ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCジム改(その5?)

2012年01月05日 | 現在製作中
 *今回は2010年9月19日の記事の続きです。諸事情により中断していたHGUCジム改の製作記事を再開します。

 *今回の記事に登場する股関節フレームの改造は、2010年の10月に行なったものです。そのため、昨年7月の記事よりも写真が古いです。細かいところはあまり覚えていないのですが、なんとか思い出しながら書きます。

 実は、前回にあたる「その4」の記事に、ある読者の方からいただいたコメントで、ちょっとムカついたりヘコんだりしました。それで股関節フレームを作り直したのですが、ジム改の記事の続きを書くこと自体がイヤになっていて、長いこと放置していました。 

 先日、みずぬーさんから「ジム改の記事の再開を心から待ってます」というコメントをいただきました。長らくお待たせいたしましたが、続きをお送りします。

 「失敗」という評価をいただいた腰フレームでは、股関節周辺をいったん切断して、そのまま位置を下げていたため、フレームの底面に大きな凸部が出来てしまいました。今度は凸部を作ることなく股関節軸を下に下げる必要があります。
 今回は楽な加工を目指すのではなく、極力不自然に見えないようにすることを目指します。

 改造の効果が分かるようになるまで股関節を下げると、腰フレームの底面から股関節軸がはみ出してしまいます。そうなると強度は低下し、見た目も悪くなります。これは仕方ないです。もし、その問題をクリアできる方法があるなら…と考えているうちに思い当たったのが、戦車の転輪のトーションバー式サスペンションです。

 写真は海洋堂さんから出ていた食玩「ワールドタンク・ミュージアム」の1/144戦車です。車種は忘れました(汗)。車体の底面の両側部から、転輪につながるスイングアームが斜め下に向かって伸びています。   
 モビルスーツの股関節と戦車のサスペンションが同じ構造であるわけがないことは百も承知ですが、現実のメカの構造を参考にすることによって「何か意味がありそうな形」にできるかなぁと…。
 

 まず、腰フレームから股関節軸周辺を切り取ります。エッチングソー(ノコギリ)で切り取りました。

  
 写真左:切り取った股関節軸周辺部を、軸の生えた板2枚に切り分けます。
 写真中:板の裏面を平らに削り、2つのパーツを瞬間接着剤で仮止めします。この時、股関節軸の位置はそろえておきます。
 写真右:板の部分をヤスリなどで削って整形します。

 
 写真左:2つのパーツの間にナイフの刃を差し込み、パキッと分離します。
 写真右:分離するタイミングを間違えました(汗)。分離する前に、板の部分に直径3ミリの穴を開けておきます。分離した後に穴を開けようとすると、高い確率で穴の位置がズレてしまいますので…。
 この穴が、腰フレームに取り付ける時、位置決めの目安になります。


 軸周辺を切り取った腰フレーム本体は、欠けた部分をプラ板で補っておきます。スタンドベースに取り付けるための穴はふさいでしまいました。しまった…(汗)。

 
 腰フレームに両面テープで股関節パーツを貼り付け、位置決めをします。
 キットのボールジョイントの位置よりもやや前寄りにします。股関節軸を少し前に移動させると、太ももが腰後ろスカートアーマーに干渉するのを改善できますし、多少は脚が長く見える効果があります。
 さらに、股関節軸付け根の板部分の厚みがスペーサーとなって、ボールの位置が約1ミリ外側に移動しました。太ももと腰アーマー類の位置関係が良い感じになると思いますし、ごくわずかですが脚が長く見える効果も期待できます。


 位置が決定したら、股関節パーツに開けた3ミリ穴の中心で腰フレームに印を付け、印に下穴を開けて3ミリのドリルで貫通させます。

 
 3ミリのABS樹脂ランナーを穴に差し込み、股関節パーツをランナーに通します。この状態で股関節パーツをランナーだけに接着すると、スイングアームが可動するようになります。ここ数年のMGクラスのキットでよく見られる、股関節のスイング移動機構に近い効果が得られます(左右独立ではありませんが)。しかし、可動部の保持力が持続しそうにないため、スイングアームの角度を決めてから股関節パーツをベッタリと瞬間接着剤で接着しました。


 ランナーを短く切り、切り口を整形してディテールとして活用します。このランナーはできるだけ短く切らないと、太ももに干渉してしまいます。


 腰フレーム全体をタミヤアクリルの「ダークグレイ」で塗装しました。



 左から、キットの無加工状態、「失敗」フレーム、今回のフレームです。結局、ボールジョイントの位置はどれだけ移動したか正確には覚えていませんが、昨年7月23日の記事には「ギリギリまで股関節軸の位置を下げました。ついでに軸位置を約1ミリ外側、1.5~2ミリ前側に移動しています。パワード・ジム系キットの身長はやや低めですので、2ミリ程度なら脚の延長を行なっても大丈夫です。これもHGUCのパワード・ジム、ジム・ストライカー、ジム改共通で使える方法です」と書いてありました。上下方向の移動がどれだけだったかが書いてない…(汗)。以前書いた文章から察するに、たぶん2ミリぐらいです。



 股関節位置の移動改造が終わった状態です。
 ちょうどこの時期はRGガンダムを組み立てた後の感動が残っていた頃でした。それで、胸の前面や上面にRGガンダムや実物大ガンダムを意識したディテールを、細かく切ったシールを貼って再現していました。今から思うと、何をやっていたのかとツッコミたくなるようなことを…(笑)。

 この後、昨年7月23日の記事で紹介したひじ関節の加工を経て、現在(一昨日の記事の状態)に至ります。これでやっとつながりました。ジム改は手の加え甲斐があるキットです。まだ完成には至っていないと思っていますので、今後も製作の続きがあるかもしれません。
 理由はどうあれ、製作記事を中断するもんではないなぁと反省しています。過去に行なった改修内容を忘れてしまいますし、続きを作るモチベーションを維持できなかったりしますので…。今まで、中断したまま続行できなくなってしまったネタがどれだけあったやら…(汗:読者の皆様、ごめんなさい)。
 ジムカスタムの続きもやらなければいけませんねぇ…(汗)。

ギラ・ズール親衛隊機のための練習中です

2011年03月09日 | 現在製作中
 当ブログでは「HGUCジム・カスタム」の次に「HGUCギラ・ズール(親衛隊仕様)」の製作記事をお送りする予定です。
 親衛隊仕様のギラ・ズールには、機体各所に白いラインが入っているのですが、これをどう処理しようかと思案中です。
 とりあえずアンジェロ専用機のパーツを実験台にして、水性塗料による塗装およびキット付属のシールの両方を試してみることにしました。 

 写真の左側と中央のY字型の部分はタミヤアクリル塗料のフラットホワイトで塗装しました。
 白い塗料はどうしても下地の色を隠ぺいする力が弱いため、何度も塗り重ねるか、筆で塗料を置くようにして厚塗りするかのどちらかの方法を採る必要があると思います。水性塗料ですので、どちらの場合も塗料の乾燥時間がかなり掛かりそうです(汗)。また、塗料がはみ出した部分は爪楊枝でこすり落とす必要があるのですが、必要な部分の塗料までこすり落としてしまった場合、修正にまた時間が掛かってしまいます。

 写真の右側はキット付属のシールを貼り付けた状態です。シールの白いラインに一体化している丸いノズルの部分は切り取りました。パーツのフチのモールドからシールがずれないように貼るのが難しいですが、塗料を塗るよりも短時間でシャープな仕上がりになります。パーツの凹凸に爪楊枝でシールをなじませると、意外と良い感じになります。 


 すねの側面の部分にもシールを貼ってみました。シールを貼り付けた後、爪楊枝でパーツ表面のモールドにシールをなじませ、モールドからはみ出したシールはデザインナイフで切り取りました。
 その後、白いラインの両端にガンダムマーカーでスミ入れしてみました。

