


 追記:「ジムⅡ(II)」「ジムⅢ(III)」の数字部分が機種依存文字とのご指摘をいただきました。
2012-01-08 00:46:34のUnknownさん、ありがとうございます。修正してみましたが、読めるようになったかどうかは確認できません。…ひょっとして、ブログ開始以来ぜんぜん気づかずに機種依存文字を使っていたかも(汗)。

 2012-01-08 00:07:27のUnknownさん、コメントありがとうございます。ジムカスタムの足についてはまた後日、「カトキスリッパ選考会」の記事(仮称)で触れたいと思います。お楽しみに!

HGUCジム改(その5?)

2012年01月05日 | 現在製作中
 *今回は2010年9月19日の記事の続きです。諸事情により中断していたHGUCジム改の製作記事を再開します。

 *今回の記事に登場する股関節フレームの改造は、2010年の10月に行なったものです。そのため、昨年7月の記事よりも写真が古いです。細かいところはあまり覚えていないのですが、なんとか思い出しながら書きます。

 実は、前回にあたる「その4」の記事に、ある読者の方からいただいたコメントで、ちょっとムカついたりヘコんだりしました。それで股関節フレームを作り直したのですが、ジム改の記事の続きを書くこと自体がイヤになっていて、長いこと放置していました。 

 先日、みずぬーさんから「ジム改の記事の再開を心から待ってます」というコメントをいただきました。長らくお待たせいたしましたが、続きをお送りします。

 「失敗」という評価をいただいた腰フレームでは、股関節周辺をいったん切断して、そのまま位置を下げていたため、フレームの底面に大きな凸部が出来てしまいました。今度は凸部を作ることなく股関節軸を下に下げる必要があります。
 今回は楽な加工を目指すのではなく、極力不自然に見えないようにすることを目指します。

 改造の効果が分かるようになるまで股関節を下げると、腰フレームの底面から股関節軸がはみ出してしまいます。そうなると強度は低下し、見た目も悪くなります。これは仕方ないです。もし、その問題をクリアできる方法があるなら…と考えているうちに思い当たったのが、戦車の転輪のトーションバー式サスペンションです。

 写真は海洋堂さんから出ていた食玩「ワールドタンク・ミュージアム」の1/144戦車です。車種は忘れました(汗)。車体の底面の両側部から、転輪につながるスイングアームが斜め下に向かって伸びています。   
 モビルスーツの股関節と戦車のサスペンションが同じ構造であるわけがないことは百も承知ですが、現実のメカの構造を参考にすることによって「何か意味がありそうな形」にできるかなぁと…。
 

 まず、腰フレームから股関節軸周辺を切り取ります。エッチングソー(ノコギリ)で切り取りました。

  
 写真左:切り取った股関節軸周辺部を、軸の生えた板2枚に切り分けます。
 写真中:板の裏面を平らに削り、2つのパーツを瞬間接着剤で仮止めします。この時、股関節軸の位置はそろえておきます。
 写真右:板の部分をヤスリなどで削って整形します。

 
 写真左:2つのパーツの間にナイフの刃を差し込み、パキッと分離します。
 写真右:分離するタイミングを間違えました(汗)。分離する前に、板の部分に直径3ミリの穴を開けておきます。分離した後に穴を開けようとすると、高い確率で穴の位置がズレてしまいますので…。
 この穴が、腰フレームに取り付ける時、位置決めの目安になります。


 軸周辺を切り取った腰フレーム本体は、欠けた部分をプラ板で補っておきます。スタンドベースに取り付けるための穴はふさいでしまいました。しまった…(汗)。

 
 腰フレームに両面テープで股関節パーツを貼り付け、位置決めをします。
 キットのボールジョイントの位置よりもやや前寄りにします。股関節軸を少し前に移動させると、太ももが腰後ろスカートアーマーに干渉するのを改善できますし、多少は脚が長く見える効果があります。
 さらに、股関節軸付け根の板部分の厚みがスペーサーとなって、ボールの位置が約1ミリ外側に移動しました。太ももと腰アーマー類の位置関係が良い感じになると思いますし、ごくわずかですが脚が長く見える効果も期待できます。


 位置が決定したら、股関節パーツに開けた3ミリ穴の中心で腰フレームに印を付け、印に下穴を開けて3ミリのドリルで貫通させます。

 
 3ミリのABS樹脂ランナーを穴に差し込み、股関節パーツをランナーに通します。この状態で股関節パーツをランナーだけに接着すると、スイングアームが可動するようになります。ここ数年のMGクラスのキットでよく見られる、股関節のスイング移動機構に近い効果が得られます(左右独立ではありませんが)。しかし、可動部の保持力が持続しそうにないため、スイングアームの角度を決めてから股関節パーツをベッタリと瞬間接着剤で接着しました。