 キット付属のシールはかなり使えそうです。製作時間の都合もありますので、実際の製作ではシールをメインにする予定です。

 一方、ジム・カスタムは…

 ほぼ完成状態までこぎつけました。近日中に製作記事の続きをお送りいたします。

 *前回の記事にコメントしてくださった薩摩・F・セイエイさん、DUDEAKATOREIさん、ASAHII@さん、剣時さん、2011-03-03 17:35:53のUnknownさん、めっちぇさん、kyourin33さん、オイラもノンシンナー派さん、コメント&情報ありがとうございます!
 m(- -)m

 オイラもノンシンナー派さんからご質問いただいた、インテークの黒塗装の塗り分けについてですが…
 「基本塗装無塗装&水性塗料による部分塗装」限定で使える方法になりますが、水性塗料の塗膜の弱さを生かして、はみ出した部分を爪楊枝でこすり落して仕上げています。
 まず、はみ出しを気にせずに筆ムラが出ないように手早く黒っぽい色でインテークを塗り(タミヤアクリルのジャーマングレーを使用)、塗料が完全に乾いてからはみ出した部分を爪楊枝でこすり落とします。
 爪楊枝は先端をマイナスドライバーやナイフの刃のような形状に削っておくと、細かい部分まで塗料をこすり落とすことができる上、必要な部分の塗料を削ってしまう危険も少なくて済みますよ♪

 *トロ准尉さん、しゃのさん、リンクありがとうございます。また訪問させていただきますね~♪

今日は久しぶりに…

2011年01月30日 | 現在製作中
 今日は久しぶりに用事が無い休日だったため、いろいろ作っていました。

 まずはRGシャア専用ザク。良いキットですねぇ♪ 
 
 首を左右に振るとモノアイが連動するギミックが1/144スケールで再現されているのはやっぱりスゴいです。そのギミックを仕込んだバンダイさんに敬意を表し、モノアイレンズ付近を「MGザクver.2.0」や「MGシャア専用ゲルググver.2.0」の時に改造したものと同様の構造にしてみました。
 使用したのはコトブキヤ「丸ノズル」の外径3㎜のものとウェーブ「Hアイズ」の直径2㎜のもの、あとはコトブキヤ「丸モールドⅢ」の直径3㎜の中央に穴を開けたものです(穴の径はキットのパーツD18のレンズ取り付け用ピンの太さに合わせます)。

  
 しかし、キットのレンズパーツ(A15)よりも厚みが増してしまったため、モノアイシールド(パーツA14)とレンズが干渉してしまう恐れが…(汗)。


 結局、レンズのフチの「丸ノズル」がモノアイシールドの内側にこすれてしまい、せっかくの連動可動がスムーズに作動しませんでした。あと、なんとなく目が小さいような気がしたので…


 直径2.8㎜の「Hアイズ」の裏側にラピーテープを貼ったものを、「丸モールドⅢ」に両面テープで直接貼ることにしました。

 

 目の大きさがキットのレンズパーツ(A15)とほぼ同じになりました。レンズの厚みが減ったため、モノアイ連動可動もスムーズに作動するようになり、ひと安心です。 


 とりあえず上半身の組み立てが終わりました。パーツが小さいため、ゲート処理や組み立ての時には破損や紛失をしないように注意が必要ですが、良いキットだと思います。 

 一方、HGUCグフカスタムは…



 マーキングシールの在庫の中から1/144スケール用の階級章マークを探し出して肩アーマーに貼ったのですが、大きすぎました(汗)。ノリスが大佐じゃなかったら、もう少しバランス良くマークが貼れたのに…。
 結局、シールがアーマーの曲面になじまなかったこともあって、このマーキングはボツにしました。

 さらに実験…
 
 「HGUCギラ・ズール(親衛隊仕様)」が発売された時のために、アンジェロ専用機でキットのシールと各装飾部のモールドとの相性を検証してみました。
 キットのシールはかなり精度が高く、爪楊枝でパーツの凹凸にシールをなじませると立体的に仕上がります。爪楊枝は先端をマイナスドライバーや彫刻刀の切り出し小刀のように削ったものを用意すると便利ですよ♪

 *前回・前々回の記事にコメントをくださった読者の皆様、本当にありがとうございます! m(- -)m

HGUCジム改(その1)

2010年08月31日 | 現在製作中
 早いもので、当ブログがスタートしてから4年の月日が流れました。何度か「終了か!?」という危機があったものの、おかげさまで4周年を迎えることができました。皆様、本当にありがとうございます! 今後もこのブログを細く長く続けていこうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。m(- -)m

 さて、今回からのお題は「HGUCジム改」です。当ブログ最初のお題「HGUCパワード・ジム」からちょうど4年後に発売されたバリエーションキットになります。
 今回の製作記事の参考にするため昔のパワード・ジムの記事を読み返し始めたのですが、今読んでみると写真も文章も恥ずかしい、恥ずかしい…(汗)。というわけで、やっぱり昔の記事は参考にせずに作業を進めることにしました。

 キットはパーツの多くがHGUCパワード・ジムと共通であるため、最新キットであるHGUCザクⅡF2型などと比べるとどうしても設計の古さを感じてしまいます。またカトキハジメ氏による設定画と見比べると、脚の短さや腕のバランスなどが気になってしまいます。しかし、設定画のイメージに近付けるには大改造が必要になります。製作時間や製作環境を考えると、プロポーション改修はあきらめ、ポイントを押さえた小改造でお手軽に済ませるしかありません。まあ、比較対象がなければ良くまとまったキットだと思いますので…。

 まずは頭部の製作です。
 頬の両サイドのダクト内部は、パワード・ジムの時にはつや消し黒の水性マーカーで塗りましたが、今回は違う材料を使いました。ハセガワさんの曲面追従シートの一つ、「つや消し黒フィニッシュ」です。以前から使ってみたかった素材ですが、今回ようやく記事に登場させることができました。
 曲面にもある程度使用できる極薄のシートですが、均一なつや消し黒の質感が得られるのも魅力です。ダクトの奥まった部分に対しサイズを的確に切り出して貼れば、シャープな仕上がりが得られるはずです。 
 
 写真左:ダクトのパーツをよく見ながら「つや消し黒フィニッシュ」をナイフで切り…
 写真右:爪楊枝を使ってダクトの奥に貼り込みました。仕上がりは上々です♪ 「つや消し黒フィニッシュ」の表面は傷付きやすいため、爪楊枝の先端は耐水ペーパーで滑らかに削っておきます(MGシナンジュの記事参照)。 

  
 4年前に作ったパワード・ジムは、頭部を下からのぞくとクリアーグリーンのパーツの一部が見えてしまいます(写真左)。
 そこで、頭部内部のフレームに見えるように、パーツの一部をグレーに塗っておきました。  

 
 写真左:頭部60㎜バルカン砲の砲口はフチが厚いので、コトブキヤさん製「MSGプラユニット」の「P-114 丸モールドⅡ」の直径1.5㎜のパーツにデザインナイフで穴を開けたもの(パーツにデザインナイフの刃先を突き立て、ナイフの柄をクルクル回してドリル代わりにする)を貼り、ディテールアップしました。
 写真右:完成状態の頭部です。アンテナはヤスリと耐水ペーパーで細くなるよう削りました。

 次は胸部です。 
 
 写真左:胸部ダクトの黄色いパーツは、肩関節基部のポリキャップを受ける内部構造材も兼ねています。肩関節基部付近にこのパーツの黄色が見えてしまうと気まずいので、グレーのガンダムマーカーで適当に塗っておきました。パーツのどこが見えてしまうか分からないため、かなり広範囲にグレーを塗ってあります。
 写真右:肩関節や黄色いダクト、ポリキャップ類を取り付けずに胸部を組み立てた失敗例…ではなく、胸と背中のパーツを仮組みした状態でパーツ表面を耐水ペーパーやスポンジヤスリで処理した後の状態です。全塗装をしない場合でも、表面処理を行なえば見栄えが良くなると思います。

 
 写真左:コクピットハッチの赤いパーツは、取り付けがやや難しいです。 
 写真右:胸部パーツの裏側から、赤いパーツのT字型はめ込みピンが所定の位置にはまるのを確認しながら取り付けると良いと思います。
 説明書の完成見本写真↓は、ハッチの取り付け方が正しくないようです。

 立体視の練習用写真…ではなく、説明書の表紙写真を使って改修プランを検討しているところです。「プロポーションが設定画のイメージとは違う」というのは別として、このキットの中で筆者がいちばん気になっているのが腰正面中央ブロックの形状です。パワード・ジムにはこの部分に増加装甲が付くため気になりませんでしたが、ジム改の場合はこぢんまりとまとまってしまっている印象です。なんとなく迫力不足だと思います。
 カトキ氏が描くガンダム/ジム系MSは、この部分が前に突き出しているのが印象的ですので、個人的にはなんとかしたいところです。とりあえず、写真を画像加工して、改修したらどうなるかを確認しました。 

 
 写真左:全塗装が可能な場合は、HGUCジム・クゥエルのパーツを移植するという方法が考えられますが、無塗装・部分塗装の場合はキットのパーツとランナーでなんとかしなければなりません。
 写真右:塗装をしないで済む範囲で、腰正面のブロックを大型化(?)してみました。ジム・クゥエルほどではありませんが、多少はイメージに近くなったと思います。詳細は次回にお送りします。 

HGスサノオの腰バインダー位置変更について…

2009年08月01日 | 現在製作中
 今回はHGスサノオの腰バインダーについて考えてみました。マスラオ/スサノオは「ユニオンフラッグ系MS+鎧武者+クワガタムシ」といった感じのデザインで、「ガンダム00セカンドシーズン」の中では筆者のいちばん好きなモビルスーツです。いつも通りの製作記事をお送りしたいところですが、時間の都合でそれが可能かどうかは微妙なところです(MGグフも途中で止まっていますし…)。そこで、とりあえずHGスサノオでは定番の改修箇所、腰バインダーに絞った記事を書くことにしました。

 HGスサノオは複雑なデザインを再現しており、基本的には良いキットだと思います。しかし設定画と見比べると、腰に装備されたバインダーの位置が大幅に違っているという弱点があります。すでに各模型雑誌やいろいろなサイトさんで解決方法が紹介されているのですが、あえて自分なりの解決方法を考えることにしました。
 目標としては、
 1.塗装を必要としない範囲でのお手軽改造
 2.股関節の位置は変更しない
 3.市販の可動用パーツは使用しない
 …という方向での改造です。

 まず、設定画とキットのパーツや写真を見比べて、どうすれば良いかを分析しました。後ろ姿の設定画をよく見ると、バインダー本体側の取り付け基部の位置を変更すれば良いのではないかという気がします。
 キットのバインダー裏側のパーツは左右共通パーツになっています。そのためボールジョイント取り付け基部は、バインダーの横幅の中央に位置しています。バインダー単体の設定画を見たことがないので詳しいことは分かりませんが、後ろ姿の設定画を見ると、バインダーの取り付け基部は中央からずれた位置にあるように見えます。

 キットのパーツの写真に、設定画のバインダー取り付け基部の位置を赤丸で描き込んでみました。この位置にボールジョイントを取り付ければ、バインダーは設定画の位置に近付くはずです。しかし、この部分を改造するのは手間が掛かりそうです。

 やっぱりバインダー可動用のアーム(C37・C38)を加工することにしました。

 ポリ製ボールジョイント(PC-7:上の図では赤丸で表示しています)に差し込む軸の位置を変更し、ボールジョイントの位置をキットの状態よりも斜め下に移動させるという作戦です。


 可動用アームの軸を切り落としました(写真左側)。もう後戻りはできません(汗)。この軸と同じ直径3ミリの棒を、斜め下に向けて取り付けるのですが…

 ボールジョイントの取り付け軸を斜め下方向に向けるための材料は、キットの中に入っていました。Cランナーの中央部にあります。
 
 
 写真左:部品番号「21」「22」のタグが付いた部分、ここが直径3ミリで約135度の角度に曲がったプラスチック棒になっています。ランナーから丁寧に切り離します。
 写真右:余分な部分を削り落とした状態です。

 
 写真右:アームのパーツの、軸が生えていた部分に穴を開けます。狙った位置に最初から直径3ミリの穴を開けるのは難しいため、直径1ミリのドリルで穴を開け、その穴を先の細い棒ヤスリで広げました。ここで重要なのが、アームの平面に対して垂直に穴を開けることです。
 写真右:穴を開けたアームと、角度の付いたランナーです。

 
 写真左:アームの穴にランナーを通し、下方向に約45度の角度を付け、瞬間接着剤を流し込んで接着しました。強度的にはあまり不安は無いようです。
 黄色い矢印で示した部分は、キットのパーツにもともと付いている強度確保用のリブです。ボールジョイント用の軸とは反対側の面に付いてます。このリブを削り落とすと、可動範囲が広くなって腰バインダーの位置を内側に寄せることができるのですが、強度が低下するそうです。このリブを削り落とさず、リブがある面に軸を生やすことにして、アームのパーツ(C37・C38)の左右を交換して使うことにしました。やや見栄えは悪くなりますが、可動範囲を広げつつも強度はキットと同等のはずです。
 写真右:アームを下方向から見た写真です。補強用リブと同じ面からボールジョイント取り付け用のランナーが斜めに伸びています。反対側に突き出したランナーは、接着剤が完全に硬化してから切り落とします。
 この後、新造した軸の長さを調節し、ポリ製ボールジョイント(PC-7)を取り付けました。キットのボール位置よりも、3ミリほど前方&下方にボールが移動しました。

 ところで、バインダーの改修についていろいろとネットで調べている時に「バインダーに使用するポリ製ボール(PC-7)と、股関節に使用するポリ製ボール(PC2)を交換すると良い」という話をどこかで読みました。試してみると結果は上々で、股関節は外れにくくなり、バインダーはスムーズに可動するようになりました。どなたか存じませんが、貴重な情報をありがとうございます!m(- -)m

 改修したアームにバインダーを取り付けてみたのですが、バインダーの位置を機体の内側に寄せる必要があることが分かりました。股関節の位置を3~5ミリ下げる改修をすると、バインダーが内側に寄るだけのスペースが確保できるそうなのですが…。
 
 写真左:バインダー内側のパーツを加工して、バインダーの位置が内側に寄るようにします。写真右側が加工前、左側が加工後です。ボールジョイント取り付け基部の太短いパイプ状の部分を削り落とし、ボールが入る穴の底板の部分にドリルで穴を開け、貫通させます。これでポリ製ボールがバインダー内部に深く入り込むようになりました。
 開口部がやや広くなるように削っておくと、バインダーの可動範囲が広がります。
 写真右:さらにポリ製ボールの先端(?)を少し切り落して、ボールがより深くバインダーに入り込むようにしました。

 
 写真の左側(右腰)が改修後、右側(左腰)が改修前の状態です。設定画のバインダーの位置にはまだまだほど遠いですが、多少は改善できたと思います。


 おまけ:

 右腰のバインダー先端の丸いパーツとU字型パーツを画像加工で1.44倍に拡大してみました。もし1/100スケールでスサノオがキット化された場合、HGキットと同じプロポーションであれば、これらのパーツは写真のようなサイズになるはずです。このサイズなら、股間のパーツとのバランスや位置関係は設定画に近くなります。1/100スケールのスサノオ/マスラオが発売されれば、このようなパーツ流用も可能になるでしょうねぇ。1/100のスサノオ、欲しいですねぇ…(笑)。

バンダイさんからパーツが届きました!