 ランナーを短く切り、切り口を整形してディテールとして活用します。このランナーはできるだけ短く切らないと、太ももに干渉してしまいます。


 腰フレーム全体をタミヤアクリルの「ダークグレイ」で塗装しました。



 左から、キットの無加工状態、「失敗」フレーム、今回のフレームです。結局、ボールジョイントの位置はどれだけ移動したか正確には覚えていませんが、昨年7月23日の記事には「ギリギリまで股関節軸の位置を下げました。ついでに軸位置を約1ミリ外側、1.5~2ミリ前側に移動しています。パワード・ジム系キットの身長はやや低めですので、2ミリ程度なら脚の延長を行なっても大丈夫です。これもHGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です」と書いてありました。上下方向の移動がどれだけだったかが書いてない…(汗)。以前書いた文章から察するに、たぶん2ミリぐらいです。



 股関節位置の移動改造が終わった状態です。
 ちょうどこの時期はRGガンダムを組み立てた後の感動が残っていた頃でした。それで、胸の前面や上面にRGガンダムや実物大ガンダムを意識したディテールを、細かく切ったシールを貼って再現していました。今から思うと、何をやっていたのかとツッコミたくなるようなことを…(笑)。

 この後、昨年7月23日の記事で紹介したひじ関節の加工を経て、現在(一昨日の記事の状態)に至ります。これでやっとつながりました。ジム改は手の加え甲斐があるキットです。まだ完成には至っていないと思っていますので、今後も製作の続きがあるかもしれません。
 理由はどうあれ、製作記事を中断するもんではないなぁと反省しています。過去に行なった改修内容を忘れてしまいますし、続きを作るモチベーションを維持できなかったりしますので…。今まで、中断したまま続行できなくなってしまったネタがどれだけあったやら…(汗:読者の皆様、ごめんなさい)。
 ジムカスタムの続きもやらなければいけませんねぇ…(汗)。

昨日の続きですが…

2012年01月03日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 昨日は「平面専用」のシートを無理矢理曲面構成のバイザーに貼ってしまったため、シートにシワが出来てしまいました。
 今回はバイザー自体の形状を変更してシートを貼りやすくしてから挑みました。

 キットのバイザーは上下方向(矢印で示した方向)にもゆるやかなカーブがかかっています。そのため、全体的には三次曲面になっています。
 そこで、バイザーの表面全体にヤスリ掛けを行い、上下方向のカーブをなくしました。顔面のパーツとの間にすき間が出来ないように気を付けながら削ります。極端にいえば、球に近い面構成から筒に近い面構成へと変えることになります。
 ヤスリ掛けが終わってから、耐水ペーパーを徐々に目の細かいものに変えながら表面を整えました。
 その後、セロハンテープを試しにバイザー表面に貼って、シワが寄らずに貼れるかを確認しました。

 
 バイザー表面にホコリなどが付着していないか確認してから、「偏光フィニッシュ」シートを貼り付けます。今度はほとんどシワが寄らずに貼れました。
 余分な部分はニッパーやデザインナイフで切り取りました。パーツの端からはみ出したシール類を切り取る時にはニッパーが意外と便利なのですが、粘着剤が強いものを切ると切れ味が悪くなるので、あまりオススメできません(←じゃあ書くなよ!)。 

 
 写真左:以前からHGUCキットのミキシングビルドで1/144スケールの「ガンダムVer.Ka」を作りたいと思っているのですが、参考のため雑誌作例やいろんなサイトさんの記事を読んでいると、パワードジム系は爪先をカットするのが良いらしいということが分かりました。いわれてみれば、キットの爪先はちょっと先が細くなりすぎているような気がします。
 そこで、塗装せずに済む範囲で爪先を短く削ってみました。写真では分かりにくいですが、かなり効果があります。
 写真右:パーツの爪先の肉厚が0.5ミリぐらいになるまで削りました。


 設定画と見比べると、アンクルアーマー側面の下側の辺の比率がちょっと違うような気がしたので(キットは黄色い矢印で示した部分が長い)、ピンクの線で示した部分でカットしました。


 加工が済んだ足です。ベージュ色の足の甲にふくらんだカーブがありますが、ここも削っておいた方が良さそうですねぇ。カトキスリッパはやっぱり難しい…(汗)。
 …と思ったら、アンクルアーマーをカットした部分のC面取りをするのを忘れていました(カッコ悪いなぁ…:汗)。


 このジム改、「Ver.Kaミキシングビルド計画」の実験台に使っていたのでずっと分解した状態になっていました。そのため久しぶりに組み立ててみると足りないブロックが何個か…(汗)。今回の記事のためにあわてて探し、なんとか復元できました。でもシールドのジョイントなんかはパーツ取り用の予備キットからもらってきていたりします。代わりに、行方不明になっていたHGUC陸戦ガンダムのシールドジョイントが見付かりましたが(笑)。

 *ジム改の製作記事が中断した後に作業していた頃の写真の発掘に成功しました(誤って消去してしまったかと思っていました)。ようやく製作記事を正式に再開できそうです。