2009年07月04日 | 現在製作中
 前回、筆者の勘違いにより破損させてしまったMGグフver2.0の動力パイプの芯パーツですが、バンダイさんから新しいパーツが届きました!
 先週日曜日(6月28日)にパーツを破損、月曜日に部品請求の注文書と定額小為替をバンダイさん宛に送ったのですが、今日の午前中にバンダイさんから白い箱が届きました。早い!
 箱のサイズは1/144HGガンダムエクシアの箱と同じぐらいの大きさでした。
 
 写真左:箱を開けてみると、パーツが破損しないようにしっかりと梱包されたランナーが♪
 写真右:通常、バンダイさんのプラモデルはパーツ1個単位で部品請求が可能ですが、筆者が破損させたパーツはランナー単位での請求になっています(ランナー1枚で600円でした)。部品代はけっこう掛かりましたが、ヒートロッドが1本おまけに付いてきたと思えば…(笑)。

 
 写真左:ついでに腰後ろの装甲パーツも注文していたのですが、こちらもしっかりビニール包装されていました。
 写真右:こちらはバンダイさんからのお手紙です。素早く丁寧な対応、ありがとうございます! m(- -)m

 
 写真左:なぜ腰後ろの装甲も部品注文したかといいますと、動力パイプが本体に取り付けられずに奮闘していた時に、余計な力が掛かってパーツを白化させてしまっていたんです(汗:矢印で示した部分)。
 写真右:新品のパーツに交換した状態です。

 
 写真左:矢印で示した部分が、勘違いにより削ってしまった動力パイプ芯パーツのボール状接続部分です。
 写真右:パイプの芯パーツを新品に交換しました。これで一件落着! 



 これは同封されていたチラシです。表面にはバンダイホビーセンターの紹介やガンプラができるまでの解説、裏面にはプロショップ加盟店の一覧が載っています。

 *RYOUTAさん、ASAHII@さん、さんだゆうさん、剣時さん、ヤマトさん、ギリアンさん、わっきいさん、コジロウさん、温かいお言葉、ありがとうございます!
 今回の一件で筆者はややヘコんでいたのですが、皆様のコメントで復活することができました。本当にありがとうございます♪

 *金之凌さん:ご質問の件ですが、筆者は目当ての色に近い色をベースにして、赤・青・黄・白・黒などの基本色の塗料を適当に目分量で少しずつ混ぜて調色しています。 ラッカー系塗料が使用可能な製作環境なら、GSIクレオス「ガンダムカラー HG『フォースインパルスガンダム』用セット」の各色をベースに調整すると良いかもしれませんよ。

MGグフver2.0(その5:トラブル発生!)

2009年07月02日 | 現在製作中
 MGグフver2.0、腰の組み立てです。今回はパーツが使用不能になるという失敗をしてしまいました。詳細は後ほど…(汗)。

 腰を形成するパーツ群です。実は、この写真の時点ですでに失敗というか勘違いしています。筆者は撮影前にパーツを配置する時に、機体の前側のパーツを手前(写真では下の方)に置き、後ろ側のパーツを奥(写真では上の方)に置くことが多いのですが、動力パイプの芯となる細長いグレーのパーツの向きを間違えています(汗)。本来は、まっすぐな棒が付いている側が機体の前側、先端がボール状になっている側が機体の背中側です。

 
 腰の基礎となるフレームは、デザインが大きく異なる腹部動力パイプ基部以外はザクver2.0と似たパーツ構成になっています。パイプの接続部分のパーツが薄い方のブルーで成形されているところなんか、芸が細かいですねぇ♪ 


 
 腰前部の装甲は、動力パイプが干渉しやすいデザインの影響により、ザクとは違う分割方法になっています。ザクでは股間中央のブロックに装甲を取り付けるようになっていましたが、グフでは左右の腰側面装甲に取り付けるようになっています。

 
 腰後ろの展開式バズーカラックやオプション取り付け用の穴もザクと同様の構成です。

 
 写真左:腰側面の装甲を後ろに移動させ、立て膝ポーズの際に太ももと干渉しないためのスペースを稼ぐ構造もザクと同様です。
 写真右:こちらはMGグフカスタムの腰です。腰前側の装甲が股間中央のブロック外装と一体成形されていて、ボールジョイントで可動するようになっています。腰の内部フレームがシンプルですねぇ。

 
 完成した腰に胸部と両脚を取り付けたところです。


 胸部下のウエスト部分と腰の各装甲との段差やすき間が少なく、アニメ用設定画のイメージに近いラインになっています。それでいて可動範囲はしっかり確保されているのはすごいと思います。


 さて、問題の動力パイプです。頭部動力パイプと同様、芯のパーツに付いている直線状のガイドレール部分にパイプ外装パーツを15個通し、ペーパー掛けを行ってから所定の位置までパイプ外装パーツを移動させているところです。しかしここでも勘違い! 写真右側のパイプですが、先端がボール状になっている側を前側として撮影しています(汗)。
 この後、芯パーツのガイドレールを切り取って、グフ本体に取り付けるのですが…
 「え~っと、先に股間ブロックの動力パイプ基部にボールの方を取り付けて、その後、ランドセル側面の穴に反対側の棒を差し込む……」

 「ボールが(腰前側の)パイプ基部に入らない!! なんで!?」

 5分ほど奮闘した後、パイプ先端のポリ製ボールをナイフで削って無理矢理パイプ基部パーツにねじ込んだものの、今度は背部ランドセル側面の穴にパイプのもう片方の端が入りきらないことが分かりました。

 「な、なんで!? ……あ、ひょっとして逆!?」

 思い込みというのは恐ろしいもので、気付くまでずっと動力パイプの前後左右を何の疑問も持たずに間違えてしまっていたのでした。ああ、恥ずかしい…(滝汗)。

 やっぱり組み立ては説明書をよく見ながら行わなければなりません。これから組み立てようという読者の皆様、腹部の動力パイプは棒状の先端部が前、ボール状の先端部が後ろ、と覚えておいてくださいね…(泣)。

 結局、削ってしまったパイプ先端のボール部分は、ポリ製であるため修復できず(ポリ樹脂が接着できる瞬間接着剤「セメダインPPX」などを使えば不可能ではないかもしれませんが)、30年近い筆者のガンプラ生活において初めて「部品請求」をすることになりました。

 とりあえず、背中側の動力パイプの取り付けがゆるい状態のまま、グフカスタムとの比較写真です。

 

 気分が落ち込んでいたので、ザクver2.0との比較写真を撮るのを忘れていました。それでは今回はこの辺で失礼いたします……。

MGグフver2.0(その4.5)

2009年06月27日 | 現在製作中
 MGグフver2.0の脚部の続きです。

 脚部の外装は、ひざ周辺のデザインの違いを除いてはザクver2.0とほぼ同じパーツ構成です。
 特筆すべきは脚部の外装パーツ全てが左右共通パーツであることです。ザクver2.0は「腕の外装パーツがまとまったランナー」「脚の外装パーツがまとまったランナー」という感じのランナー構成による組み立てやすさが印象的でしたが、グフver2.0では腕や脚の外装パーツをほぼ完全に左右共通化することにより、「左右どちらにも使える腕・脚の外装パーツがまとまったランナーが2枚」という構成になっています。ザクver2.0よりも生産性やコストの面で有利なのではないかと思います。
 ザクよりもひと回りほど大きいサイズの上、ランナーの面積を多く必要とする大型シールドやヒートロッドがあるなど、ザクと比べてキットが高額化してしまう要素がグフにはあると思います。しかし実際にはザクとの価格差が意外と少ないです。このパーツ構成による恩恵なのかもしれません。 

 
 写真左:外装パーツはジグソーパズルのようにパチパチと取り付けられます。ひざの装甲がアニメ設定画のようにすねの下の方まで延びているのが印象的です。
 太もも正面の左右に3本ずつスリットが入っていますが、これはYMS-07「プロトタイプグフ」の太もも内側にあるスリットを参考にしたディテールのようですねぇ。
 写真右:MGグフver1.0やグフカスタムでは、すね正面とスソのフレア部分が一体成形になっていました。完成後に外装パーツを外すには足をすねから取り外す必要がありますが、これはこれですごいと思います。「ジオン製モビルスーツはモノコック構造」という定説がありますが、こちらの方がそのイメージに近いですね。


 ひざの装甲は、ひざ関節の動きに連動して2分割スライド可動します。

  
 写真左:脚の可動範囲をグフカスタムと比べてみました。特にひざ関節はグフver1.0系列のキット(ケンプファーも含む)に比べ、可動範囲・強度とも飛躍的に向上しています。
 ひざ装甲の連動スライド可動により、ひざを大きく曲げた際の関節部のすき間がかなり減っているのも良いですねぇ♪
 写真右:足の左右方向への可動範囲を比べているところです。左右開脚方向の接地性はほぼ同等です。グフカスタム、意外と優秀です(笑)。


 
 ザクver2.0との比較。

 
 グフカスタムとの比較。グフカスタムよりも足が小さく、ひざの位置が低いため、グフver2.0は脚が短い印象がありますが、実際には意外と長いです。

 グフの組み立てもようやく中盤といったところですが、7月にはいろいろと気になるキットが控えているので製作ペースを速めなければと思っています。スサノオも作りたいですし…(汗)。

 *チーフさん、δさん、Unknownさん、アサヒさん、コジロウさん、しゅっちょうさん、コメントありがとうございます!
 *チーフさん:うれしいお言葉、ありがとうございます! 今回の映画版TF、いろんな意味でヤバいですよねぇ~♪
 *δさん:実はZガンダムが変形するのは、トランスフォーマーの影響によるものなんですよ~。
 *Unknownさん:思ったよりストーンが大きかったので、目が「ダイヤモンドアイ(1970年代の特撮ヒーロー)」みたいになってしまいました(汗)。造形的にはHアイズの方が良さそうですねぇ。
 *アサヒさん:はじめまして! バンブルビー可愛いですよねぇ♪ ゴツいロボなのに、なぜか萌え要素が…(笑)。
 *コジロウさん:もともとのトイの出来が良いので、ちょっと手を加えると化けますよ♪ スワロフスキーはBB戦士にもいろいろと使えそうですね!
 *しゅっちょうさん:お忙しい中、コメントしてくださりありがとうございます! やっぱり変形モノは楽しいですねぇ♪

MGグフver2.0(その4)

2009年06月21日 | 現在製作中
 バンブルビーのウェザリング作業でちょっと悩むことがあったので、今日はグフver2.0の続きをお送りします(グフとバンブルビー、どっちが現在のメインなのやら…?:汗)。

 足を構成するパーツ群です。

 骨格はザクver2.0と共通で、外装はグフ専用パーツになっています。

  
 組み立ての手順もザクと同様です。シリンダー部分はガンダムマーカー「ガンダムメッキシルバー(絶版)」で塗装しました。やはりメッキシルバーの威力は絶大です。なんとか復活させてほしいなぁと思うのですが…。GSIクレオスさん、よろしくお願いします! m(- -)m

 
 写真左:完成した足です。ザクver2.0のものと同様のディテールが入っています。
 写真右:足の甲やつま先の独立可動など、充実の可動ギミックはグフでも健在です。

 
 ザクver2.0(F型)との比較。フレームは共通でも、グフの足はひと回り大きくなっています。


 太ももからすねのフレームを構成するパーツ群です。ザクver2.0と同様のパーツ構成ですが、ザクからの流用パーツは意外と少なく、ほとんどがグフ専用パーツです。

 
 写真左:ひざ関節の可動範囲はザクと同じくらいです。
 写真右:このキットはザクver2.0のランナーを一部流用していますので、不要部品となるザクのパーツも存在します。写真左側がザクのパーツ、右側がグフのパーツです。間違わないように注意する必要があります。パーツ中央のダンパー状の部分が、グフのものは太くなっています。芸が細かいですねぇ。

 
 写真左:太ももの内部パーツは、グフ独特の太ももの形状(ダイヤ形?)に合わせた形状になっています。
 写真右:ひざ関節はザクと同様の二重関節ですが、デザインが異なるため、新規設計のパーツに変更されています。ひざの側面に丸いパーツが無い、蛇腹状のひざ関節は後のゲルググにも採用されていますが、ザク方式よりも高性能なんでしょうねぇ。 

 
 写真左:写真の上半分に写っているのが脚の付け根の関節パーツ、下半分に写っているのがすね周辺のパーツです。
 写真右:股関節のパーツはザクと共通で、可動範囲・強度とも優れた構造になっています。

 
 完成した脚部フレームです。ふくらはぎ周辺の形状がザクとは違い、直線的なラインになっています。

 
 脚部の可動範囲はとても広いです。10年ほど前のキットであるMGグフカスタム(写真右)と比べると一目瞭然ですね。

  
 ザクver2.0との比較。共通のパーツが多いものの、形状や脚の長さはかなり異なります。見た目はまったくの別物といっても良いぐらいです。

 
 グフカスタムとの比較。グフver2.0は関節の強度や可動性能が大幅に向上しただけでなく、中身の詰まった力強い印象のフレームになっています。
 
 ガンプラの進化ってやっぱりスゴいですねぇ♪

 ともちさん、コジロウさん、剣時さん、δさん、ジャアさん、コメントありがとうございます!

 剣時さん:実物大ガンダム、見に行きたいですねぇ! お台場だけでなく、全国に巡業するような感じで展示されれば良いのですが…。

MGグフver2.0(その3)

2009年06月14日 | 現在製作中
 MGグフver2.0の製作記事、今回は頭部の組み立てです。

 頭部を構成するパーツ群です。2層構造の動力パイプがあるため、首を含めた頭部のパーツ数は40個を超えます。

 
 写真左:昔はザク・グフ系モビルスーツの頭部は左右に分割されていました。1/144グフカスタム以降のキットではザク・グフ系MSの頭部は上下に分割されることが多かったのですが、このキットではなんと前後に分割されています。グフの頭部はザクと比べると丸みが強い形状になっていますが、それに対応するための分割方法だと思います。
 頭部前後の合わせ目は目立たないように工夫されていますので、無理して合わせ目を消す必要は無いと思うのですが、パーティングラインは目立つ位置にあります(矢印で示した部分)。写真を撮った後、耐水ペーパーを掛けてラインを消しておきました。
 写真右:モノアイシールドの透明パーツは、ランナーにつながっているゲート部分の太さが左右で異なります。写真の向きで見た場合の左側が細く、右側が太くなっています。先に左側・細い方をニッパーで切ってから、右の太いゲートを切ると、パーツの破損(ゲート部分へ余計な力が掛かって、パーツのゲート近くがひび割れてしまう)を抑えることができると思います。


 首には胴体との接続用ポリキャップと、上下方向へのスイング用関節、そしてモノアイ連動可動用の歯車が備わっています。ザクver2.0と同じ構造です。

 
 写真左:前々回の記事で作ったモノアイを頭部に組み込むための準備に掛かります。用意したのはコトブキヤさんのディテールアップ用パーツ「丸モールドⅢ」です。適当な大きさ・形状のものを選んで、モノアイレンズとキットの歯車パーツを接続するのに使います。
 写真右:円盤の周囲にミゾが彫られているタイプのもの(直径5ミリ)を選びました。パーツを選ぶ時は、自作したモノアイレンズと丸モールドを重ねた状態でキットのモノアイパーツとほぼ同じ高さ(というか長さというか厚み?)かそれ以下になるように注意します。キットのモノアイよりも長くなってしまうと、モノアイがモノアイシールドに干渉して動かなくなります(汗)。

 
 作業自体はザクの時とほぼ同じです。モノアイの基部パーツ(E11)のはめ込みピンの太さと同じ径の穴を丸モールドに開け、E11に丸モールドをはめ込みます。E11のはめ込みピンの位置がやや低いため、丸モールドに開ける穴の位置もやや下にずらしておきました。

  
 E11を頭部内部フレームに組み込み、モノアイの作動チェックをします。あと、モノアイがモノアイスリットに対してどのぐらいの高さになっているのかもチェックします。モノアイの上下位置は、表情を大きく左右しますからねぇ。


 丸モールドにモノアイレンズを貼り付けます。

 
 写真左:外装を取り付けた頭部です。
 写真右:口というか鼻というか、顔正面のダクト部分の底はパイプ受けのパーツの裏側が露出します。あまり見えないところですが、念のためパイプ受けパーツのパーティングラインを消しておきました。

 
 写真左:動力パイプのパーツは、コマ切れのパイプ部分と芯の部分が別のランナーに成形されています。両者が一体成形だったザクと比べると組み立ての手間は少し増えますが、それほど問題は無いでしょう。
 写真右:動力パイプの芯となるパーツに付いているガイド用の棒にパイプを13個差し込んだ状態です。この状態でゲート処理をすることができます。
 
 写真左:各パイプのゲートをデザインナイフで切り取り、パイプに耐水ペーパーを巻き付けてクルクルと回し、パイプのパーティングラインを消しました。パイプにはパーティングラインを消す手間を省くためのディテールが入っています。これがけっこう良い感じなのですが、以前作ったザクと合わせるため、やむを得ずラインを消しました。
 写真右:各パイプを移動します。パイプの向きや間隔が左右で同じようになるまで、じっくり調整すると良いです。


 グフ頭部の完成です。大きくうねった動力パイプ、長く下に伸びたダクト、モノアイスリット周辺の面構成など、従来のグフキット以上に「グフらしさ」が追求された造形になっています。う~ん、男前!
 
 
 ザクver2.0との比較。

 
 グフver1.0のバリエーションキットであるグフカスタムとの比較。グフカスタムは動力パイプのうねりがおとなしいデザインですので、グフver1.0と2.0の単純比較というわけには行かないのが残念です(汗)。

 

 
 頭部を胸部に取り付けた状態です。まさに「これぞグフ!」といった感じですねぇ。押し出しが強いのに下品にならない絶妙なバランスだと思います。格好良いぞ!!


 *コジロウさん、Busterbeamさん、うみんちゅさん、さんだゆうさん、ギリアンさん、チョコさん、エム太郎さん、Nさん、蒼いうさぎさん、コメントありがとうございます!m(- -)m

 うみんちゅさん:実はあのランバ・ラル、写真写りがたまたま良かっただけで、かなり適当塗りなんですよ~(汗)。
 
 チョコさん:はじめまして! 実はモノアイネタではないのですが、ラインストーンを使ったネタが待機中です♪ お楽しみに!

 エム太郎さん:MGエクシアは筆者も楽しみにしていますので、製作記事もやりたいと思っています。

 Nさん:はじめまして! 劇場版エヴァの製作記事へはこちらからお入りください。(その3)以前の記事は、上記のページのいちばん下の「前ページ」をクリックすると出てきますよ~♪

 蒼いうさぎさん:はじめまして! 同じノンシンナーモデラー同士、頑張りましょうね。 クワガタの長いブシドーアヘッド、格好良いですねぇ♪



MGグフver2.0(その2)

2009年06月07日 | 現在製作中
 今回からMGグフver2.0の組み立てに入ります。まずは胸部の組み立てです。

 胸部の内部骨格を構成するパーツ群です。ザクのようなコクピットの操縦席スライド移動機構が無いため、MGザクver2.0よりもパーツ数は少ないです(ザクver2.0の構造については、こちらの記事を参照)。
 写真左下の方に写っているパイロットのフィギュアは組み立て途中で塗るのは面倒くさいので、最初に塗装しておきました。
 *パイロットの塗装レシピ…
  服の濃い色:タミヤアクリル塗料の「明灰緑色」
  服の薄い色・ヘルメット本体:タミヤアクリル塗料の「フラットホワイト」+「明灰緑色」
  ヘルメットの青い部分や赤い部分:油性マーカー「コピック」で適当に…(笑)。

 
 写真左:ウエスト部分の構造はザクver2.0とほぼ同じですが、各パーツの形状はかなり簡略化されています。ザクver2.0の場合は腰のポリキャップを受けるパーツが動力炉を模したようなデザインになっていたり、ウエストのフレームはカゴのように穴が開いていたのですが、グフver2.0ではパーツの外観よりも強度を重視した設計になっているように感じます。
 写真右:コクピットはザクと違い、胸部の中央に固定されます。

 
 写真左:左右へのスライド移動機構を廃したコクピットは広々としています。着座姿勢のパイロットは、ランバ・ラルにしてはスリムです(笑)。こだわる方は座席の横幅が広くなるように改造して、パイロットも太らせて…(笑)。
 写真右:ザクver2.0ではコクピットのスライド機構が設けられているためか、背部フレームには大きな穴が開いていて、その穴に内部メカのパーツを組み込むようになっていましたが、グフver2.0の背面は一体成形になっています。空冷式の冷却機構を意識したと思われるフィン状のディテールが施されています。


 肩関節付け根の可動部は、ザクver2.0と同様の構造になっています。

 
 コクピットが胸部の中央に配置されているため、フレームだけの状態でもグフだと分かりますねぇ。


 胸部の外装を構成するパーツ群です。各パーツ(透明パーツ以外)の表面はスポンジヤスリで磨いてツヤを無くしておきました。

 
 コクピットハッチに2つ並んだ三角窓は、ハッチ裏面からオレンジ色の透明パーツをはめ込んで再現するようになっています。この透明パーツは可動用のヒンジも兼ねています。ヒンジ部分はグレーで塗っておきたいところですが、塗ったグレーが三角窓に透けて映り込んでしまう可能性があるため、やめておきました。
 この三角窓、単なる窓なのかセンサーなのかよく分かりませんが(MGグフver1.0の説明書ではセンサーになっていたような記憶が…)、とにかく足元の地面を確認するためのものと思われます。陸戦型モビルスーツならではの装備ですねぇ。

 
 写真左:ウエストの装甲は筒状になっていて、フレームの下側からかぶせるようになっています。ザクver2.0と比べると、かなり太いウエストです。
 写真右:コクピットハッチは劇中の描写どおり、胸部上側の黒い装甲の内側にスライドして開きます。MGグフver1.0に比べ、パイロットの着座位置が奥に配置され、パイロットの前方には計器盤のコンソールが新たに設けられました。グフver1.0はパイロットが乗り降りしやすそうでしたね(笑)。

 
 胸部に装甲が付いた状態です。段差の少ないシンプルな形状ですねぇ。


 写真左:ザクver2.0との比較。写真では分かりにくいですが、胸部はザクに比べ高さが増しています。胸部の幅はザクとほぼ同じです。
 写真右:MGグフカスタムとの比較。グフとグフカスタムではデザインが大幅に違うため、あまり意味は無いかも…(汗)。MGグフver1.0とグフカスタムは、肩関節の付け根の可動部は胸側にボールジョイント受けのポリキャップが設けられていました。グフver2.0は、モノアイ連動機構を内蔵した首を取り付ける関係で、首の取り付け部分が胸上面よりもかなり低い位置にあります。


 背中のランドセルを構成するパーツ群です。

 
 写真左:ランドセルの内部メカです。推進器ノズルはボールジョイントで可動します。そういえばザクver2.0ではこの部分がダブルボールジョイントでしたねぇ。個人的にはダブルボールジョイントの効果はあまり無かったと思いますので、グフver2.0の方式で充分だと思います。
 写真右:ランドセル内部メカを背部に取り付けたところです。胸部内部に配置された板状ポリパーツのおかげで、ランドセルの着脱はスムーズに行えます。


 ランドセルの外装を取り付けた状態。シンプルな外観はまさに小学生のランドセルを思わせます。

 
 写真左:J型ザクのランドセルとの比較。ザクと比べてかなり大きく、分厚くなっています。
 写真右:グフカスタムとの比較。グフの方が上下に長いランドセルになっています。グフカスタムのものは改良によりコンパクト化されているんでしょうねぇ。

 前回の記事にもたくさんのコメントをいただきました。Busterbeamさん、RYOUTAさん、わっきいさん、びといんさん、ASAHII@さん、JUNCHOONさん、ありがとうございます! 
 JUNCHOONさんからいただいたラピーテープと両面テープを一気に丸ポンチで抜く方法、次のモノアイネタで試させていただきます。ありがとうございます!

MGグフver2.0(その1)

2009年06月03日 | 現在製作中
 久しぶりのMGキット製作記事です(サンプル除く)。最近はHGクラスのキットの手軽さが好きなので、ついついMGクラスは見送ることが多いのですが、グフともなると話が違ってきます。筆者にとっては小学生の頃から好きなモビルスーツですからねぇ!

 それにしても格好良い箱絵…♪


 今回の製作では、MGグフver1.0のバリエーションキットであるグフカスタム(本当はグフver1.0があれば良かったのですが…。)、そしてMGグフver2.0と共通パーツが多いMGザクver2.0をゲストに迎え、それぞれの違いを検証してみようと思っています。

 まずはいつも通りモノアイの製作から入ります。モノアイの作り方については、昔の記事(前編中編)で書いた方法と基本的には同じですが、以前の記事では説明不足だと感じた部分があったり、最近では工程を省略している部分があったりしますので、補足いたします。

 使用したのはいつも通り、コトブキヤさんの「丸ノズルS(写真左側)」とウェーブさんの「Hアイズ ピンク(写真右側)」です。直径4ミリの「Hアイズ」と、内径4ミリ(外径5ミリ)の「丸ノズル」を組み合わせて使用します。


 上の写真はランナーから切り取った「Hアイズ」を裏側から見たところです。やや分かりにくいですが、裏側の中央付近に凹みがあります。この凹みは「ヒケ」と呼ばれるもので、製造の段階で金型に流し込まれたプラスチックが冷める時に収縮することによって生じるそうです。
 この「ヒケ」があると、裏面を塗装したりメタリックテープを貼った場合の仕上がりが悪くなってしまいます。出来れば裏面は平らな方が良いと思います。
 図はHアイズを横から見た場合の断面形状を示したもので、図の左側の薄いピンクで塗ってある部分が「ヒケ」です。Hアイズの裏側を削ることによって、ヒケの無い平らな裏面にした状態を表したのが図の右側です。
 

 写真左:実際に「ヒケ」を無くす作業に入ります。まず、作業机やカッティングマットなどの平らな所に耐水ペーパー(1000番ぐらい)を敷きます。両面テープで机などに固定すると、作業の精度が向上します。
写真右:平らな面に敷いた耐水ペーパーの上にHアイズを置き(ふくらんだ表面が上を向くように)、指の腹でHアイズを滑らせます。あまり力を入れずに、円を描くように指を動かします。同じ方向にばかり動かしていると、裏面の削れ方が片寄ってきますので、「3回時計回りに動かしたら、次は反時計回りに3回……」といった感じに動かすと良いと思います。

 削っているうちに、裏面が平らになってきます。しかし、裏面のツヤが消えてしまい、全体的に曇った感じになってしまいます。次のような段階を経て、ツヤを復活させます。

 写真左:1000番の耐水ペーパーで削った後の状態です。裏面のヒケは無くなりましたが、傷だらけでツヤも消えてしまいました。
 写真中央:同じようにして1500番の耐水ペーパーを使ってさらに削った状態です。裏面の磨き傷が少しマシになりました。
 写真右:耐水ペーパーの代わりに、コピー用紙などの紙を敷いた上でHアイズの裏面を磨いた状態です。磨き傷がほとんど消え、ツヤが復活しました。 


 写真左:Hアイズの裏面に金属箔テープを貼ります。使用したのはセメダイン社の「ラピーテープ」です。「ラピーテープ」には赤・青・金色など、いろいろな色がありますが、このモノアイに使用するのは色が付いていない裏面ですので、どの色のラピーテープでも構いません。ラピーテープが入手できない場合は、台所用のアルミテープでも代用できます。

 写真中央:適当な大きさに切ったラピーテープの裏面(粘着面)に、Hアイズをそっと乗せます。粘着面の、指紋やゴミなどが付いていない部分をよく狙って乗せましょう。その後、Hアイズとラピーテープをしっかりと密着させます。

 写真右:余分なラピーテープをデザインナイフで切り取ります。Hアイズの外周に沿って一気に丸く切り取るのは至難の業です(汗)。短い直線をつなげるようにして少しずつ切る方が、時間は掛かりますが確実です。

  
 写真左:丸ノズルはグレーの成形色が薄くて半透明になっていましたので、外側をガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗りました。黒に近い色ほど、モノアイの輝きが引き立つと思います。
 
 写真中央:裏面にラピーテープを貼った「Hアイズ」を、「丸ノズル」に固定するには両面テープを使用します。以前はラピーテープを貼る時と同じ要領で両面テープを貼っていましたが、最近では「Hアイズよりも小さめなら、どんな形に切っても良いのでは?」と思うようになってきたので、適当な大きさに切った両面テープを使用しています。銀色の尖った物体(実はデザインナイフの刃です)の先端に付いている半透明の四角いものが両面テープです。

 写真右:Hアイズの裏面に両面テープを貼り、丸ノズルにはめ込みます。綿棒を使ってまっすぐはめ込むと良いです。その綿棒でHアイズの表面を磨いて仕上げるとモノアイレンズの完成です。

 
 完成したモノアイレンズをグフの顔面パーツに近付けて、レンズの大きさがちょうど良いかどうかをチェックしました。モノアイのサイズは人それぞれで好みが違うと思いますが、グフの場合はモノアイの上半分が隠れるため、やや大きめぐらいがちょうど良いのかもしれませんねぇ。 

 さて話は変わって、店長から受け取ったチラシから…

 GSIクレオスさんの1/144スケール「熊本城」、いよいよ7月発売予定です。内部が再現されているのがスゴい! 同スケールで「vsスペースゴジラ」版のゴジラがあれば映画のワンシーンも再現可能!(←おい…!:汗)。


 *ホビーショーの記事にエム太郎さんからいただいたご質問ですが…(遅くなって申し訳ございません:汗)。
 MGエクシアのGNソードの、ビームガン部分がシールド側にスライド移動するかどうか?というご質問だと思うのですが、エプロンさんのホビーショーレポを見た感じでは可動ギミックが内蔵されているようです。ソード本体のシールドとビームガンをつなぐアームに可動軸があり、シールド裏側にはそのアームが入り込むためのくぼみがあるようです。7月の発売が楽しみですね!

HGUCガンキャノン量産型(最終回?)

2009年05月26日 | 現在製作中
 積みプラ消化企画のHGUCガンキャノン量産型、早くも今回で最終回(?)です。 

 写真は太もものパーツの内側ですが、左のパーツと右のパーツではちょっとした違いがあります。パーツの内側から伸びているパイプ状のものは、ひざ関節のポリキャップに差し込むための可動軸なのですが、右側のパーツの可動軸にはちょっとだけ手を加えています。

 アップで見るとこんな感じです。このパーツの可動軸は、先端部にエッジが立っています(写真左側)。この状態だと可動軸がポリキャップの穴に入りにくいので、先端のエッジをデザインナイフで軽く削り落としました(写真右側)。ちょっとの違いですが、ポリキャップの取り付けがかなり楽になると思います。


 太ももの装甲は合わせ目を消すのが面倒くさかったので、スジ彫り処理しました。元祖ガンキャノンには太ももの真ん中に線が入っていますので、量産型に採り入れてみても良いかなぁ、と…(←手抜きの言い訳に、他の機体の設定を積極的に利用するなよ、オッサン…:汗)。


 バックパックのバーニアノズル内部は、設定では黄色なのですが、黄色く塗る時間と手間を省くためにグレーで塗装しました。ノズルの外側もグレーで塗った方が良かったかも…。


 右肩の「TH」、左肩と背中の(6)のマーキングは、キット付属のシールを使用しました。「TH」は文字の周りの黒い枠が太すぎるような気がしたので、適当な太さになるようにカットしてあります。
 この「TH」ですが、劇中でガンキャノン量産型が搭載されていたペガサス級「グレイファントム」艦の初期ネーミング案が「トロイホース」だった頃の名残りのようです。「グレイファントム」の略号「GP」にしてみても面白いかもしれませんねぇ(←でも「ガンダム開発計画」と混同してしまいそうですね:笑)。

 マシンガンのセンサー部分には、透明パーツ化のために使用しなかった目の部分用のシールを適当に切って貼ってあります。
 マシンガン自体は合わせ目消しをほとんど行っていません。銃器類の合わせ目消しが面倒くさい時は、「実物(?)も、キットと同じように外装はモナカ分割なのだ!」と、自分に言い聞かせるようにしています(←おいおい…:汗)。


 完成したHGUCガンキャノン量産型です。全体的にスポンジヤスリを掛け、表面をつや消しにしてあります。
 いやぁ格好良いっす! 関節部の構造など、やや古い部分もありますが、良いキットですねぇ♪


 ジム・ストライカーや61式戦車と記念撮影。頭部カメラアイのクリアーパーツ化は、HGUCのジム系MSと並べた時の違和感がなくなりますのでオススメです。
 それにしても61式戦車の主砲(設定では口径155ミリ)とガンキャノンの主砲(設定では口径240ミリ)の太さがぜんぜん違う…(汗)。

HGUCガンキャノン量産型(その2)

2009年05月11日 | 現在製作中
 ガンキャノン量産型の続きです。
 
 胸の上面のくぼみ(240㎜キャノンの砲身がはまる部分)とバックパックの上面が寂しかったので、コトブキヤさんのディテールアップ用パーツ「MSGプラユニット 角モールド3」の中から適当に選んだものを貼りました。バックパック上面のものは機体色に合わせて赤く塗った方が良いかもしれませんねぇ。
 肩アーマーに並んだ丸穴ディテール(通称「出渕穴」)には下塗りとしてスミ入れ用のガンダムマーカーで塗りましたが、写真で見ると塗りが荒いのがバレバレですねぇ(汗)。


 腰前面の装甲は可動軸で左右がつながっているため、左右が一緒に動きます。ありがたいことに、可動軸の真ん中で切断しても差し支えないように設計されていますので、ニッパーで左右に切り分けました。


 腰正面ブロックの黄色い部分にはキット付属のシールを使用しました。ただしシールの色は微妙にメタリックが入った仕上がりになっていますので、ガンダムマーカー「00イエロー(セット販売)」で上塗りしてから貼ってあります。これでキットの黄色いパーツの成形色に近い色に仕上がりました。


 上腕の装甲やひじ関節のパーツは筒状に成形されています。このような筒状のパーツは、パーティングラインが目立つ位置に付いていたり、段差になっている場合があります。写真のパーツもパーティングラインが少しだけ段差になっていたため、目立てヤスリ(本来はノコギリの刃を研ぐためのヤスリですが、金属製のヤスリとしては比較的目が細かいため、プラモデル製作に重宝します。スジ彫り用の道具としても使えます)と耐水ペーパーで削って段差をなくしました。

 
 上腕のパーツの底面(水色の矢印で示した部分)に「押し出しピン(突き出しピン)」の跡を発見しました。小さい丸い突起なのですが、意外と目立ちます(写真左)。
 この押し出しピン跡をディテールとして活かしても問題ないとは思いますが、今回は削り落としました(写真右)。
 押し出しピンについてはプラスチック射出成形さん射出成形の痕跡というページで解説されていますので、ぜひ見に行ってくださいね~。


 前腕は、デザイン上の分割ラインとは違う位置で分割されています。接着剤の乾燥待ちの時間が惜しかったので、接着しない合わせ目消しで仕上げました。合わせ目が完全に消えるわけではありませんが、まあまあ効果があると思います。


 *前回の記事には読者の皆様からたくさんのコメントをいただき、ビックリしました。ありがとうございます。m(- -)m 積みプラで悩んでいる皆様、積みプラにあこがれる皆様もいらっしゃり、やはり積みプラはモデラーの大きな課題(?)であることを痛感しました。まさか、同じタイミングでガンキャノン量産型を製作されている方もいらっしゃるとは…(笑)。やはり、劇中でほんの数秒しか登場しなかったためか、このキットは積みプラになる可能性が高いのかもしれませんねぇ。
 また、カメラのクリアー化についてお褒めの言葉をいただき、とてもうれしいです♪ ありがとうございます!

 *アビスさんからいただいたニッパーについてのご質問ですが…
 PGアストレイのサンプル製作では、ゲート部分の仕上げの9割近くを「タミヤ 薄刃ニッパー」で切りっぱなしにしてあります。
 「ニッパー2度切り」という言葉があるそうです。パーツから1ミリ程度離れた部分で一度ゲートを切り、次にパーツのすぐ近くでゲートを切ると、パーツにダメージを与えずに切り離すことができるという意味だと思います。その後ヤスリやナイフでゲート跡を仕上げるのですが、「タミヤ 薄刃ニッパー」は切れ味が鋭いので、ゲートの根元で切ってしまっても意外とキレイに仕上がります。
 PGアストレイのパーツが何個あるかは数えませんでしたが、500パーツとして、さらにナイフで仕上げるのに1パーツあたり1分掛かるとして計算してみると、筆者の場合は数時間の作業時間が短縮できたという結果になりました。ただし、サンプル製作のために急ぐ必要があったからで、PGクラスのキットともなるとやっぱりナイフやヤスリでの仕上げをおすすめします。
 それから刃こぼれの件ですが、ボブチェンコさんのおっしゃる通り、買い換えた方が良いと思います。刃こぼれしたニッパーは捨てずに、太いランナーや真鍮線などを切る場合に使うと良いと思いますよ~。

 *Unknownさん:ゲート跡の白化についてのアドバイス、ありがとうございます! 筆者も「爪こすり」は以前から実践していますが、やっぱり効きますねぇ♪

HGUCザク地上戦セット(61式戦車編・その3)

2009年05月07日 | 現在製作中
 数ヶ月ぶりの61式戦車です。実はブシドー専用アヘッドの塗装と平行して、タミヤアクリルの「フラットブルー+フラットレッド+フラットホワイト」を混色したグレーを数回、重ね塗りしていたのですが……。塗り重ねているうちに、目標としていた「限りなく紫色に近いグレー」から遠ざかっていきました(汗)。このままでは、目標とする色合いにたどり着く前に塗料でモールドが埋まったり、筆ムラで表面が凸凹になったりしてしまうかも…。

 こうなったら、作戦変更!

 使用したのはヌーベル社の絵画用パステル「004」番と「121」番です。特に「121」番は明るい紫色で、サラミス級宇宙巡洋艦とかRB-79ボールの色に近い、いかにも「連邦軍兵器っぽい」色だと思います。61式戦車にはちょっと明るすぎるかもしれませんが、日に焼けて退色した感じにはちょうど良いかもしれません。
 パステルをナイフの刃でカンナ掛けする要領で削ると細かい粉末になります。粉末になった2色のパステルを適当に混ぜて、筆で61式戦車の表面にこすり付けました。特に車体や砲塔の上面とか側面の上半分には多めにこすり付けてあります。
 パステル粉末を使用する時は、粉を吸い込んでしまわないように、マスクを装着することをおすすめします。

 
 パステルをこすり付けた後の61式戦車です。明るい色のパステルを使用したため、エッジの部分が強調されてメリハリが付きました。目標の色に近付いただけでなく、砂ボコリをかぶったような質感にもなりました。作業時間は5分ぐらいでした。 
 

 パステル粉末をこすり付ける場合、対象となる物の表面がつや消しになっている方が粉の定着性が良いです。つや消しとは、物体の表面が細かい凹凸というかザラザラになっていて、その表面に当たった光が乱反射する状態なのですが、この細かい凹凸にパステル粉末が入り込むのです。
 パステルを使用する前には、模型につや消しの塗料を塗っておくかスポンジヤスリなどで表面を荒らしておくと良いです。

 パステル粉末は模型表面に乗っているだけですので、手で触っているうちに剥がれてしまうことがあります。パステル使用後につや消しトップコートなどでコーティングすれば剥がれが防止できますが、パステル粉末ならではの砂ボコリをかぶったような質感はなくなってしまいます。
 表面の丈夫さを取るか質感を取るか、難しい選択ですねぇ…。

 
 砲塔上面の機銃は、銃身が細くなるように保護材を削り取りました。また、機銃全体が斜め上を向くように、板状のはめ込みピンを削りました(図参照:ピンクに塗った部分を削りました)。


 次回は車体下半分の汚し塗装です。あとキット付属のデカールでマーキングも……しまった!パステル粉末の前にデカールを貼っておくべきだったかも(汗)。